帯広の冬の風物詩、「TOKACHI ICE PARK PLUS(トカチアイスパークプラス)」が今年もまもなく開催されます。舞台はJR帯広駅北口から徒歩3分、帯広観光の外せない人気スポット「北の屋台」や「元祖 豚丼のぱんちょう」からも徒歩すぐの帯広駅北多目的広場(通称・夢の北広場)。広場の一角に冬限定の野外リンクが登場し、街のド真ん中で、しかも入場無料でスケートやカーリングを楽しむことができます。12月27日(金)の正式オープンまで2週間(プレオープンは24を予定)。カーリング元日本代表で、仕掛け人でもある大野福公さんに意気込みを伺いました。
ボランティアの手で、毎年ゼロから作り上げる野外アイスリンク
市街地の活性化などを目的に、有志のボランティアが集い2017年から運営されるトカチアイスパークプラス。コロナ禍には休止を余儀なくされたものの、昨年4年ぶりに復活。12月23日から3月10日まで連日営業し、全73日間の開催期間中に過去最高となる1万人以上の来場者を迎えました。昨年に続いて、今年の実行委員長を務めるのは帯広市出身のカーリング元日本代表・大野福公さんです。
「当初よりやや予定が遅れ、12月27日(金)のオープンまで約2週間前となる10日時点では、夢の北広場(帯広市西2条南11)はまだまっさらな状態です。ここにゼロから木枠を組んで、散水作業を行い、小さな子どもからご年配の方まで誰もが安心・安全に楽しく滑れる屋外アイスリンクを設営します」。
「もちろん基礎部分の造成は業者さんに依頼しますが、設営をお手伝いいただけるボランティアの皆さんを募集しています。一緒に運営を盛り上げてくださる方、クラウドファウンディングにご協力いただける方、どうか我々に力を貸してください」。
「皆さんご存じの通り、ここ十勝・帯広はウィンタースポーツが盛んな地域です。スピードスケート、カーリング競技などを中心に、国内外で活躍するオリンピアンも輩出しています。この恵まれた環境を生かし、十勝の皆さんにより気軽に冬の楽しいひとときを過ごしてもらいたい。そんな想いでトカチアイスパークプラス実行委員会は活動を続けています」。
週末だけのお楽しみ。今年度の開催は12月27日〜2025年2月11日
昨年度は期間中毎日開催されたトカチアイスパークプラス。今年は12月27日(金)〜2月11日(火・祝日)の間、〈金曜 17:00〜20:00〉、〈土・日曜、祝日・年末年始 14:00〜20:00〉のみの営業日程に変更。通常の営業日を夜間と週末に絞り込んだ分、密度の濃いイベントとサービスの充実を図りたいと大野さんは意気込みます。入場およびリンクの使用は無料。十勝在住者は500円、一般は1,000円でスケート靴をレンタルできるので、観光客でも電車の待ち時間などに利用できそうです。
夜間でも安心して滑れるよう万全の対策を講じ、明るめにライトアップ。照明に照らされたリンクの氷面はキラキラと輝いて見え、いつもよりちょっとだけロマンティックな雰囲気に包まれます。氷点下10℃を下回ることも珍しくない帯広の市街地ですが、寒い夜にこそ風を切ってスケートを楽しみたいものです。
会場を盛り上げるイベント目白押し。今年は無料足湯も登場!
「おびひろ夢あかりアートの街」と連携したイルミネーションをはじめ、フィギュアスケート演技、カーリング体験、元別町出身のオリンピアン・川原正行氏によるスケート個人レッスン、各種キッチンカーの出店など、さまざまなイベント&サプライズを企画しているそう。地域の子どもたちにとっても、ウィンタースポーツの魅力を体感できるまたとない機会になるでしょう。
また、今年初の試みとしては天然温泉でおなじみの「帯広天然温泉 ふく井ホテル」が移動式の足湯サービスを提供予定。こちらはスケートをしなくても利用できるため、ちょっとした憩いの場になりそうです。
スケートすべっても諸願すべり知らず。「あいすぱーく神社」にご挨拶
夢の北広場の入口、西2条通に面して設置されているのは「あいすぱーく神社」と書かれた賽銭(さいせん)箱です。「スケートを滑って大いに遊び尽くしてもらいたい。その分、皆さんの日常生活は滑ることがありませんようにと、安全祈願の意味を込めて設置しました」と大野さん。寄せられた賽銭はアイスパークの維持費用に役立てられるそう。クラウドファウンディングはちょっとハードルが高いという方も、これなら無理なく協力できそうですね。