豚丼とスイーツだけじゃない。帯広・十勝には、働く人の昼を支え、家族の記念日や仲間の乾杯を彩ってきた“地元密着の中華”があります。名物「中華ちらし」のルーツから、コスパ最強ランチ、本格派の記念日ディナー、気の置けない居酒屋中華まで——編集部が“仕事と暮らしの間”にある13軒を厳選。今夜の一皿が、明日の活力になる。
昼の満足ランチ 4軒
中華台湾料理 東海樓

“気軽な贅沢”が叶う、町のバイキング中華。
台湾出身シェフの手仕事を、ランチバイキングでお得に。チャーハン・酢豚・卵スープ・杏仁豆腐・ごま団子はほぼ定番に、肉&魚料理は日替わり。1階テーブル、2階は小上がり個室で使い分け可。オープン直後から混むので早め来店が吉。夜は単品主体でまた違う顔に。

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住所:帯広市西7条南9丁目51/TEL:0155-20-1658
営業時間:11:30–14:00、17:00–20:30/定休日:月/駐車場:有
ランチバイキング:大人1,650円/10歳未満880円
中華料理 萬彩 帯広店

本格&満腹、焼きそばランチの衝撃。
中国人シェフの香り立つ一皿。「萬彩焼きそばランチ」は熱々あんに海鮮&シャキ野菜、さらにサラダの上に唐揚げまで付いて1,380円。テーブル&カウンターで一人客にも優しい。

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住所:帯広市西2条南19-17-2/TEL:0155-66-8687
営業時間:11:00–15:00、17:00–23:00/定休:なし/駐車場:有
中華食事処 孫悟空

十勝の味覚×職人技、欲張り“バラエティセット”。
ホテル仕込みのシェフが道産・十勝食材で仕上げる本格派。本別産ハスカップの酢豚など地元発想が光る。前菜から麺飯・点心まで盛り込んだ「バラエティセット」1,200円は初訪問に最適。テイクアウトやファミリーセット、予約コースも完備。

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住所:帯広市3条南21丁目13−1/TEL:0155-22-1741
営業時間:11:00–15:00、17:00–21:00/定休:水/駐車場:有
ラーメン・中華 あじ福 東店

「中華ちらし」誕生の地。速い、旨い、満たされる。
1967年、料亭まかないから生まれた帯広名物「中華ちらし」の源流店。サイズ調整可(大盛+100円/小盛−200円)。ラーメンも人気だが、天津飯のとろふわ×酸味も秀逸。提供が早く、ビジネスランチの強い味方。

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住所:帯広市東4条南7丁目2/TEL:0155-22-6853
営業時間:11:00–14:00/定休:日/駐車場:有
夜のごちそうディナー 3軒
美珍樓

“全部手作り”の矜持。点心まで自家製の名門。
1966年創業。点心まで100%店内仕込みという稀有な存在。リニューアルした店内はオープンキッチンで“鍋の音と香り”がライブに。白切鶏、カニ炒飯、ねぎ麺、ハムスイコウ…「何を食べてもおいしい」と評判。

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住所:帯広市西18条南4丁目2-10/TEL:0155-33-0030
営業時間:11:00–14:30、17:00–21:30/定休:月・火/駐車場:有
十勝Chinese 掛村

十勝の恵みで作る“あたらしい麻婆”と白雪チャーハン。
28年、地元食材に一直線。雪の衣をまとった「白雪チャーハン」に加え、“スープ麻婆”が新名物。源ファームの豚、なまらとかち野の野菜など生産者が見える。日本酒は熊田商店セレクト。

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住所:帯広市西5条南19丁目7/TEL:0155-67-0900
営業時間:18:00–22:30/定休:日/駐車場:有
春香楼 広小路店(完全予約制)

“あなた仕様”で仕上げる、オーダーメイド中華。
横浜・東京で研鑽したシェフが、嗜好を踏まえたおまかせコースで提供。5,500円(約8品)/11,000円の2本立て。ナチュール中心のワインも充実し、提案力が高い。

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住所:帯広市西1条南9-3-3/TEL:0155-20-3560
営業時間:18:00–22:00(予約制)/定休:日/駐車場:有
お酒が進む“居酒屋中華” 3軒
百里香

