今年で10周年を迎える「十勝イタリアーノマンジャーレ」。「マンジャーレ」は、イタリア語で「食べること」。十勝産食材の魅力を料理で発信しようと、十勝イタマン実行委員会が主催しています。十勝の食材を使用して、十勝のシェフがつくる、一年に一夜限りの特別フルコースディナーを食べられるスペシャルなイベントなんです!2023年は北海道ホテルで開催され、約200名が集まりました。普段はそれぞれ違うレストランで腕をふるう7人のシェフが、この日に限って集結し、多くの人に笑顔を届けました。その様子をお届けします!
2023年のイベント概要
2023年11月29日(水)19:00〜21:00
会場:北海道ホテル
会費:8,000円
主催:十勝イタマン実行委員会
共催:十勝小麦・小麦粉連合、十勝産小麦支援協議会、北海道十勝総合振興局、フードバレーとかち推進協議会、十勝毎日新聞社
後援:池田町ブドウ・ブドウ酒研究所、エフエムおびひろ(JAGA)、おびひろ市民ラジオ
協賛:帯広信用金庫、北洋銀行、北海道銀行、株式会社そら、キリンビール株式会社、カルビーポテト株式会社、森のスパリゾート北海道ホテル、とかち果実酒研究会、有限会社トヨニシファーム、帯広市川西農業協同組合、FRESH CHEESE STUDIO
11月1日からチケットの販売を開始し、定員200名分が10日後には完売。人気の高さが伺えます。例年、チケットは争奪戦。「来年こそは!」とお考えの人は、定期的に公式Facebookのチェックをオススメします!
宴の始まりは「マンジャーレ!」が合言葉
この日は十勝の美食家200名が集まりました。開会の挨拶は、実行委員長である山忠HD 山本 英明代表取締役から。「十勝には宝のような食材が揃っている。『十勝にある最高の素材の持ち味を余すところなく表現し、それぞれの食材をつなげることで、十勝の素材そのものが注目される。そこで消費促進が進み、大きなパワーとなってこれからの十勝の戦略に寄与していくもの』と考え、このイタリアーノマンジャーレは始まりました。今回、記念すべき10回目の開催を大変嬉しく思います。どうぞお楽しみください」。
山本氏の掛け声で熱気が高まる中、帯広市の吉田 誠経済部長から乾杯のご挨拶。宴の場にはさらに笑顔が溢れます。そして、イタリアンといえば外せないのがワインです。池田町ブドウ・ブドウ酒研究所の一戸竜也氏が、本日のために用意された特別なワインをご紹介。お料理とともに提供されたのは、「バッカス スパークリング」「北海道産ヴィンテージ 白」「山幸」の3種。フリーフローで存分に堪能することができました。
また、今年発足した、とかち果実酒研究会 林会長から、「十勝まきばの家ワイナリー 山幸プリムール 2022 赤」「池田ブドウ・ブドウ酒研究所 山幸 2020 赤」「相澤ワイナリー 龍之介 山幸・他 赤」「めむろワイナリー 山幸 BITOKOICHI 2021 赤」の4種のワインのご説明がありました。こちらは、どれも希少な逸品。この日は特別に全種ともに試飲が可能で、会場にも大きな行列ができました。
ここでしか味わえない!十勝屈指のシェフ7人のフルコース
冷前菜
◆ 十勝産豆のトルサラータ
◆ 蟹とジャガイモのムース
◆ 鶏もも肉のスペッツァティーノ
◆ チーズグリッシーニ
鶏もも肉(中札内村産)、豆(ビーンズ倶楽部)、インカのめざめ・シャドークイーン(幕別町産)、落花生(芽室町産)
DERI MARKET BERUWARA 田中 太一シェフ
一品ずつでももちろん楽しめますが「蟹とジャガイモのムース」のフィルムを剥がした時に動きが生まれて、4品のバランスが整うことで一皿が完成するイメージです。十勝の食材の風味と食感を楽しんでもらえたら嬉しいです。
