圧倒的におもしろいメディアが十勝を救う

CATEGORY

最新記事

TAG

タグリスト

カルチャー

帯広で映画を観た!シネマ de 十勝 映画『バレリーナ:The World of John Wick』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.75

帯広で映画を観た!シネマ de 十勝は、帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女子が、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民として、十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格の実力を発揮しつつ、帯広・十勝の話をしつつ、映画を語るコラムです。今週の映画は『ジュラシック・ワールド/復活の大地』です。

前回のコラム「帯広で映画を観た!」はコチラ

転居後1回目のコラムは『バレリーナ:The World of John Wick』!

腐れ女子の”迷い”道案内どころか、まさかの思わぬ新天地での再出発。
そして、まさかの転勤先でも続く映画感想文。
自分の人生が迷走している今日この頃です。

新生活にも仕事にも慣れるのに労力がかかっており、恐らくこのまま毎週から隔週になることでしょう。

そんな帯広から離れて見た1作目の作品となりますのが
『バレリーナ:The World of John Wick』!!!
(正式名称をファイル名に入れようとしたら長すぎると怒られた!!)

正確には、引越ししてすぐに映画『F1』を見に行きました……。
しかも「SCREEN X」と「IMAX」で…….
『F1』の感想でよかったらなんぼでも出てきたかもしれませんが。

気に入った映画を受け止めるにあたって、より最適な上映方式を追い求めることができるのが、道央圏(というかサッポロファクトリーにアクセスがいい場所)の良さですね!

一方、近くにある温浴施設に行ってみると、銭湯でも当たり前のように温泉な帯広とは違い、天然温泉ではないので「塩素臭い」「指先がシワシワになるー」と、同じ北海道でも違いを感じております。

やることなすこと新規開拓で、帯広にはないお店にワクワクする一方、何をするにもいつもより時間がかかってしまいます。
買い物に行くにも、スーパーの場所も陳列棚もまだ身に付いていません。

続ける力って、とにかく習慣化することだと思うのですが。
一度習慣が乱れると億劫になる部分もあるわけです。
総統
総統

そう! この感想文のように!!

マメな作り込みで、主人公に寄り添ったストーリーが見やすかった!

『マーヴェリック』や『F1』が心の底から腐った悪人が登場しない世界だとすると。
『ジョン・ウィック』のシリーズは「億劫」とか「面倒」とかいう言葉とは無縁の、登場人物全てがマメな世界です。

今回見たのは、新作でも旧知の『ジョン・ウィック』シリーズのスピンオフ作品。
実家のような安心感でした。

暗殺者の世界の話で、平和的でもなければ安心できる要素もないんですが。

暗殺者達は、力量差なんのそので伝説の殺し屋”ババヤガ”ことジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)を狙ってきます。
(ババヤガ:ムソルグスキー『展覧会の絵』でもモチーフになっているスラブ民話の魔女)

正直「いくら賞金高額になっても上の命令でも、命ありきなんだから相手がジョン・ウィックの時点で諦めればいいのに……」と思うマメさです。

本作の主人公のイヴもまた、父親を殺した男への復讐のため、努力と根性で一人前の暗殺者に成長した子でした。

『ジョン・ウィック』1作目は「愛する妻との生活のため裏社会を抜けた伝説の殺し屋」の顔見せなのでドキドキした部分があるのですが、その後の作品ではどんなに窮地に陥っても「ジョン・ウィックだしなー」と「負けるわけない」と、達観というか麻痺してきた部分があります。

しかし『バレリーナ』は主人公が体格不利な女性新人暗殺者ということで、「どうなってしまうんだろう」というシリーズ1作目の気持ちを思い出しました!
総統
総統

主人公がどんどん窮地に陥り壮大になっていく『ジョン・ウィック』ワールドの広がりもいいのですが、『バレリーナ』はその世界観を背景にしつつ、あくまでストーリーは主人公の復讐に寄り添っていたので、これまた見やすかったです。

「復讐が舞う」という日本版キャッチコピーも良い。

強いて言うなら、折角出演しているノーマン・リーダスと「少女時代」スヨンの見せ場がもう少しあってくれても良かったと思います!!!

シリーズ共通「『ジョン・ウィック』じゃなきゃ、もう死んでるか戦闘不能になってるね」な人達が、攻撃入れられても全然死なないうえ、むしろかなり食い下がってくるので、戦闘シーンが存分に堪能できるという点も健在です。

強い武器群だけでなく「手近にある物は何でも使って戦う」のも、このシリーズの特色。
「緊急時に戦わなければならないときは、鉛筆だとか馬の後ろ蹴りとか、こうやって使えばいいのね! ――いや、参考になるかあっ!!??」というシリーズ本編より、もう少し身近なものが多くて参考になりました。(ならない)

今回は何が使われたかはお楽しみに!

