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帯広で映画を観た!シネマ de 十勝 映画『F1/エフワン』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.67

帯広で映画を観た!シネマ de 十勝は、帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女子が、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民として、十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格の実力を発揮しつつ、帯広・十勝の話をしつつ、映画を語るコラムです。今週の映画は『F1/エフワン』です。

前回のコラム「帯広で映画を観た!」はコチラ

大満足の超高速スポーツ映画

『トップガン マーヴェリック』の制作チームが、空から陸へ舞台を変えて作り上げた、超高速のスポーツ映画!
ブラッド・ピット主演、映画『F1/エフワン』を見てきました。

挫折、若手との衝突、困難、からのチームワーク、合間にラブアフェア。

エンタメ作品は「こういうのでいいんだよ、こういうので」な定番セットの盛り合わせに大満足の155分!!

※この映画には、家族で見に行って気恥ずかしいかもなラブシーンも「『マーヴェリック』くらい」含まれています。

※※『マーヴェリック』に合わせたのだとしても、この作品に関してラブはとってつけた感というか「そこまでして要るか?」という感じがしないでもないです……。

たっぷりF1を見れる

「ハリウッドはいつまで大物俳優頼みなんだ」という意見はあるかもしれませんが。

この作品はかかっているお金が素人目にも桁違いで、ブラッド・ピット級の俳優をキャスティングできなかったらリスクが高すぎて作ってはいけない映画だと思いました。

極論『マーヴェリック』が、トム・クルーズを見せるための映画だとすると
『F1/エフワン』は、ブラッド・ピットとF1を見せるための映画という印象。

ブラピとF1の比率たるや「1:1」、何なら「2:3」か「1:2」は行っていたかもしれません。

映画『国宝』における歌舞伎よりも、たっぷりF1です。

何しろシーンによってはブラッド・ピットすら、F1の引き立て役に見えたくらいですから!!
総統
総統

 

ドラマ部分は『マーヴェリック』よりも『国宝』に近しいものを感じました。

F1(歌舞伎)部分に感動するけれど、そこをじっくり描くために、上映時間に対してヒューマンドラマはあっさりというか必要最低限というか。

『国宝』のドラマ部の物足りなさは、長編の原作を「はしょった」ことからくるかもしれませんが。

『F1/エフワン』は、削って削ってあえて多くを説明しないようにして駆け抜けていったように思えました。

レースにかける父との思い出エピソードを入れてこないとか、験担ぎのカードを明かさないとか、F1カーばりに必要最低限まで削ぎ落としたのかと
総統
総統

 

映画館で見るべき迫力

そうした謎めいた部分が、『マーヴェリック』よりも、主人公の造形をちょっと分かりにくくしているかもしれませんが。

これは映画館で見てほしい映画です!!

とにかく、音が良い!!!

適切な音や音楽が、適切なシーンで入れられる心地よさたるや!

もしかしたらドラマ部分よりも、音の設計が抜群に良いです。

そして、映像が豪華!

コスト(お金や演者の訓練時間)のかかっている映画が大好きな私でも、ちょっと腰が引けるくらいです、

レースを何カ所かはしょっても誰も文句は言わないだろうところでも、きっちり世界を転戦します。(鈴鹿グランプリも登場!)

F1のことをあまりよく分かっていない私でも

・ハミルトン>本人、ですよね!?
・日本の角田>本人かっ!!??
・フェルスタッペン>これ本人だわ!!

と分かる、錚々たるドライバー陣の協力っぷり。

その道の一流の人達だからか、畑違いの撮影でも俳優に引けを取らない堂々たる態度で、良い顔をしていると感嘆しました。

分かる人はもっと分かって興奮すると思います
総統
総統

 

車を走らせたくなるスピード感

それもそのはず製作にルイス・ハミルトンが加わり、撮影も実際のレースの合間に行われていたということです。

(でないと再現するだけでも、よりとんでもない制作費がかかりそう)

アブダビGPでは、プライベートで来場していたクリス・ヘムズワースが観戦客の役で登場しています。

と聞いていても、一瞬というヘムズワースの贅沢使いすぎて、見逃しました……。

レースに出られるほどの動体視力が、私にはない!

