作品名：「ここ塗ってね」と画用紙を指差したわたしの指を丁寧に塗りたくってくれる特別支援学校って最高じゃない？
著者：平熱
出版社：飛鳥新社
2024.03.22作品名：まるわかり！ ChatGPT 最強活用術＆超仕事術
著者：ChatGPT特命研究班
出版社：電波社ナニソレオイシイノ？か...
特別支援教育は全人類に有効です。
みなさんは、特別支援学校って聞くとどんなイメージがありますか？なにか特別〝な〟教育をしていると思いますよね。
はい。その気持ちわかります。
だけど実際は全然ちがくて、特別〝に〟教育をしていることが多いんです。
著者の平熱さんも言っておりますが、障害があってもなくても、わたしだって、あなただって。おじいちゃんだって、ギャルだって。みんなに有効なんです。
そんな特別支援教育に従事している平熱さんの日常の「X（旧Twitter）」でのつぶやきをまとめたナイスな本なんです。
ペンネームの通り熱くなくゆる〜い感じがたまりません。
はい。高めの平熱のようです。
子育てにモヤモヤしている人、したことがある人に寄り添うことばが詰まった１冊です。
目から鱗と共感が続出まちがいなし
「子どもを怒る理由が「こっちの思うようにいかない」になっていないか気をつけようね。
こんな文章が前半にあるのですが、このページには直接、謝罪させていただきました。
まさに「何回、言ったらわかるの！」なんてその代名詞ですよね。
平熱さんの短いつぶやきの中に、〝本質〟がギュギュッと詰め込まれているんです。
１ページ１ページを読むたびに、心の底から納得するので、焦らずゆっくり読むことをおすすめします。
上記に書いたような短くて強いことばが左のページ。その解説が右のページに書かれており、それが合計１０１個。
はい。プロポーズと同じ回数です。
１０１個のつぶやきの中で、あなたはいくつ心を打たれるでしょうか？ボクはこの本を読み終え他頃には、たくさん付箋がつきました。
障害福祉に従事して約２０年ですが、多くの学びをいただくことができました。
子どもと関わるすべての人が一度は読んでおこう
ボクとこの本の出会いは、Amazonが提供する聞く本、〝aiudible〟でした。「特別支援」と検索し、ヒットしたのがこの本でさっそく聞き始めたのです。そしてウルトラマンがM78星雲に還る前には紙の本としても購入することを決めたのです。
はい。カップ麺ができる前にポチりました。
この本に書かれていることは、支援技術でも関わり方のコツでも、テクニックでもありません。（と、ボクは思っています。）子どもと関わる人に向けた〝心の在り方〟です。言ってしまえば、技術以前の話。だからこそ、特別支援教育や発達障がいに携わる人だけでなく、子どもと関わる人みんなに読んで欲しいんです。
絶対に、特別支援教育に対してのイメージが変わります。
福祉経験のながい小川さんでも即決するこの本は専門的なのですね？
専門的なことを、誰もがわかることばで書いてある優れた本なのです。
専門知識のある人もない人も、みんなが納得するこの本は、何度も読み返し、自分の心に在り方を整えるために読みたい１冊です。
Profile
小川 洋輝 | ブックカフェ「Sen」オーナー
1985年、北海道幕別町出身。高校を卒業後、福祉施設にて勤務。知的障がい者の入所施設や就労支援施設、障がい児の通所施設の経験を経て一般社団法人青鳥舎を設立。 障がい者の親が安心して死ねる社会を創るために 障がい者雇用のコンサルテーションや障がい福祉サービス事業所のコンサルテーションを行う。2015年10月より自ら障がい児の通所施設を開設。障がい福祉や子育て関連の専門書などが並ぶブックカフェ「Sen（せん）」は2022年4月オープン。23年、絵本『やっちゃれ ほっちゃれ もっきっきー！』（みらいパブリッシング）か出版。毎週金にスマヒロで書評を担当
楽しく生きるためのヒントが詰まったこの１冊は、未来の自分に期待をさせてくれるかもしれません。
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