作品名:本にオトナにしてもらった。 人生の分岐点は、本屋さんにある
著者:中谷彰宏
出版社:かざひの文庫
本が好きな作者の、本に囲まれた人生を知る1冊
作者である中谷彰宏さんの本との関わりを綴った内容。小学時代、中学時代、高校時代、予備校時代、大学時代、そして今。
各年代ごとで章分けしてあるので、あなたの人生の中での本との関わりを振り返りながら読むことができるのだと思います。
私自身も振り返ってみると、父親が本が好きであったと聞くが読んでいるところは見たことない。おまけに他の家族はいっさいがっさいNO読書家。全然本に囲まれた生活はしていませんでしたが、小学生の時に〝新庄剛志〟〝三浦知良〟〝中田英寿〟についての本を読んでいた記憶は、頭の片隅にちょこんと残っています。
へへへ。スポーツ少年だったんです。
あなた自身も、本とどんな風に過ごしてきたかを振り返ってみるきっかけにしてみませんか?
そうすることで、お気に入りの本が恋しくなるはずです。
〝読書〟というパートナーとのマッチングサービスを!
何を隠そう私は〝本〟にオトナにしてもらった自覚があります。もし、読書という趣味がなければ、今もフラフラし自分中心で生きていたのではないかと思うほど、チャランポランな人間でした。
はい。今も自己中でチャランポランじゃん!というツッコミはなしで。
そんな〝成長〟の経験を他の人にもしてもらいたい。そんな風に強く思うきっかけになりました。
読書をはじめてみたいけど、どんな本を読んだらいいのかわからない。
そんな人はたくさんいると思います。そしてそんな人たちは〝超有名〟な本を真っ先に選んでしまうのですが、そうゆう本は玄人向きだったりするんですよね、
そして、読書に抵抗感をしめしてしまうことも。。。
〝Book cafe&bar Sen〟に来ると素敵な本、素敵なマスターと出会うことができる。
そんな場所にすると決めたので楽しみにしていてください。
本との付き合い方が一変!?
自分ではそれなりにいいお付き合いをさせていただいていると思っていたのですが、全然そうではなかったと気がつかれました。
「自分の心の針が触れたことを本に伝えたくて線を引くのです。」
はい。一発KOされました。
今まで、心に響いた文章をすぐに見つけられるように付箋を貼っていた自分が情けない。
これからは「ここ感動したよ!」と、本や作者に伝えいたいから印をつけていきますね。
その他にも、「本屋さんから連れて帰るとういう感覚」「読むことは、可愛がるということ」と書かれており、そんな意識のなかった自分にまたも情けないと反省。
これからの付き合い方を改めようと反省させられました。
本に限らず、大切なものや人を、今まで以上に大切にできるきっかけをくれたこの本は、今のあなたよりもさらに〝オトナ〟にしてくれること間違いなしの1冊です。
Profile
小川 洋輝 | ブックカフェ「Sen」オーナー
1985年、北海道幕別町出身。高校を卒業後、福祉施設にて勤務。知的障がい者の入所施設や就労支援施設、障がい児の通所施設の経験を経て一般社団法人青鳥舎を設立。 障がい者の親が安心して死ねる社会を創るために 障がい者雇用のコンサルテーションや障がい福祉サービス事業所のコンサルテーションを行う。2015年10月より自ら障がい児の通所施設を開設。障がい福祉や子育て関連の専門書などが並ぶブックカフェ「Sen(せん)」は2022年4月オープン。23年、絵本『やっちゃれ ほっちゃれ もっきっきー!』(みらいパブリッシング)か出版。毎週金にスマヒロで書評を担当
楽しく生きるためのヒントが詰まったこの1冊は、未来の自分に期待をさせてくれるかもしれません。