温前菜
◆ 秋鮭とサツマイモのクリビヤック
秋鮭(広尾町産)、サツマイモ(大正久保牧場)、十勝カリアータ(FRESH CHEESE STUDIO)
フェーリエンドルフ 阿坂 鷹文シェフ
本格的な冬を迎える直前、旨みを増している食材をふんだんに使用しました。また、あえてお米ではなく丸麦を使ったリゾットは、十勝らしさを全面に感じてもらえるのではないでしょうか。
クリビヤックは、もともとロシア発祥の料理ですが、トマトとアンチョビを使用することでイタリアンらしさを演出しました。ほんのりレモンのアクセントが、今日のワインとも相性抜群です。
パスタ
◆ 十勝産豚のラグービアンゴ タリオリーニ 長芋クリーム 大豆ミートのクランブル
豚肉(十勝産)、長芋(清水深沼農場)、大豆ミート(帯広市川西農業協同組合)、みのりのちから(チホク会)
Osteria a.lconto 渡邉 一貴シェフ
パン
◆ キタノカオリのフォカッチャ
◆ はるきらりの玉ねぎとオリーブのパン
キタノカオリ・はるきらり・ゆめちから(チホク会)
Buono Piatto 巴 真規シェフ
「はるきらりの玉ねぎとオリーブのパン」は普段お店でもご提供していて、オープンしたての20年以上前から愛され続けていて、とても思い入れのあるパンです。今回をきっかけに知ってもらえたら嬉しいですね。
「キタノカオリのフォカッチャ」は初の試みだったので、水分量など試行錯誤を重ね、もっちりとしていて香ばしい仕上がりになりました。
魚料理
◆ 広尾産鮮魚を使った初冬のスペシャリテ 広尾産真だらのファルシと真だらのソテー、竹中ファームのリーキと根セロリとリンゴ、白ワインソースとクリュスタッセ、マカダミアンナッツの焦しバター
鮮魚(広尾町産)、リーキ(音更竹中牧場)
マリヨンヌ 小久保 康生シェフ
お野菜は「西洋の三種の神器」と呼ばれる、リーキ、エシャロット、セロリを使っています。こちらのお野菜の収穫期は年に一度きり。それを1年間貯蔵して、僕たちが使えるようにしてくれているんです。十勝にはこんなに素晴らしい生産者の方がたくさんいらっしゃることを知ってもらえるように、再認識してもらえるように、この一皿を仕上げました。
肉料理
◆ 豊西牛 2種の味わい、イタリアン風ジャーマンポテトと共に 〜 更別村 渕山農場さんのメークインを使用して 〜
牛もも肉・牛ブリスケット(トヨニシファーム)、メークイン(更別渕山農場)、タマネギ(音更町産)、くり豆(上士幌町おりべの豆や)
北海道ホテル 大野 公嗣シェフ
もうひとつは、ブリスケットと呼ばれる肩バラ肉を香味野菜とトマトで4時間ほど煮込んでいます。イタリア風のジャーマンポテトと一緒にお召し上がりいただくことで、より一層美味しくいただけると思います。十勝の食材と十勝のワイン。最高なマリアージュをお楽しみください。
ドルチェ
◆ ごぼうのティラミス
マスカルポーネ(十勝産)、ごぼう(更別村産)、ハスカップ(音更町産)、くり豆(上士幌町おりべの豆や)
コモドキッチン 久保山 泰有シェフ
トッピングされているごぼうチップスからも、ごぼう本来の風味を存分に感じてもらえる一品になったと思います。
シェフのコメントの合間には、提供された食材の生産者からのコメントも。普段のレストランでは中々届かない生産者の想いを直に受け取り、その食材を「最高に美味しく届けたい」と気持ちを込めたシェフの想いも聞くことができる貴重な体験。それこそが、このイベントの醍醐味なんです。
美食家200人も大満足!食の宝庫を再実感
集まった美食家たちは、十勝の食材の良さを引き立てるお料理と、相性抜群のワインに舌鼓。始終笑顔が絶えないイベントとなり、大満足の声が集まりました。
40代 女性
50代 男性
20代 女性