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帯広そば(蕎麦)が美味しい理由
帯広が誇るそばの美味しさには、地域の特性が大きく関係しています。まず、帯広は十勝地方の中心地で、近隣の新得町が日本有数のそばの生産地。寒暖差の大きい気候が風味豊かなそばを育て、「ボタンそば」や「レラのカオリ」などの品種を支えています。
さらに、帯広は農業王国として食材の宝庫。新鮮な野菜や地元産の食材が、そばとの絶妙な組み合わせを実現。職人たちがそれぞれの技を駆使し、味噌や山菜を取り入れた創作そばや、伝統を守る二八そばまで多彩なメニューが楽しめます。豊かな自然と歴史が育んだ帯広のそばは、一度食べたら忘れられない味わいです。それでは個人の嗜好で選んだ2024年版のそば屋ランキングをどうぞ!
No.1 駄そば屋 三和土(さんわど)
店舗概要
「駄そば屋 三和土(さんわど)」は、帯広市南町の住宅街に位置するそば専門店です。営業時間は11:00から14:00のみ。定休日は、月曜日、金曜日です。
蕎麦(そば)メニュー
「駄そば屋 三和土(さんわど)」のメニューは、もりそば、かけ、天かしなど、そば本来の味を楽しめるメニューが揃います。
店内の雰囲気
住宅街に佇む外観は、一見、カフェのような雰囲気ですが、じっくり覗くと和のテイストを感じるモダンな建物。店内は、アンプやスピーカーが並ぶ内装です。席数は22席で小上がりとテーブルが並びます。
おすすめポイント
「駄そば屋 三和土(さんわど)」の蕎麦は大樹町の大石農産「海霧そば」。生産者は土づくりからこだわる農薬不使用で、そこに海のミネラルを含む海霧が朝の畑に舞い降りることから海霧(うみきり)と名付けたそう。海霧そば特有の風味の良さと滋味あふれる味わいがでるよう、通常は二八の手打ちですが、日によっては一九の割合にもするそうです。一口たべれば、口の中で風味が広がり、そこに歯応えと手打ちのシャッキリ感が加わり、箸が止まらないおそばです。
【食べたメニュー】「もりそば」800円(税込)
information
住所:北海道帯広市西16条南32丁目6-5
電話:0155-48-1523
営業時間:11:00〜14:00 ※お蕎麦なくなり次第終了いたします。
定休日:月曜日、金曜日
席数:22名
無駐車場:あり/10台
No.2 そば処 一粒
帯広で味わう極上の二八蕎麦とサクサク天ぷらの妙味
帯広で人気を博す「そば処 一粒」は、地元の食通が足しげく通う実力派の蕎麦店です。親しみやすい雰囲気と本格的な味わいで、多くの人々の支持を集めています。お店の前には広めの駐車スペースがあり、休日には多くの車が並ぶ様子からもその人気ぶりが伺えます。奥には製麺室があり、店内からは蕎麦にかける店主の情熱が伝わります。
店内はカウンター席やテーブル席、小上がりなどがあり、広々とした作り。テレビのある店内はBGMもなく、落ち着いて蕎麦を楽しめる空間が広がっています。この日いただいたのは、「天丼そばセットせいろ」(1,500円)。迫力ある天丼と、淡い黄灰色でツヤツヤした蕎麦の見た目に期待が膨らみます。
まずは天丼。茄子、ピーマン、かぼちゃ、エビ、白身魚、舞茸などの天ぷらが美しく盛り付けられ、サクッと揚がった衣が絶妙。濃いめのタレがかかった天ぷらは、香ばしくて一口ごとに旨味が広がり、天丼だけでも十分に満足できる一品です。
帯広の良質な水で作り上げた絶品の二八蕎麦
そして、鹿追産の玄そばを石臼で自家製粉し、手打ちで仕上げた二八蕎麦。少し太めで、並太寄りのしっかりとした麺線が特徴です。そばを手繰って口に運ぶと、程よいコシと弾力があり、噛むほどに蕎麦の甘みと旨味が広がるのが感じられます。繋ぎが入っているからこそ、独特の食感と喉越しが際立ち、さらに蕎麦粉本来の風味も豊かに感じられます。
つゆは、北海道仕様の中濃で鰹出汁がしっかりと効いたやや甘めの風味。ぶっかけスタイルでも、しっかりと蕎麦に絡んで喉越し良くいただけます。お好みで卓上の塩をかけて楽しむと、蕎麦そのものの味わいが一層際立ち、味わい深さに驚かされること間違いなしです。
「そば処 一粒」は、鹿追産そば粉の力強い香りと帯広の良質な水で作り上げた絶品の二八蕎麦が楽しめるお店。帯広のそばの奥深さを堪能できる一杯が、ここにあります。蕎麦好きにはたまらないこの名店で、ぜひその魅力に触れてみてください。
【食べたメニュー】「天丼そばセットせいろ」1,500円(税込)
information
No.3 手打蕎麦たじま
店舗概要
帯広西2条通りに位置する「手打蕎麦たじま」は、グレーの壁が印象的な住宅の1階にその佇まいを構えます。店内は清潔感があり、現代的なデザインのカウンター席や個室が整っており、どこか落ち着く空間が広がっています。
