十勝スロウフードという会社で仕事をしていると、こんな質問をされることがあります。


まず結論からハッキリ言うと、


筆者はもともと十勝スロウフードの製造部門で長く働いておりまして、今は営業や広報の立場で牛とろフレークに関わっています。
作る側と、食べる人に届ける側。
その両方の視点と経験を持つ、社内でも珍しい立ち位置の人が私。
そんな私から見て近ごろ「ここはちゃんと説明した方が良さそうですね」と感じる場面が増えてきました。
というわけでこの記事では、
◇牛とろフレークがどういう食品なのか
◇なぜ生肉だと誤解されやすいのか
◇そして実際にはどんな考え方で作られているのか
そういったことを、できるだけ分かりやすく整理してみようと思います。
生肉に見えるのは、正直しょうがない

これは牛とろフレークを製造している十勝スロウフードで14年ほど働いている私が、恐らく最も多く聞かれてきた質問です。
見た目だけで考えたら、そう思われるのもまぁ無理はないと思います。
牛肉を細かく削ったような見た目で、しかもあまり一般的な食べ物ではない。

こんなオシャレな盛り付けで見ると更に謎の食べ物に…

という感覚も、ごく自然な反応だと思います。
だからこそ、まず最初にお伝えしたいのは…
「牛とろフレークは生肉ではなく、肉の塊から丁寧に作っている加工品です」
ということです。
そもそも牛とろフレークって、何なんだろう?
牛とろフレークをひとことで説明するのは、社員の私から見ても正直かなり難しいです。
生肉のように見えるけれど、生肉ではない。
ミンチのようだけれど、ただ細かくした肉でもない。
新感覚、と言われることもありますが、その言葉だけでは伝わりきらない。


そう感じる人が多いのは、決して不思議なことではありません。
だからこそ、生肉だと誤解されやすいのだと思っています。
なので何度だって声を大にしてお伝えします。
牛とろフレークは塩と発色剤を使い、生ハムと同じ考え方の工程で作っている加工品です。
見た目は生肉やひき肉のように見えます。
が、実際には毎日、衛生管理にかなり気を配りながら製造している商品です。


実は十勝スロウフードの広報である私は、もともと製造部門で11年ほど働いていました。
肉のカットや加工、包装だけでなく、牛とろフレークの赤身と脂の配合を考えたり、製造現場の作業指揮をしていた時期もあります。
その中で一番最初に入念に指導を受け、何年経ってもずっと神経を使っていたのは、やはり衛生管理でした。
製造現場で一番気を使っていたのは「汚れと菌」
牛とろフレークの製造では、
• 汚れを付けない
• 菌を増やさない
• 作業環境を清潔に保つ
この基本を徹底することが何より重要でした。
手洗い、清掃、機械や器具の消毒。
どれも地味な作業ですが、ここを疎かにすると意味がありません。
食品の菌を増やさないため、工場内は常に低温管理。
正直、加工場はかなり寒いです。
半袖の白衣で冷凍庫に入る作業もちょくちょくあります。
たった十秒足らずとは言え、-40℃以下の冷凍庫に半袖で突撃する厳しさといったら…

それでも、この環境があるからこそ、牛とろフレークは皆さんに安心して美味しさを届けられる商品になるんだと考えていました。
「ただの生肉のミンチ」だと思われがちですが
牛とろフレークに関してよくある誤解のひとつが、

というものです。
ですが、牛とろフレークはそういう商品ではありません。
牛とろフレーク用に育てた牛を仕入れ、専用の工程を経て、手間をかけて加工しています。
そんなに簡単に作れるものではなく、むしろ“加工品としてかなり手のかかる食べ物”だと思っています。

実際どれぐらい作るのに時間がかかるかというと、企業秘密の工程もあるのでざっくりですが…
一つ10㎏~30㎏オーバーのお肉の塊は、大体半月ぐらいの時間をかけて皆さんの手元に届くあの形になっています。
売る立場になって感じた、もう一つの事実
営業や広報の立場になってから感じたのは、
牛とろフレークは思っていた以上にリピーターの方に支えられている商品
だということです。
一方で、新しくおすすめしようとすると、「これはどういう食べ物なのか」を伝えるのがとても難しい。
新感覚すぎて、言葉にしづらい。
ここが、売る側として一番悩むところでもあります。
なので牛とろフレークを食べた感想は常に募集中。
皆様からのお声をたくさんいただけると嬉しいです。

向いている人・向いていない人
高校卒業後、十勝スロウフードに就職し、約11年ほど牛とろフレークを製造。
販売&広報となり4年ほど経ちますが、そんな私でも牛とろフレークは、すべての人に向いている商品だとは思っていません。

じゃあ向いてる人・向いてない人はどんな人かといいますと…
• プチ贅沢を楽しみたい人
• 多少値段がかかっても、楽に美味しいものを食べたい人
• ユッケや生肉系の料理が好きな人
• 生肉系が苦手な人
• 量と値段のバランスに強い不安を感じる人
「買って食べて、合わなかったら嫌だな」という不安を抱えている方へ。
まずは十勝スロウフードの牛とろが食べられる飲食店さんで試していただくのも一つの手です。
初めての方には、専用たれとのセットがおすすめです
初めて牛とろフレークを試す方には、専用たれ(新・牛とろ丼のたれ/醤油ベース)とのセットをおすすめしています。

という最初の不安を減らせるからです。

このたれには、牛肉で作った醤油が使われていて、牛とろフレークとの相性バッチリ!
ぜひ「初めて牛とろフレークを食べてみたい!」という方に選んでいただきたいセットです。
まとめ
最後に重ねてになりますが、牛とろフレークは生肉ではありません。
製造の段階から衛生管理を徹底し、常に細心の注意を払って作っています。
そして味の好みについては、人それぞれ。
食に携わる人として、合う・合わないの感想は個人の自由で良いんだと思っています。
その中で十勝スロウフードの牛とろフレークを美味しいと言ってもらえたなら嬉しいですし、その言葉で今日もお仕事を頑張れそうな気がします。


