帯広で映画を観た!シネマ de 十勝は、帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女子が、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民として、十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格の実力を発揮しつつ、帯広・十勝の話をしつつ、映画を語るコラムです。
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『怪盗グルーのミニオン超変身』
最強最悪のボスに仕えることが喜びの、バナナ大好き!黄色い謎生物「ミニオン」たちの主『怪盗グルー』シリーズの第4作!
(スピンオフの『ミニオンズ』『ミニオンズ フィーバー』を含めると6作目に当たります)
あと毎回、邦題の『の』が、チャップリン映画のオマージュなのか何なのか、ちょっと不思議なひっかかり感があります……。(『怪盗グルーの月泥棒』『怪盗グルーのミニオン危機一発』『怪盗グルーのミニオン大脱走』)
見始めたら「そんな細かいことは、いーんだよ!」と気にならなくなる、ドタバタシリーズです。
私、洋画はアニメであっても、できれば元の雰囲気やセリフを原語で摂取したい字幕派――であっても、例外的に吹替版で浴びたいシリーズです。
グルーはもう笑福亭鶴瓶の声で染みついているし、妻ルーシー役の中島美嘉も、上ずった言動で空回りしがちなキャラクターに、逆にプロの声優ではないのが合っている気がしています。
初めての人は「何で鶴瓶!?(&関西弁!?)」と思うかもしれません。
私も当初はそうでした。「何で鶴瓶さんに頼んだの!?」と驚きの方が強かったです。
しかし、不思議と慣れたら癖になる良さがある。そのように感じています。
グルーに子供ができたので、グルー家の養女三姉妹の末っ子アグネスが、末っ子&赤ちゃんポジションではなくなってしまうことを恐れ続けているんですが。
グルーの子供「ジュニア」は父親が大嫌いで、無邪気で可愛い赤ちゃん設定ではないのもあり、今回もアグネスは可愛かったです。
この『怪盗グルー』シリーズは、そんなに難しい話ではないので、見たことがない人でも途中から入る難易度は低め。(一方でラストは、今まで作品を見てきた人へのちょっとしたご褒美感もありました!)
ただ全年齢向け映画でも、随所に毒はあるので(下品ではない)、小さなお子さん向けというよりは社会をちょっと斜めに見たアイロニーが理解できるようになってからの方が楽しめると思います。
揺れる気持ちに板挟み
本作ではグルーの母校「悪党養成学校」の同級生との確執が原因で、話が展開していきます。
このデザイン、嫌いじゃない!!!
それにしても、『ゴジラXコング』の時も思いましたが、ちょっと字幕が欲しい気もする……。
ミニオンたちは英語、スペイン語から日本語まで色々な言語をベースにした独特の言葉を話します。
ジェスチャーゲームというか雰囲気で大体どんな会話を交わしているか、伝わるといえば伝わるんですが、時々字幕が欲しくなる気が……。
ゴジラもセリフを話してはいけないとか吹き出しNGらしいですが(ミニラやちびゴジラを除く)、こちらも「そこを曲げて、もう少しなんとか!」という気持ちと「それは野暮というもの」という気持ちの板挟みになります。
ともかく、陽気でおバカなミニオンたち。
どこともつかない言語を話す異生物だから、いいんです!!
個人的には、陽気なおバカさと頭身の低い愛らしさが好みなので、今回の一部ミニオンの超変身姿はそんなに萌えなかったし、もう少しミニオンたちに活躍してほしかった気もしました。
総じてテンポがいいし、話としては面白い!
けれども、ちょっと人間たちのパートが多かった印象です。
もっとミニオンを!!!!!(2027年夏公開予定という『ミニオンズ3』、お待ちしてます!!)
十勝 中札内のピータン
さて――黄色くて頭身の低い、ワルいやつ。
といえば、十勝関係で思い起こされるのは、中札内村(なかさつないむら)のマスコット「ピータン」でしょう!!
村長さんへの表敬訪問の際、必ずや写真に収まってくる(?)ピータン。
30センチくらいのぬいぐるみ姿でも、黄色というなんとも目立つ色合いと存在感で、村長さんやお客様を抑え一番目立ってしまっているヒヨコのキャラクターです。
そのつもりがなくても、つい目が追ってしまうのです!(黄色が強い!!)
愛くるしい見た目をしていても、村長が出張で不在の時を狙っては、「村鳥 ピータン」として村長室をジャックしたり。
村の特産品(それだけに限りませんが)である、「枝豆」の目と「卵」型の頭、「ジャガイモ」の足を持つ鶏のキャラクターなのに、ザンギを食べてPRするなど、日々体を張った中札内村のPRに余念がありません!
見た目はゆるキャラなのに、全然ゆるくない鶏です。
タニタ、キングジム、シャープなど企業公式アカウントが北海道を旅する「タニタ式どうでしょうin北海道」(2018)の際も、遺憾なく存在感を発揮していました。
ピータンは賢くて失敗しない子ですが、ワルさがミニオンに似ている気がする……つまり私の好みで、好き!!!
これからもピータンの活躍(というか暗躍というか)を楽しみに見守っていきたいです。
PROFILE
三崎 裕美子 | 腐女子 / 総統
1980年生まれ。北海道帯広市出身|釧路→新橋のサラリーマン(港区女子)→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしてその実体は、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。