帯広で映画を観た！シネマ de 十勝映画『モアナと伝説の海２』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.41

2025.01.02

帯広で映画を観た！シネマ de 十勝は、帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女子が、身の回りの幸せ（美味しいご飯・趣味・脳内妄想など）で足るを知る小市民として、十勝の観光文化検定（とかち検定）上級合格の実力を発揮しつつ、帯広・十勝の話をしつつ、映画を語るコラムです。今週の映画は『モアナと伝説の海２』です。

前回のコラム「帯広で映画を観た！」はコチラ

2024.12.26

帯広で映画を観た！シネマ de 十勝映画『ライオン・キング：ムファサ』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.40

帯広で映画を観た！シネマ de 十勝は、帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女子が、身の回りの幸せ（美味しいご飯・趣味・脳内妄想など）で足る...

この記事の目次

苦手な映画の記憶を忘れたくて「モアナ」で口直し
純粋な冒険映画って、とっても見やすい！
「ムファサ」以上に、歌の力強さを感じられる作品
また別の話に続きそうで、進展が楽しみ

苦手な映画の記憶を忘れたくて「モアナ」で口直し

「ミュージカルが苦手」と言った舌の根も乾かないうちに、行ってまいりました。
冬のディズニー・ミュージカル・アニメーション２本目！　『モアナと伝説の海２』！！

というのも、自分にとって邦画の嫌〜なところをかき集めたような映画を見てしまい「日本映画、怖い……」と、ちょっとトラウマになってしまったのです……。

私の事なので、翌週には忘れていると思いますが。（ただ同じ監督の作品はしばらく見ない！）

アレが２０２４年最後の映画かつ、２０２５年最初の感想文を書くにはアレすぎる……。

口直しをください！！　字幕派だけれど吹替版しかないミュージカルでもいい！！（失礼）
という、ネガティブにして消極的な選択でしたが、良かったです！！

※私の映画の「好き・嫌い」のベース
「苦手系の邦画＜＜＜＜＜＜ミュージカル＜＜＜アニメ＜洋画」

総統

ミュージカルは苦手でも定石に沿った構成なら信頼できる

そう！　苦手といっても『ライオンキング：ムファサ』だって、製作システムがしっかりしているから、ストーリーの骨格はしっかりしていたわけです！

「意外性はなくても定石に沿った構成で、６０点以下のものは出してこない」という安心感があって、信頼できる！！

そして今回の『モアナ』は、全米興行収入で５日間オープ二ング記録樹立！　歴代NO.1記録！　『アナと雪の女王』超え！！
という何やらすごいことになっていそうなので、「乗るしかない。このビックウェーブに」と行ってきました。

とはいえ、私『アナ雪』の１も２作目も、何なら『モアナ』の１作目すら見ておりません。
（なぜなら！　ミュージカルが……以下同文）

純粋な冒険映画って、とっても見やすい！

「そんな人間でも楽しめるのか？」心配でしたが、結論から言うと大丈夫でした！！
（見ておいた方が、マウイの刺青のこととか力のこととか、世界観も分かりやすいとは思います）

主人公のモアナと、半人半神のマウイ、そして旅の仲間たち。

いやー、恋愛が絡まない冒険譚って、とっても見やすいですね！！！

私、男女が出てきたらすぐ恋愛成就や結婚をゴールに設定されることに食傷気味なので！
（BLでしたら、なんぼあってもいいです）

『ロード・オブ・ザ・リング』ですら、旅の仲間の一人が相思相愛の相手と結婚する際も、こんな冒涜的なことを思っていました。
「結婚なんかしないで、仲間と旅を続けようよ〜〜〜」と。
（そういう意味では、私は原作至上主義者とも言えないでしょう……）

男女の駆け引き以前のダモダモした様子にイラついたり、そうなることを心配しなくていい純粋な冒険映画は、いい！！

総統

「ムファサ」以上に、歌の力強さを感じられる作品

斬新というか謎だったのは、農夫としての技術力の高さを見込まれ仲間に選ばれたおじいちゃん。

海に出てから身に付けたスキルと勇気で仲間のピンチを助けに行くけれど、嵐の下で何か本来のスキルを発揮しピンチを脱出してましたっけ……？

豚ちゃんと同じ枠？？

高齢化社会、メンバーだからといって「必ずしも役に立つ必要はない」とか、「いくつになっても、これまでのキャリアとは別のスキルアップができる。そう本人の意識次第でね」という趣旨のメッセージなのかは分かりませんが、その点は「斬新！」と思いました。

『ムファサ』よりも『モアナ』の方が、歌の力が強いというか、力強く歌い上げ聞かせてくれるシーンが多くて、ミュージカルとして良いです。

ですが私がミュージカルに不慣れすぎて、日本語での歌唱だと歌詞が聞き取りにくい体質なので、これは本作に限らず「吹替版でも歌唱シーンには字幕を入れて欲しい……」と思いました。

しかし、そんな些細なことは関係なく、モアナ（屋比久知奈）の『ビヨンド』と、マタンギ（ソニン）の歌が良かった。

ストレートな冒険譚であり、話と人間（？）関係がそれほど込み入っていないため、冒険を終えた後の後味がいいのは『ムファサ』よりも断然『モアナ』です。

ただ私は悪役に同情しがちなので「スカーが可哀想……」となったり「キロスはどういう経歴でああなったんだろう」と別の話が見たいのは『ムファサ』ではあります。

『モアナ』はシンプルに別世界の冒険物語に浸ることのできる、家族で安心して見られるお正月映画ではないでしょうか。

（海の物語なので季節感は違いますが）

総統

また別の話に続きそうで、進展が楽しみ

個人的には、モアナと妹シメアの関係性がどことなく姪っ子たちに似ていて、特に下の子同士が似ている！と懐かしさを覚えました。
小さい子を出されると、そういうところが弱い！！

まして赤ん坊の肉球に弱い私ですが、『モアナ』の

世界の人間たちは、デフォルメされていても必要そうな筋肉（もしくはお肉）が詰まっていて全体的に細すぎないムチっとした体をしているのも、良かったです。

本作は、また別の話に続きそうな終わり方をしています。

恋愛方面には進みそうにないとはいっても、モアナはますます伝説の人になっていくのか、あるいはマウイと同じ半人半神の神に近づいていくのか、そちらの進展が楽しみです。

PROFILE

三崎裕美子 | 腐女子 / 総統
1980年生まれ。北海道帯広市出身｜釧路→新橋のサラリーマン（港区女子）→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしてその実体は、身の回りの幸せ（美味しいご飯・趣味・脳内妄想など）で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定（とかち検定）上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。

2024.12.26

帯広で映画を観た！シネマ de 十勝映画『ライオン・キング：ムファサ』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.40