帯広で映画を観た！シネマ de 十勝映画『ビートルジュース　ビートルジュース』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.29

2024.10.10

帯広で映画を観た！シネマ de 十勝は、帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女子が、身の回りの幸せ（美味しいご飯・趣味・脳内妄想など）で足るを知る小市民として、十勝の観光文化検定（とかち検定）上級合格の実力を発揮しつつ、帯広・十勝の話をしつつ、映画を語るコラムです。今週の映画は『ビートルジュース　ビートルジュース』です。

前回のコラム「帯広で映画を観た！」はコチラ

2024.10.03

帯広で映画を観た！シネマ de 十勝映画『ルックバック』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.28

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この記事の目次

「ビートルジュース　ビートルジュース」はストーリーが分かりやすく明快
主人公の娘役「ジェナ・オルテガ」が魅力的
ジオラマを通じて頭に浮かぶ、かつての帯広

「ビートルジュース　ビートルジュース」はストーリーが分かりやすく明快

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ティム・バートン監督１９８８年の作品『ビートルジュース』の続編。
推定年齢６００歳の『人間怖がらせ屋』ビートルジュースが主役のホラー・コメディーを見てきました！

ハロウィンにふさわしい（？）主人公にとっての悪夢を観客も共有するような、キワモノ系エンタメ作品でした。

ビートルジュースの『ノリ』にはついていけなくても、ストーリー自体は分かりやすく明快なのでご安心ください！

前作を見ていない人も忘れた人も、あえて予習・復習をしなくても楽しめることでしょう。
そう、見ていたはずなのに綺麗サッパリ忘れていたのは私です！！
（ただし死者の世界を行き来するので、虫や様々な死体、グロ・スプラッタ表現が苦手な人は注意です）

リアル映像と街の模型ジオラマが途中で切り替わるだとか、登場するサンドストームの周囲とのなじまなさだとか。

絵面の違和感からも、落ち着かなさや気持ち悪さを感じさせくれる、そんな演出の映画です。
（個人的には、かつてのティム・バートン作品の『ミューズ』ヘレナ・ボナム＝カーターが出演者リストにないことが「そうか、もう……」と未だになります）

『ビートルジュース　ビートルジュース』の主人公は、前作に登場したリディア・ディーツ（ウィノナ・ライダー）。

思春期の娘との確執と、恋人との関係に悩まされ、因縁のビートルジュースに執着されます。
そこにビートルジュースの元妻も絡んできて……。

映画公式サイトにもあらすじが書かれていますが、シンプルなお話なので、それすら知らない方が楽しめるかもしれません。

数量限定の入場者プレゼントは、何とA3判ポスターでした！（「丸めるのにどうぞお使いください」と輪ゴムがいただけました）

総統

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興味本位で見にきただけの人にも、圧の強い特典。

記憶力が弱いのもあって、映画の前後でカバンに携帯を仕舞ったり、駐車券を取り出そうとしたとき、普段ないサイドに突き刺した謎の物体の気配に「何だ！？　よく分からないものがカサっとした！！」と驚かされました。

（「さすが人間怖がらせ屋！」と映画のコンセプトに合ったブレのなさを感じたり感じなかったり）

主人公の娘役「ジェナ・オルテガ」が魅力的

「『ビートルジュース２』ではなく名前の連呼なのはなぜだろう？」と思いましたが、ビートルジュースと元妻の揉め事も絡むお話でもあるなので「『クレーマー　クレーマー』みたいなイメージでもあるのかな？」と勝手に思いました。※あくまで想像です。定かではありません。

私の一押しは、主人公リディアの娘アストリッド（ジェナ・オルテガ）！

あの、自分でも出口が分からないモヤモヤと不機嫌さと鬱屈と、万能感に満ちた鼻っ柱の強さと、その一方で考えなしな大胆さと。

ジェナ・オルテガは、思春期の寄宿学校でスクールカーストのメイン層ではない、尖った思春期女子役がとてもよく似合うと思います！！

（『アダムス・ファミリー』の長女を主人公にしたNetflixドラマ『ウェンズデー』の主人公役も、良かった）

その他にも、私が最も映画を見ていた時期が１９９０年代〜２０００年代頃にかけてなので
（主に学生時代だったのでレンタルメインですが）

映画冒頭でウィレム・デフォーやモニカ・ベルッチの名前が出てくるだけで気分が上がりました。

このキャスティング段階だけで、もう十分「ありがとう！　ありがとう！！」という感じで、例え映画の内容がグダグダでも、私の中ではこの欄で紹介することは確定していました。

『スパイダーマン』のグリーンゴブリンの時ほどではないけれど「よくこの役を引き受けて、大胆に演じてくれたね！」と思った、ウィレム・デフォー。
ビートルジュースの元妻役で、つぎはぎだらけの姿になっても元の造形が美しい人はいくつになっても美しい、モニカ・ベルッチ。

（エンドロールに名を連ねる、製作「ブラッド・ピット」の文字も、お見逃がしなく！！）

総統

死後の世界に旅立つ「ソウルトレイン」も「そうきたか！」という、娯楽作としてまとまりのある仕上がりでした。

ジオラマを通じて頭に浮かぶ、かつての帯広

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街のジオラマが鍵になり、懐かしの名優たちの姿を堪能できる作品。

それと十勝・帯広と結びつけるとすれば、帯広市児童会館・２階で常設展示中の、帯広中心市街地のジオラマでしょうか。

愛好家が製作し寄付されたもので、昭和５０年代の帯広駅前、西２条通、西１条通、広小路などの在りし日の姿が、区画ごとに毎月入れ替えられ展示されています。

私が訪問した１０月６日は、西２条通のジオラマが展示中でした。
藤丸が北側に移って新造される前の、長崎屋・金市館、サニーデパートがあった頃の姿が見られます。

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（昭和５５年生まれなので「みのや旅館の奥には、春陽堂やありたさんがあったな」など懐かしさはあっても、さすがにサニーデパートや旧藤丸の記憶はありません。むしろ親世代以上、何なら祖父母世代の方が刺さるのではないかという懐かしさ！）

総統

やんちゃなドライバーが夜に集っていたらしい帯広駅北側のロータリー。
（当時まだ未舗装の砂利道を三輪車で暴走していたくらいで、やんちゃな記憶はないですが）
気分は『頭文字D』みたいな人たちが夜な夜な集まり、ドリフトの練習をしていた等、風の噂を聞いたことがあります。（真偽不明）

雨の日でも無料で遊べる遊び場がより充実した帯広市児童会館。
かつて児童だった人も、かつての帯広街中のジオラマ展示や、プラネタリウム・科学展示室（有料）を堪能することができます。

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PROFILE

三崎裕美子 | 腐女子 / 総統
1980年生まれ。北海道帯広市出身｜釧路→新橋のサラリーマン（港区女子）→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしてその実体は、身の回りの幸せ（美味しいご飯・趣味・脳内妄想など）で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定（とかち検定）上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。

2024.10.03

帯広で映画を観た！シネマ de 十勝映画『ルックバック』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.28