十勝の食材を深く探求する至高のコラボレーションが実現しました。パンの名門、満寿屋商店(ますやパン)と食肉加工の革新者、ELEZO(エレゾ)社が手を組み、三種の高級バゲットサンド「カスクルート」を開発。11月4・5日の2日間限定で販売。「最も美味しいタイミングで食べてほしい」とイートインのみにも関わらず、事前予約者が列をなしました。十勝の食文化を担う2人のトークショーも大盛況でした。
ますやパン麦音でエレゾとの初コラボ「カスクルート」
地元食材を使用したカスクルートが大好評を博しました。パンの名門、満寿屋商店「ますやパン 麦音」と食肉加工の革新者、ELEZO社が手を組み、三種の高級バゲットサンドを開発。放牧豚のローストハムや短角牛の生ハム、そしてエゾシカのテリーヌを挟んだこれらのサンドイッチ「カスクルート」は、十勝産の食材の持つ豊かな風味と質感を最大限に引き出すため、サクッとした食感にこだわったバゲットによって完成されました。
このコラボレーションは、十勝の食文化をさらに高めたいという杉山雅則社長と、商品の過程や生産地の風土を感じながら味わってほしいと願う佐々木章太社長の熱い思いによって実現。限定カスクルートは一個1,600円で予約制、そしてスペシャルなセットも提供されました。トークショーでは両社長が食に目覚めた瞬間や十勝の食の可能性について熱く語り合い、食への情熱を共有しました。
十勝には宝石のような食材がある。あとは食文化を高めるだけ
トークショーでは、杉山雅則社長が「十勝の食文化を高めたい」という情熱を語り、満寿屋商店のパンが持つ独自の美味しさを認識した大学時代のエピソードを披露。
一方の佐々木章太社長は、野生の食材との出会いと、十勝が食の王国であることを伝えたいという強い意志を明かしました。佐々木社長のエゾシカや狩猟との関わりから生まれた食への深い理解、そして地産地消に対する姿勢は、十勝バスの持つ地域へのコミットメントとも通じるものがあります。
二人の話からは、十勝の食が単なる食事を超え、地域の歴史や文化と深く結びついていることが伝わってきます。放牧された豚や短角牛、エゾシカといった具材の選定に至るまでのこだわりや、それらを最大限に生かすために工夫されたバゲットの食感への追求が印象的でした。
特に注目すべきは、十勝の食材を使った商品を通じて、地元で生産された食材の価値を再評価し、食育と地産地消を推進するという二人の使命感です。十勝ブランドの未開拓な価値に光を当て、地域の宝石のような食材を世に広めようとする情熱は、参加者に強い印象を残しました。
至高のコラボは農と食のジャーナリストが実現
今回の至高のコラボは農と食のジャーナリスト、山本謙治氏によって提案されたそうです。
現場に駆けつけた山本氏は「十勝の食の文化的な成熟を目指し、地域を美食の目的地へと導く先駆けとなるでしょう。美食の十勝として将来、たくさんの観光客が訪れ、観光立国となるポテンシャルを秘めているのが十勝です」と応援。
これに対し、杉山社長が「十勝の開拓から140年、始まったばかりの食文化が、このような革新的な取り組みによって、新たな価値を築き上げていく過程は、まさに目撃すべき歴史の1ページです」と熱意を込めると佐々木社長も「十勝には美味しい食材は数多くあるが飛び抜けてエッジが効いて尖っているものがない。大衆を対象にすると突き抜けられないから。エゾシカをはじめとするジビエの可能性を追求し続けるのは、十勝の食材を通じて地域の歴史や文化を再発見し、食の新たな物語を紡ぐことで食文化を高められるから」と話します。
思い出の味となるサンドイッチ
一番で並んだ予約客(70代夫婦)
子どもと訪れた40代の夫婦
と多くの購入者の思い出の味となった様子。
十勝の食材を通じて地域の歴史や文化を再発見し、食の新たな物語を紡ぐ彼らの挑戦は、まさに食の王国、十勝の新たな地平を開いています。十勝の食文化がこれからも進化し続けることを約束するかのような、生き生きとしたディスカッションの場でした。