しかし、それほど車の運転が上手くもなければ得意ではなくても、見た後はアクセルを踏み込んで長距離を走りに行きたくなる映画でした。

北海道民にしては運転が遅い方だというのに!

映画を見た後「前の車、遅っ!!」と感じてしまったくらい、この映画は危険です。
(速度計見たらしっかり出ていた)

ハイスピードに視覚が慣れてしまうので、見た直後は飛ばし過ぎに注意かもしれません。ご安全に。
総統
総統

 

フィクションで盛り上がるエンタメ作品

にしても安全にクラッシュするとか、「これ撮影どうやってるの!?」というシーンの連続で圧倒されたわけですが。

「氷水で顔洗って、ご飯食べて、筋トレして……これ絶対5分じゃないよ!!」とか
「その問題があるなら、物語の導入部でこの話は終了では……」とか
「氷入り水風呂にどれだけ入ってるん?(しかも場所よ!)」といった、ツッコミどころも多い作品ではありました。

でもエンタメ作品に、そういう細かいところはどうでもいいんです!

フィクションを盛り上げるための嘘や謎設定、ドーーンと来い!!

これはF1を楽しむための娯楽作!!(でしょう?)

大体、長年現場を離れていた「老兵」が登場し、そのスキルがバリバリに通用するなんてフィクションの世界くらいなのですから。

(現実でも「新型コロナウィルスのワクチン注射」とか皆無ではないとはいえ)

こういうお話がしみるのは、自分がミドルエイジになったからかもしれませんが。

「老兵」ものはいい!!!
総統
総統

 

息をするのを忘れるほどの展開

 

映画『F1/エフワン』の物語は、かつてF1ドライバーとしてセナやプロスト達と戦ったアメリカ人ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)が、事故でキャリアを絶たれた後、別種のレースを転戦する風来坊生活を送っているところへ、かつてのチームメイト(ハビエル・バルデム)が現れ、所有するチームの窮地を訴えるところから始まります。

(あらすじを紹介するタイミングとして、無茶苦茶遅いな……)

Appleスタジオが作った映画の主人公の名前がソニー(SONNY)

スペルは違うけれど、昭和生まれには感慨深いものがありました……。
(撮影にはSONYのカメラも使われているとのことですが)

「風来坊の助っ人登場!」な上、30年ぶりのF1復帰で、現役選手とバリバリ競れる時点でリアリティラインを優に飛び越えているのですが。

いくらブラッド・ピットが若く見える方でも(現在61歳)、異次元の若さではなく、首元の肌の質感とかヘルメットを被ったときの目元周りとか、決してもう若くはない「老兵」感をたたえているのが、地に足ついた感を引き止めているようで、良かったです。

レースで反則ギリギリの駆け引きといった、経験の差を見せつけてくれるのも。

あの辺のラフさは、F1をよく知っている人にとってどう感じるのかは分かりませんが
総統
総統

 

ソニー・ヘイズの写真が「慣れていない人の気負っていない」写真なのも、大変好物でした。

速さと自由を求めてきた風来坊が、自身の勝利を求め続けるのか、若きチームメイトとのチームプレイに回り勝利をサポートするのか、最後まで展開が読めません。

そこは決定的にトム・クルーズ保険の効いた『マーヴェリック』や『ミッション:インポッシブル』とは違う部分でした。

アブダビGPの最終周は、息をするのを忘れていたくらいです。

『F1/エフワン』は、音が良い(そして映像も)作品なので、近くに対応している施設があったなら4DXやIMAXで感じたい映画でした!

PROFILE

三崎 裕美子 | 腐女子 / 総統
1980年生まれ。北海道帯広市出身|釧路→新橋のサラリーマン(港区女子)→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしてその実体は、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。


































































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三崎 裕美子

腐女子 / 総統

1980年生まれ。北海道帯広市出身|釧路→新橋のサラリーマン(港区女子)→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしてその実体は、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。

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