伊藤瑠花さんのインタビューはコチラ
幼少期からの料理への憧れが原動力
料理に対する情熱は、父親の影響で幼い頃から育まれていました。調理師専門学校に進学した彼女は、中国料理の名店「美珍樓(みちんろう)」の鈴木邦彦社長と出会い、料理人としての道を歩み始めます。その後、東京のイタリアンレストランで修行を積み、腕を磨きました。
“20歳のうちに何か大きなことを”
彼女が経営者を目指すきっかけとなったのは、「女社長ってカッコいい」という漠然とした憧れでした。しかし、東京でのキッチンカー開業を検討していた矢先、母親からの「地元の喫茶店イエローストーンが閉店した」という知らせが、運命を大きく変える転機となりました。
「2年間限定」という条件付きの賃貸契約を逆手に取り、「好きなことを思い切りやるチャンス」として地元での喫茶店再生を決意。内装の改装は親族総出で行われ、家族の力を借りたDIYで完成した店内には、温かさと親しみやすさが溢れています。
新生イエローストーンの魅力
外観は昔ながらの喫茶店の雰囲気を残しつつ、メニューには伊藤さんならではの工夫が光ります。
看板メニュー
喫茶店のプリン(600円):手作りのカスタードプリンは濃厚な味わいでカラメルソースが絶妙です。
ブレンドコーヒー(450円):地元・大空地区で焙煎された深煎りと浅煎りの2種類から選べます。深煎りはしっかりした苦味、浅煎りはフルーティーな酸味が特徴です。
イエローストーンが誇る特別なコーヒー
伊藤さんが特にこだわったのは、地元・大空地区で焙煎されるオリジナルのブレンドコーヒー。「イエローストーン」をイメージして作られたこのコーヒーは「ここでしか飲めない特別な味」
「軽食喫茶イエローストーン」のブレンドコーヒーは、大空地区のロースタリー「WaftProduct」によって丁寧に焙煎されています。このブレンドは、店名にちなみ自然と調和する味わいを目指して作られました。
コーヒーの特徴
コク深く、しっかりとした苦味がありながら、後味はすっきりと心地よい仕上がりです。一口飲めば、その力強い味わいに引き込まれることでしょう。
軽やかで飲みやすく、ほんのり甘さとフルーティな酸味が楽しめます。フレッシュな味わいは、コーヒー初心者から上級者まで幅広く愛されています。
この特別なコーヒーと共に過ごす時間は、訪れる人にとって忘れられないひとときを演出することでしょう。伊藤さんも「地元の味を活かしたコーヒーで、ゆったりとした時間を楽しんでほしい」と語ります。
さらに、「時々、ドキドキする場所」をコンセプトに掲げ、Instagramアカウント「tokidoki_dokidoki_」では、営業内容やイベント情報を発信中。モーニング営業やBAR営業、ライブイベントなど、多彩な顔を持つ喫茶店です。
将来の展望
2年間限定の営業ながら、「23歳になったら海外で修行したい」という伊藤さんの目標は明確です。特にイギリスでの料理修行を目指しており、その情熱はとどまることを知りません。
INFOMATION
住所:〒080-0838 北海道帯広市大空町8丁目2-6
営業時間:11:00–20:00(食事のみL.O.19:30)
営業日:不定休(詳しくはInstagramでご確認ください)
駐車場:有
席数:カウンター5席、2人掛けテーブル3席、4人掛けテーブル4席
Instagram:時々営業内容が変わるので、随時チェックしてください。
20歳という若さで喫茶店の再生に挑んだ伊藤瑠花さん。その情熱と挑戦は、地元に新しい風を吹き込みながら、未来へ向かう彼女の可能性を示しています。イエローストーンは、訪れる人にとって「ときどき、ドキドキ」する特別な場所であり続けることでしょう。