一年の締めくくりと始まりこそ、心身をととのえる旅を。北海道・十勝は、凛とした空気、滋味深い食、そして世界的にも稀少なモール温泉がそろう“冬のベストシーズン”。雪原の静けさに身を置き、湯に浸かり、地の恵みをいただく——その数時間が、仕事の集中力も暮らしの機嫌も底上げしてくれる。編集部が「温泉」と「グルメ」を軸に組んだ“年末年始・十勝の過ごし方”をどうぞ。
詳しい地図・最新イベント・混雑傾向は以下のボタンをクリック!
十勝・帯広、冬旅を選ぶ3つの理由

- 世界でも稀少。美肌の湯「モール温泉」
太古の植物由来成分を含む琥珀色の湯は、しっとり“つるん”と肌を包む“美人の湯”。雪見露天で熱が抜けない冬は、湯の良さが最も伝わる季節です。
- 「食の王国」の旬が濃い
昼夜の寒暖差が旨みを凝縮。豚丼、ミルクスイーツ、ジンギスカンはもちろん、地場野菜とチーズ、豆料理に出合えば、十勝の冬は“旨さの最盛期”だとわかるはず。
- “寒さを楽しむ”体験が豊富
ライトアップの彩凛華®、朝日に輝くジュエリーアイス、氷上の村然別湖コタン…。冬だけの絶景と遊びが、旅の記憶を強くする。
雪見湯を味わい尽くす。編集部セレクトの温泉宿3選

十勝川温泉 第一ホテル(音更町)

3棟構成の温泉リゾート。豊洲亭は全室露天風呂付きで、雪景色とライトアップされた橋を望む“部屋湯×雪見”が叶う。ライブキッチンの「十勝ビュッフェ」では、19市町村の食材がテーブルへ。
十勝川温泉 観月苑(音更町)

庭園露天で、川霧と星空を愛でるモール温泉。檜風呂・寝湯・歩行湯に加え、本格フィンランド式サウナ(セルフロウリュ)も魅力。レストランでは地元食材の和洋バイキング。
森のスパリゾート 北海道ホテル(帯広市)

駅近のアーバン×天然温泉。モール泉に、和会席「六郎」・鉄板焼「EZO TEPPAN W6」・鮨処「春日」など晩ごはんの選択肢が豊富。
年末年始に食べたい「十勝グルメ」5選

豚丼のぱんちょう(帯広)

炭火香とタレの甘香ばしさ。ロースの“ふわやわ”こそ帯広の王道。
六花亭 帯広本店(帯広)

王道「マルセイ」から本店限定まで。喫茶室の一服で、寒さも和らぐ。
柳月スイートピア・ガーデン(音更)

“幻”の三方六の切れ端狙いは開店ダッシュで。見学・体験も家族旅に◎。
ジンギスカン白樺 本店(帯広)

厚みと部位ブレンドで旨み際立つ。炭火×秘伝タレで五感が忙しい名店。
カレーショップ インデアン まちなか店(帯広)

「帯広で二番目においしい」家庭系ルー文化。鍋テイクアウトは地元流儀。
冬だけの“特別なアクティビティ”3

十勝ウィンターリバークルージング(帯広)

Eボートで霧氷の川面をゆるり。白鳥の飛来と静けさの音に浸る2時間。
犬ぞり体験 MushingWorks(鹿追)

自分で操る10km級トレイル。雪を切るソリの滑走感は、他に代え難い高揚。
フェーリエンドルフ(中札内)

ドイツ風コテージで暖炉BBQ。星が近い夜の“無音の贅沢”は冬旅のご褒美。
服装&ドライブの実用メモ(冬の十勝を安全に楽しむために)

- 基本装備:ダウンorスキーウェア/吸湿発熱インナー/保温ミドル/防寒ブーツ&厚手靴下/帽子・手袋・ネックウォーマー・カイロ。
- 路面の罠:日陰・橋上・交差点はブラックアイスバーン多発。制動距離は通常の3〜10倍を想定。
- 運転のコツ:「急」の3つ(急発進・急ブレーキ・急ハンドル)は封印。滑ったら“後輪が流れた方向へ”ステアを合わせる。
- ホワイトアウト:視界ゼロは停車一択。郊外は特に風が強い。
- 出発前:サイドブレーキは引かない/ワイパーは立てる。
アクセスの目安
- 首都圏からとかち帯広空港へは約1時間半。
- 韓国・清州からも直行便で約3時間。空港→帯広市内は車で約30分。
- 帯広駅→十勝川温泉は車で約20分が目安。
湯と食で“ととのえて”、新しい年をはじめよう。

冬の十勝は、静けさ×温もり×旨みの三拍子。雪見湯で温まり、地の食で満たされる数日が、次の一年のベースを整える。年末年始の“リセット旅”に、ぜひ。
