十勝のイベントは観光だけじゃない!十勝地域内外の起業家・経営者同士の交流から新事業創発を促す「十勝ドリームマップ会議」が10月29日、丘の上のガーデン「十勝ヒルズ」で開催され、約100名の起業家や経営者が集いました。
新型コロナウイルスの影響で2年続けて中止となっていた「フードバレーとかちマラソン」が10月30日、3年ぶりに開かれ、北海道内外から約4500人がエントリーし、秋晴れのもと、ランナーたちが汗を流しました。
冒頭からタイトルと違う内容で申し訳ありません。フードバレーとかちマラソンは、米沢則寿帯広市長がはじめた政策「フードバレーとかち」の取り組みのひとつですが、前日の29日には、これまた市長肝入りの政策である起業家支援の一環「十勝ドリームマップ会議2022」が開催されました。
「十勝ドリームマップ会議」
地域内外の起業家・経営者同士の交流から新事業創発を促す目的で、2017年よりスタートしたネットワーキングイベント。参加者が、互いに刺激し合いながら十勝の未来に思いを馳せ、夢を語り合う。毎年異なるプログラムで実施されている。主催は、帯広市、とかち財団、フードバレーとかち推進協議会で構成される「ドリームマップ会議実行委員会」
今年は「未来のトレンドを読む〜あの人は未来をどう見ているのか?〜」と題し、未来を見据えて提言し続けている、雑誌『WIRED』日本版編集長の松島氏、翻訳家の山形氏、DX研究者の長谷氏ら異分野の3人による未来洞察として開かれました。
『WIRED』日本版編集長の松島倫明氏は「FUTURES LITERACY〜未来を想像/創造するリテラシー」をテーマにメタバースやミラーワールド、Web3といった最新のデジタルテクノロジーについて言及。「SFの世界に注目してほしい。フィクショナルを交えながら、未来を描いているが、本当は数年先のパンデミックすら予想できないのが世界。つまりは、未来を、誰かが唱えたり想像したユートピアを信じるのではなく、リテラシーを高めながら自ら創造することが重要です」と未来を掴むために必要なスキルを磨くことが大切と解きました。
「未来の種のみつけた」と題した翻訳家の山形浩生氏は新たな芽は、既存分野が周縁で重なりはじめたときに生まれるとし、「20世紀は成功し過ぎてしまった。資本主義も終わりかけている。物事が存在する意義や仕組みなど、裏にある複雑な仕組みを理解せずに、目先の課題を捏造しては解決することに悦になっている。未来を予想することは難しい。そうであれば歴史から学んで、行動するしかない」と断言しました。
最後の登壇は「最新のビジネスを支えるテクノロジーとアイデア」と題した野村総合研究所(NRI)の長谷佳明上級研究員です。長谷氏は「現代に成功するビジネスは6つの要素があるとして、以下の6要素が当てはまるビジネスこそが成功する可能性が高いとしました。
①個別化(パーソラライゼーション)
②循環化プロセス(サークラーエコノミー
③資産の共有(シェアリングエコノミー)
④従量制エコシステム(Pay per Value)
⑤協調的エコシステム(リスクの分散と共有)
⑥機動性(リーン・スタートアップ)
3人に共通していたのは、テクノロジーの活用や世界が創造しつつある未来を見据え、自ら考え、行動することで、当たらずとも、外れずに進むことのできるという点でした。
スマヒロもweb3の世界を見据え、テクノロジーを取り入れた新サービスを開発・研究しています。それがトレンドではないかもしれませんが、十勝に、日本に必要なサービスであると確信しつつ、進んでいきます。
【INFORMATION】
十勝ドリームマップ会議2022
主催:ドリームマップ会議実行委員会
開催場所:十勝ヒルズ(2022)
開催日:2022年10月29日
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