しかし暗殺者達も観客も、ジョン・ウィック(キアヌ)が好きすぎるのが前提なシリーズ。
(多分、世界観とかに乗り切れない人には『パラベラム』とか『コンセクエンス』の戦闘シーンは冗長に感じるのでは……)

シリーズが進むほどに「ジョン・ウィックがいかに戦うかを魅せてくれる」のがメインディッシュで、話の進行の方が戦闘シーンに持ち込むための添え物感すら感じていたところ、キアヌが主演でなくても楽しめるか、心配していた部分がありました。

むしろ1作目のようなドラマ部分と戦闘シーンのバランスで、見やすかったです!

シリーズ3作目『パラベラム』と4作目『コンセクエンス』の間の時間軸に位置する作品のため、NY「コンチネンタルホテル」の支配人ウィンストンと、コンシェルジュのシャロンが登場するだけでも、嬉しくなりました!

しかし顔を見分ける力が弱いので、『バレリーナ』を見るためにシリーズを見返していなかったら、危うく冒頭辺りでの今回の悪役とウィンストンの区別がつかないところでしたよ!!

シャロン役のランス・レディックが、この作品が遺作になってしまったのがとても残念ですが。
人の顔どころか年齢の見分けもつかないので、ランス・レディックが享年60歳だったことにも驚きました。

もっとウィンストンと年齢差があるとばかり……!(汗)
(後にスピンオフドラマ『ザ・コンチネンタル』を見たら、年齢近かったですけれども……!)

ローレンス・フィッシュバーンといいキアヌ・リーブスといい、年齢不詳がすぎます!!
総統
総統

それは本作主演のアナ・デ・アルマスもです!!!
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のボンドウーマンとは違い、今回は完璧な「娘」に見えました。

トム・クルーズと26歳差交際中と報じられていて(余計なお世話だとは思うけれど)
ということは実年齢37歳のはずが、この作品で演じる「イヴ」はどこまでも「亡き父を思い続ける娘」に見えました!!

「亡き妻を思い続ける夫」ジョン・ウィックと、同種のものを背負っているというのが、作品に没入しやすかった一因かとも思いますが。

登場人物の多さと込み合った設定は、「初心者向き」とはいえないかも……

この作品、全く知らない人に「とっつきやすい」のか(「何となくお察しください」が通用するのか)は、正直分かりません。
登場人物がたくさん出てきては、あれやこれや掟や不文律やあれやこれやを匂わせすぎて、初心者向けではない気もします……。

ディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)が「ジャルダーニ」に電話をかけるところだとか、ファンとしては「ヒャッハー!」なんですけれど。

”ババヤガ”ことジョナサン(ジョン、ジャルダーニとも)・ウィックの呼び名が多すぎるとか。
ジョン・ウィックやイヴが育った「ルスカ・ロマ」が暗殺者&バレリーナを育てるベラルーシ系の裏組織とか。
各国の「コンチネンタルホテル」は、暗殺者達も仕事をしてはいけない(それゆえ安全な)「聖域」だとか。

結構、人も設定も混み入っているので、初見者に受け止めやすいかは不明です。

とはいえ、『ジョン・ウィック』シリーズの入門にはおすすめ!

ただこの作品、『ジョン・ウィック』ワールドの入り口には最適かもしれません。

「作品数が多くなりすぎて、まず世界観が口に合うかどうか分からない」
という人が試しに見るなら、『ジョン・ウィック』1作目か『バレリーナ』、良いと思います!!

この作品には出てきませんが、お口に合った人にはぜひ『ジョン・ウィック』の「トンチキ・ジャパン」を味わっていただきたいです。(特に、真田広之が登場する4作目『コンセクエンス』!)

ハリウッドの描く「トンチキ・ジャパン」群の中でも、ブッ飛んではいても日本愛を感じる描写です。

というのも、元々主な舞台となっているニューヨークすら、名前は実在都市だけれど現実離れした異空間なので。
だいたい暗殺者とバレリーナを養成する「ルスカ・ロマ」、メンバーの背中に目立って仕方ない刺青入れちゃうとか、裏組織として堂々としすぎだし。

「そうはならんじゃろ(だがそこがいい)」が表裏一体となった「ジョン・ウィック」ワールド、とにかく細かいことは気にせず、雰囲気を楽しめる人に向いた作品だと思います。
総統
総統

本編5作目と、盲目の暗殺者ケインが主役のスピンオフ作品(三兄弟の関係性とか、『コンセクエンス』のエンドロール後どうなったのか気になる!!)の前に、再びこの世界観を浴びることができて満足でした。

関係ないですが、映画館に行く途中、偶然隣になったトラックのタイヤホイールにつけられていたネオンがピンク色だったのも、また幸先がいいというか、気分が上がりました。

PROFILE

三崎 裕美子 | 腐女子 / 総統
1980年生まれ。北海道帯広市出身|釧路→新橋のサラリーマン(港区女子)→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしてその実体は、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。










































































十勝の会社と人材を結ぶ
求人Webメディア「TCRU」

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
三崎 裕美子

三崎 裕美子

腐女子 / 総統

1980年生まれ。北海道帯広市出身|釧路→新橋のサラリーマン(港区女子)→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしてその実体は、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。

