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帯広で映画を観た!シネマ de 十勝 映画『TOKYOタクシー』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.81

帯広で映画を観た!シネマ de 十勝は、帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女子が、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民として、十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格の実力を発揮しつつ、帯広・十勝の話をしつつ、映画を語るコラムです。今週の映画は『TOKYOタクシー』です。

前回のコラム「帯広で映画を観た!」はコチラ

マッツ・ミケルセン生誕60周年祭

このところ、紹介できるような映画を見に行く暇がありませんでした!

なぜなら『<北欧の至宝>マッツ・ミケルセン生誕60周年祭』に全集中していたから!!!
(北海道での上映は、11/22〜12/5までの2週間。札幌・狸小路6丁目のシアターキノのみ)

デンマーク出身の俳優マッツ・ミケルセンの、日本劇場初公開作品含む出演作の特集上映会だなんて!!

何としても馳せ参じなくてはなりませぬ。

折角の素敵企画、万が一にも席が埋まらなかったら人気が無いみたいに見えるでしょうが!?
(そんな義務感は置いておいて、隙あらば大画面でご尊顔を拝みたかっただけとも言う)

2週間、土日だけの参戦でしたが、同好の士を中心に毎回ほぼ満席か補助席が出る盛況ぶりで、無用な心配でしたが。

ありがとう、上映してくれて!!
ありがとう、通いやすい近場に連れてきてくれた今の職場!!
ありがとう、声をかけてもらえるキャリアを培ってくれた、これまでの職場!!

そして存在してくれてありがとう、マッツ!!!!

と、どんどん「帯広の街中商業施設の応援」「帯広で映画を見た」ができないのなら、せめて「帯広でも上映される(だろう)映画の感想」というテーマから遠ざかっているのを、勢いで誤魔化そうとしています。
総統
総統

今回ばかりは大幅な脱線も、ほんのちょっとだけ許してほしい

「ドライブしていても、西に日高山脈が見えないの落ち着かない……」という郷愁すら忘れ。

「コラム用に、帯広でも見られるだろう広く上映されている作品を見なくては」という義務感も忘れ、もうまっしぐらでした。

映画を見てるんなら、その作品紹介すればいいだろうと思われるかもしれませんが。

マッツの出演作、結構「マッツが酷い目に遭う」「マッツは無事でも、それ以外の人が可哀想なことになる」とライフを抉ってきたり不穏な作品が多くて、人に勧めにくいんです!!!

しかも最初の週末に見た映画ときたら!

二本とも「助けて! マッツの顔の良さ以外に救いが無いの!!!!」「ううっ! 心が! 心が苦しい!!」という後味のしょっぱい作品群。

私は、現実を「ちょっと置いておいて」するためにフィクションを嗜好するので、「何がしたくて(観客にどういう後味を与えたくて)わざわざ金と時間をかけ、この作品を作ったのだ!?」と現実のやるせなさや汚い部分が出張ってくる映画、あんまり疲れてる時に受け止めきれないというか、精神が削がれる感じがするので、苦手としているんですが。

こんなにライフを削られたまま冷え切った心で、明日から働けないわ!!何か、心が温まる映画をください!!」
総統
総統

というわけで、監督も原作も「間違いない」ことが分かっている作品を見て、ハートフルウォーミングして参りました。

TOKYOタクシー

見てきたのは、山田洋次監督『TOKYOタクシー』です。

フランス映画『パリタクシー』を、日本(主に東京)に置き換えてリメークされた作品。

話の大筋は準拠していますが、仔細変わっているところもあり。

それがまた最近の日本の話に置き換えるに当たって納得な変更内容で、原作履修済みの人間でもダレることなく楽しめました。

東京の有名どころが登場するため、 『TOKYOタクシー』といいつつ「はとバス」観光気分にもなりました。

「このマダムはあの経歴で、どうやってこんな生活に至るお金を稼いだのだろう?」など原作映画の「???」な部分を、新版なりに補完してアップデートされていたように思います。

原作はオリジナルの魅力があるのですが、肌感覚は『TOKYO―』の方がしっくりくる。

実家のような安心感がありました……

原作を見ていたら魅力が褪せるとか、既視感で飽きるということもなく

主演が倍賞千恵子で、タクシー旅のスタート地点が柴又帝釈天!!!昭和の人間なので、この時点で嬉しくなっちゃって滾りました。

「日本の家庭にあの道具は一般的ではないけれど、どうするんだろう? ――そうきたか!!!」

「『愛』を口にするには木村拓哉演じる『浩二さん』くらい照れが入れるだろうに、ましてマダムの年齢で堂々と口にすると思ったら、そういう経歴が入るのね!?」

と、原作『パリタクシー』を見ていたら魅力が褪せるとか、既視感で飽きるということもなく。
むしろそれを下地に、より差分の違いを楽しめた気がします。

「日本の警察相手では、そうはならんじゃろう?」な部分も、東京から葉山に向かう旅の途中のため神奈川県警が登場し「神奈川県警ならあり得ないとは言い切れないな」とリアリティが感じられました。(何だと思っているのだ)

ほっこりできた映画

原作にはなかった「最後のお願い」も(なかったように記憶しているのですが、記憶違いだったらすみません)原作版と、木村拓哉演じる日本版のタクシードライバーの描き方とマダムとの距離感が違うので、「逆の選択をしそう」と感じました。

木村拓哉の役が、その性格と収入でお金に困っている理由づけが難しいのではと思いきや、「それは仕方ないね!」と今だから作ることのできた、よく考えられた脚本だったように思います。

明石家さんまと大竹しのぶが、木村拓哉を挟んで声だけの出演を果たしているのも面白かったです。

しかし私が子供の頃、意識した時にはもう『幸福の黄色いハンカチ』、『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』シリーズで名を成していて、中学校の頃『学校』シリーズが始まったという、そのころ既におじ――「人情もの」の大家だったイメージがあったので「今おいくつ?」と思ったら、何と御年94歳!!??

誰も彼も、可能な限り長生きして映画づくりに携わり続け、その作品を見せていただきたい。
総統
総統

ほっこりした後、そのように思いました。まる。

PROFILE

三崎 裕美子 | 腐女子 / 総統
1980年生まれ。北海道帯広市出身|釧路→新橋のサラリーマン(港区女子)→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしその実体は、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。
















































































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三崎 裕美子

三崎 裕美子

腐女子 / 総統

1980年生まれ。北海道帯広市出身|釧路→新橋のサラリーマン(港区女子)→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしてその実体は、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。

  1. 帯広で映画を観た!シネマ de 十勝 映画『TOKYOタクシー』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.81

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