創業58年。“変わらない味”で一日の疲れをほどく。
男女・世代を超えて通われる老舗。餃子は1日約300個出る人気メニュー。シュウマイ、ザンギ、麻婆豆腐も定番。中国産フルーツ酒など酒の相性も良い。

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住所:帯広市西1条南11丁目1-1/TEL:0155-40-7226
営業時間:11:30–14:00、17:00–23:00/定休:なし/駐車場:なし
肉汁餃子と小籠包の大衆食堂 宮

声も活気もごちそう。名物は“超肉汁”小籠包。
“将軍”称号が壁に並ぶ、通えば通うほど楽しい仕掛け。ひとくち餃子はもっちり皮×ジューシー餡でビール直行。小籠包はレンゲで割って生姜&専用ダレで。

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住所:帯広市西1条南10丁目17-6/TEL:0155-66-7704
営業時間:月〜木17:00–02:00/金土祝前17:00–03:00/日祝17:00–00:00
定休:なし/駐車場:なし
パオズ(新店舗準備中)

屋台の人気者、街ナカへ“進出”。
北の屋台で愛された中華が、令和7年10月にRoyal Plaza 1F(旧アドリア跡)に新装オープンしました。本格中華が味わえる居酒屋パオズにぜひ足を運んでみてください。
【information│お問い合わせ】
住所:帯広市西1条南10丁目1(Royal Plaza 1F)/TEL:090-8895-6176
営業時間:17:00–00:00/定休:日/駐車場:なし
帯広の“中華ちらし”入門
中華ちらしは、甘口しょうゆベースで炒めた具材を白飯に“ざぶり”とかけるぶっかけ飯系。紅ショウガと和からしが名脇役。ちらし寿司と違って酢飯ではないのがポイント。白菜・キクラゲ・豚肉・卵に、店ごとの工夫でもやし・竹の子・海鮮などが加わる。1967年、「あじ福」の創業者が料亭時代のまかないを客に出したのが始まり。中華丼との違いは、“あんかけ”ではないこと。店ごとに味の個性が際立つ。
「中華ちらし」おすすめ 3軒
あじ福 みなみ野店

元祖の進化形。オイスターの香りが“奥行き”をつくる。
砂糖×醤油の素朴さから、代替わりでオイスターのコクをプラス。具材は豚・エビ・卵焼きに青菜・キクラゲなど彩り豊か。白飯は“汁だく”仕上げで最後まで旨い。小ラーメン500円の“幸福セット”で満腹確定。

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住所:帯広市南の森東2丁12-19/TEL:0155-48-3719
営業時間:11:00–14:00、18:00–20:30/定休:月・木/駐車場:有
中華料理 えんきょう

手本のような一杯。もやしの“シャキ”が癖になる。
創業50年以上。燕京丼(カツ×カレー風味中華餡)も名物だが、中華ちらしは700円と破格。もやし・ピーマン・豚・玉ねぎの潔い構成に、甘みと胡椒が効いたタレ。

【information│お問い合わせ】
住所:帯広市東1条南7丁目2/TEL:0155-23-7229
営業時間:11:00–14:30/定休:日・月/駐車場:有
らーめん 広苑

“5分で熱々”の実直。赤のパプリカで見た目も晴れる。
上士幌からの移転老舗。カウンター10席の清潔空間。野菜シャキ、卵ふわ、細切り豚の旨みが甘口タレと絡む。卵スープ付きで満足度高し。

【information│お問い合わせ】
住所:帯広市南の森西3-4-14/TEL:0155-47-0087
営業時間:11:00–14:00(スープ切れ終了)/定休:不定休/駐車場:有
“帯広の中華”は、暮らしのとなりにある。
ランチでエネルギーを満たし、夜は少し贅沢に。中華は日常のごほうびだ。名物「中華ちらし」は、帯広が培ってきた土地の文化そのもの。今日の一杯が、明日のがんばりを連れてくる。
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※本記事はスマヒロ編集部による“地域×食の視点”で再編集した特集です。店舗情報は変更になる場合があります。最新の営業状況や地図、写真、読者レビューはMATOKAの完全版をご確認ください。
