帯広で映画を観た！シネマ de 十勝 映画『ファンタスティック4：ファースト・ステップ』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.73

帯広で映画を観た！シネマ de 十勝は、帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女子が、身の回りの幸せ（美味しいご飯・趣味・脳内妄想など）で足るを知る小市民として、十勝の観光文化検定（とかち検定）上級合格の実力を発揮しつつ、帯広・十勝の話をしつつ、映画を語るコラムです。今週の映画は『ファンタスティック4：ファースト・ステップ』です。

前回のコラム「帯広で映画を観た！」はコチラ

映画『F1/エフワン』が、好みのエンタメ作過ぎたんです。

これ以上「映画館で見る価値がある」と思える作品との出会いは、しばらく無さそうなくらいで。

ただし『F1』を見た後に困っていることがあります。
何を見ても、どこか味気ないというか物足りなく感じるようになってしまったことです……。
（メロンを食べた後に、味が分からなくなる現象が近いでしょうか）

そのため作品の本来の魅力と持ち味を捉えることができている自信はありませんが、いってまいりました。

『ファンタスティック4：ファースト・ステップ』

2025大阪コミコンでフォトスポットがあったので、写真だけは撮影していた。

理由は分からないけど、なんだかノリきれない……

そもそもマーベル・シネマティック・ユニバース、好きな人は好きなのも分かるんですが……。

作品数が多すぎて逆に部外者にはとっつきにくいというか、追いきれないというか……。

見ないわけではないけれど、最近続けざますぎて食傷気味というか……。

敵の強さを示して話を盛り上げるために、一回敗北や逃走をしても、後に拮抗するところを見せたり正面から当たらない戦法を取るにしても、力比べができるようになるなら（「機体を改造した」とか実際は「そうはならんじゃろう」という嘘でもいいから）「それらしい理由をつけてほしいなー」など、どこかノリきれなさを感じていました…。

これは『F1』でお腹いっぱいで、感覚が麻痺しているせいなのか。

超人ヒーロー物が続きすぎていて、飽き気味なのかも分からない今日この頃です。

（元々、王道作品よりマイナー作品好きなので、『サンダーボルツ*』のような変化球は好き）

大魔神（違）登場がアツい！！

しかし！　見てほしいだろう本筋とは違うだろう箇所、刺さりました。

登場する街の人々、宇宙船が市街地のど真ん中の同じ場所から発着する技術を持った世界線でも、私好みのオールドファッション！

そして大魔神登場！！！

耳（？）とか微妙に形は違うけれど、「大魔神おる！？」と思ったら大魔神にしか見えないキャラクターが登場しています。
本来のコミックでのそのキャラクターを見たら色味が違ったので、強そうに見せるためのカラーリング効果でしょうか。

大魔神を知らない人の方が、純粋な気持ちでこの作品を見ることができると思いますが。

令和になっても、ハリウッド謹製の動き回る大魔神（違）を見ることができ、満足です。

ちなみに『サンダーボルツ*』のラストで何か繋がるのかと思ったけれど、本作にメンバーは登場していません。

PROFILE

三崎 裕美子 | 腐女子 / 総統
1980年生まれ。北海道帯広市出身｜釧路→新橋のサラリーマン（港区女子）→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしてその実体は、身の回りの幸せ（美味しいご飯・趣味・脳内妄想など）で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定（とかち検定）上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。