スマヒロ編集部が今回訪れたのは、十勝・帯広を旅するなら一度は立ち寄りたい「幸福駅」です。その縁起のよい名称から全国的に知られてはいるものの、実は帯広市にある駅だと知っている人はそれほど多くないよう。廃線になった現在も年間20万人以上の観光客が訪れるという帯広屈指の観光スポットの魅力をレポートします。
「幸福駅」とは?
昭和31(1956)年に開業した旧国鉄広尾線の駅で、同線の廃止とともに昭和62(1987年)に駅としての役目を終えました。駅舎自体は老朽化のため建て替えられ、現在は観光客や地元の人々が憩う「鉄道公園」の一部に。板張りのプラットフォームや当時のディーゼルカーとともに一般公開されています。
帯広観光Navi
記念グッズをGETして、あの「幸福の鐘」を鳴らそう♪
当時の面影を残した駅舎内はノスタルジックな雰囲気が漂い、訪れる人々を温かく迎え入れてくれます。こちらでまずは「幸福切符」や「幸福駅キーホルダー」といった訪問記念の公式グッズを手に入れましょう。特に「幸福切符」は縁起のよいネーミングから人気があり、必ずと言っていいほど購入されているのだとか。
切符をモチーフにしたハガキは、幸福駅跡地のすぐ隣にあるその名も「幸福郵便局」から投函可能。自分宛てに送って飾るもよし、楽しい旅気分を家族や友人におすそ分けするのもオススメ!
駅舎の壁には訪問記念に貼られた切符や名刺がいっぱい! 建て替えから10周年の節目となる2024年5月に一度は撤去されたものの、以後もどんどん貼られているのだとか。メッセージ入りのメモなども追加されているので、じっくり読んでいるとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
また、観光のハイライトとなるのが「幸福の鐘」です。“この鐘を鳴らすと幸せが訪れる”と言われていることから、そのご利益にあやかろうと多くのカップルが鳴らしていくのだとか。ウェディングフォトの撮影スポットとしても人気があります。
当時の面影を残したプラットフォームと2両のディーゼルカー
駅のプラットフォームや旧広尾線の車両も保存されており、かつての姿を現在に伝えています。長年地域の人の移動を支えてきた歴史的な情緒を感じつつ、日々の忙しさを忘れて静かな時間を過ごすにはうってつけの場所です。
また、鉄道公園内には美しいガーデンが広がり、四季折々の風景を楽しむことができます。とくに、秋の紅葉や冬の雪景色は趣があり、こうした景色を背景にSNS映えする写真を撮ることも。最近ではカメラを携えた外国人旅行者も増えているようです。なお、車内の見学は4〜11月のみとなっているのでご注意を。
模擬結婚式の体験も! イベント&ライトアップも見逃せない
駅周辺では時折地元のイベントが開催されており、帯広ならではの体験を楽しむことも。模擬結婚式をテーマにした「幸福駅ハッピーセレモニー」 はカップルはもちろん、家族や友人同士などでどなたでも参加OK! 夏季のみの実施ですが、全国から応募者が集う人気のイベントです。
【INFORMATION】
所在地:089-1246 北海道帯広市幸福町東1線161
開館時間:(夏期)9:00~17:30、(冬期)9:30~15:00
※時期により異なる。車両は冬期(12〜3月)は見学不可
アクセス:帯広駅から車で約30分。十勝バス・広尾行きで約45分、バス停「幸福」下車、徒歩5分
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日などの情報については変更する場合がございますので、事前にご確認ください。