蕎麦(そば)メニュー
自慢はなんといっても十割蕎麦。北海道中標津産のキタワセを使用した、繋ぎなしの十割蕎麦は、驚くほど細く、丁寧に手切りされています。その断面サイズは1mmから1.2mmという極細さで、すべてが均一に切られているため、見た目の美しさも際立っています。この細さがもたらす喉越しの良さは、蕎麦を愛する者にとってはたまらない魅力の一つ。細いながらもしっかりとした歯応えと、蕎麦本来の風味が楽しめます。
おすすめポイント
蕎麦を引き立てるつゆは、少し濃いめで深みがあります。この濃厚なつゆを少量つけるだけで、蕎麦の風味が一層引き立つため、2度美味しいと感じられるのが特徴です。途中でつゆなしで蕎麦を味わうと、蕎麦本来の味わいが際立ち、また違った楽しみ方ができます。
この店の蕎麦は、細打ちながらも太打ちの田舎蕎麦が好きな人にも満足してもらえるような、バランスの取れた味わいがあります。リピートが確定するほどの満足感を与えてくれる「手打蕎麦たじま」は、蕎麦好きなら一度は訪れたい名店です。
【食べたメニュー】「冷やし えび天」1,400円(税込)
information
住所:〒080-0012 北海道帯広市西2条南3丁目2-1-2
電話:0155-65-0639
営業時間:11:00〜15:00蕎麦なくなり次第終了
定休日:月曜、第2、4日曜
座席数:16席
駐車場:有
No.4 手打ちそば お福
店舗概要
北海道の稲田通りにある「手打ちそば お福」。名工と称される高橋邦弘氏の直系のお弟子さんによる蕎麦の名店で、翁達磨グループの北海道にある店舗のうちの一つとして、蕎麦愛好者たちが足繁く通います。店名の「お福」は、飛騨の伝統的な一位一刀彫から名付けられているそう。
そばメニュー
主役であるざるそばは、淡褐色を帯びた細麺が特徴。使用しているのは、黒松内産の信州奈川在来種を手打ちで提供。つけ汁は鰹だし風味のやや辛めな仕上がりで、新そばの風味と辛味大根の辛さが絶妙な味わいを生んでいます。
また、「えび天おろし」や「もり」などのメニューも提供されており、そのどれもが蕎麦の持つ独特の風味とコシを感じられます。
店内の雰囲気
店内は、落ち着いた雰囲気でありながらもアットホーム。少数のカウンター席とテーブル席が用意されており、お一人様からグループまで、様々なシチュエーションに対応。店主の思いは、近隣の住民にも親しみやすいお店を目指しており、それが店内の温かな雰囲気にも表れています。
おすすめポイント
知る人ぞ知る、翁達磨系の蕎麦の技。その特長的な弾力とコシは、蕎麦好きにはたまらない逸品。手打ちの技量と、石臼で挽かれた自家製の粉が生む、格別な味わい。静かな店内で、細麺のそばと、風味豊かなつゆ、そして上品な薬味を堪能できますよ。
【食べたメニュー】「おろし(冷たい)」1,000円(税込)
information
住所:北海道帯広市西14条南35丁目1-16
電話:0155-47-7029
営業時間:11:00~16:00(L.O 15:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
駐車場:あり
No.5 そば処 匠
店舗概要
「そば処 匠」は帯広市の日帰り温泉施設水光園の敷地内にあるそば専門店です。営業時間は11:00~15:00(そばがなくなり次第終了)定休日は火曜日です。
そばメニュー
「そば処 匠」のメニューは豊富で温冷各種そばあります。とりごぼうせいろ、天もりそば、本わさびそばなどが人気。国内産そばを石うすで自家製粉したそばで、そばの実の味と香りが際立つそばです。
店内の雰囲気
純和風の建物は、まさに蕎麦屋さん。暖簾をくぐると、老舗蕎麦屋さんをかもしだし、テーブル席と小上がり。窓外から水光園の風景を眺められるのが◎
おすすめポイント
鹿追産の幻のそば「牡丹そば」を石臼で自家製粉し、水は敷地内の井戸を使用するこだわり。淡い肌色の細めのそばが喉ごしよく、一気に頬張ってしまう旨さです。口に入れると蕎麦の実本来の香りと味が口に中に広がります。十勝外のファンが多く、お昼時は地元客と観光客でいっぱいです。
【食べたメニュー】「とりごぼうせいろそば」 1,250円(税込)
information
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※価格については2024年10月現在のものです。過去記事から変更している店舗もあります。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。