  1. 帯広で映画を観た!シネマ de 十勝 映画『TOKYOタクシー』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.81

  2. 帯広で映画を観た!シネマ de 十勝 映画『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.80

  3. 帯広で映画を観た!シネマ de 十勝 映画『おいしい給食 炎の修学旅行』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.79

  4. 帯広で映画を観た!シネマ de 十勝 映画「劇場先行版 アニメ『ゴールデンカムイ』札幌ビール工場編【前編】」〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.78

  5. 帯広で映画を観た!シネマ de 十勝 映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.77

  6. 帯広で映画を観た!シネマ de 十勝 映画『8番出口』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.76

スマヒロ最新記事
タグ一覧
  1. 16タイプ性格診断
  2. Discover hokkaido
  3. event
  4. event tokachi obihiro
  5. HOTEL NUPKA
  6. ise festival
  7. Lake of the Sky
  8. MATOKA
  9. NEW OPEN
  10. TCRU
  11. TIP
  12. tokachi obihiro winter hokkaido snow
  13. UIJターン
  14. waoje
  15. イベント 十勝
  16. インタビュー
  17. インデアンカレー
  18. おびひろ平原まつり
  19. おびひろ氷まつり
  20. クラフトジン
  21. サウナおすすめ
  22. スキー
  23. ソフトクリームラリー
  24. たかまん
  25. とかちイノベーションプログラム
  26. とかちの講師ガイド
  27. とかち帯広空港
  28. ビアガーデン
  29. ファーマーズマーケット
  30. プチ移住
  31. フライフィッシング
  32. ふるさと納税
  33. ポツンと一軒家
  34. ますやパン
  35. マッチングサイト
  36. モール温泉
  37. レバンガ北海道
  38. 上士幌町
  39. 人材紹介
  40. 依田勉三
  41. 六花亭
  42. 北海道グランピング
  43. 北海道サウナ
  44. 北海道スペースポート
  45. 北海道宇宙サミット
  46. 北海道温泉
  47. 北海道移住
  48. 北海道観光
  49. 北海道観光おすすめ
  50. 十勝イベント
  51. 十勝スロウフード
  52. 十勝ドリームマップ
  53. 十勝バス
  54. 十勝川温泉
  55. 十勝求人
  56. 十勝牛
  57. 十勝産小麦100%
  58. 十勝石
  59. 十勝観光
  60. 南大門
  61. 和牛
  62. 国産小麦
  63. 国際農業機械展
  64. 地域共創
  65. 地方創生
  66. 地方移住
  67. 地方起業
  68. 天然素材
  69. 天空の湖
  70. 山忠祭
  71. 帯広
  72. 帯広アロマ
  73. 帯広イベント
  74. 帯広おにぎり
  75. 帯広カフェ
  76. 帯広グルメ
  77. 帯広コーヒー
  78. 帯広サウナ
  79. 帯広スイーツ
  80. 帯広そば
  81. 帯広ドーナツ
  82. 帯広パスタ
  83. 帯広ハンバーガー
  84. 帯広パン屋さん
  85. 帯広ピラティス
  86. 帯広ラーメン
  87. 帯広ランチ
  88. 帯広三大祭り
  89. 帯広喫茶店
  90. 帯広寿司
  91. 帯広市
  92. 帯広整体
  93. 帯広映画
  94. 帯広求人
  95. 帯広牛
  96. 帯広神社
  97. 帯広移住
  98. 帯広空港
  99. 帯広競馬場
  100. 帯広蕎麦
  101. 帯広藤丸
  102. 帯広豚丼
  103. 幸福駅
  104. 広小路マーケット
  105. 更別村
  106. 書評
  107. 求人セミナー
  108. 海外直行便
  109. 清州
  110. 温泉
  111. 満寿屋商店
  112. 焼肉
  113. 焼肉の日
  114. 熱気球
  115. 牛とろフレーク
  116. 物流拠点
  117. 田舎暮らし
  118. 登録支援機関
  119. 石田製帽
  120. 秘湯 北海道
  121. 移住体験コラム
  122. 経済界
  123. 経済界大賞
  124. 美学
  125. 美学者
  126. 育児休業
  127. 芽室東工業団地
  128. 蕎麦屋
  129. 藤丸
  130. 藤丸パーク
  131. 藤丸閉店
  132. 街頭テレビ
  133. 街頭放送
  134. 豊西牛
  135. 豊頃町
  136. 豚丼
  137. 豚丼レシピ
  138. 豚丼帯広
  139. 逢坂芳郎
  140. 韓国旅
  141. 音更町
  142. 高橋まんじゅう屋
  143. 鹿追町
  144. 麦音
  145. 黒曜石
記事ランキング
DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

ページトップヘ
イベントや商品・サービスを取材します。
スマヒロでは十勝のヒト・モノ・コトを取材・掲載します。イベント、サービスや商品についてお気軽にご相談ください。
取材を希望する