かつて、五輪の大舞台を駆け抜けたオリンピアンが、いま北海道十勝の地で新たな挑戦をスタートさせています。スピードスケート日本代表・出島茂幸。一見クールに見えるが、その内側には燃えるような闘志と、未来の子どもたちのために“何かを残したい”という熱い想いがあふれていました。武将でいえば「挑戦こそ誇り」と掲げた勇猛な戦国武将のよう――出島は、挑戦の先に光を見出し、苦悩や挫折をも糧にしてきた。そんな彼の歩みと、十勝が生む“再チャレンジ”の土壌とは? スケート王国・十勝が支える新時代のスポーツづくり。その裏側に迫ります。

オリンピアンの軌跡を辿る アイスホッケー少年から世界へ
「この十勝から、子どもたちが世界へ飛び出していってほしいんです。それも、好きなことに挑戦しながら」。そう語る出島さんの言葉が印象的だったインビュー。
出島茂幸さんは北海道釧路市出身。小学生のころは周囲がこぞってアイスホッケーをやるような“ホッケーの町”で育った。最初はホッケーに憧れてリンクへ通っていたが、ある日スピードスケート用の靴を借りた瞬間から“速く滑る楽しさ”に目覚め、そこから本格的にスケート競技の道へ進みます。
「最初はクラスで1番を目指していたけれど、釧路の大会では簡単に勝てなかった」と、少年時代から負けん気の強さと“もっと速く”“もっと上へ”と挑み続ける性格がにじみ出ていました。高校時代、厳しい夏のトレーニングで一気に頭角を現し、大学でも独自のトレーニング理論に触れた。そこからオリンピックという世界の大舞台へと駆け上がっていきます。
バンクーバー五輪、そして苦悩の日々
2010年、バンクーバー五輪に出場した出島さんは、思うような結果を残せずに悔しい思いをします。「代表入りすること自体がゴールになってしまい、“メダルを意識した準備”に至らなかった」と痛感。実力不足やスポンサー喪失の挫折で、2年ほど苦しい時期を過ごしたものの、「学び直し」によって光を取り戻したと言います。
筑波大学大学院ではスポーツマネジメントを専攻し、海外(アメリカ)代表チームのアシスタントコーチを務めた経験も得た。世界的視野で“スケート”だけでなく“スポーツ文化”を捉え直すことで、「スポーツが地域と人々をつなぐ力がある」と確信するに至ったのだそう。

十勝への想い。新たな舞台で「挑戦する土壌」を築く
そんな出島さんが拠点に選んだのは、スピードスケート王国とも呼ばれる北海道・十勝。国際大会も開かれる屋内スケートリンクや豊富なスポーツ施設が整い、かつ“十勝の人々”はスポーツへの理解が深い風土を持つ。
「子どもたちのため、地域の未来のために何ができるかを考えたら、帯広を中心とした十勝こそがベストだったんです」
出島さんは現在、帯広市認定の総合型地域スポーツクラブ「SHDスポーツクラブ」を運営。幼児からシニア世代まで、多種多様なスポーツプログラムを提供し、地域住民の健康増進や競技者育成をサポートしています。
その想いの源には、「挑戦や努力が未来を拓く」――自身がオリンピックで得た哲学があるという。かつての彼は、何度も悔しい壁にぶつかったが「諦めなければ、次のステージが見える」という強い確信は、さすがにオリンピアンでした。
「挑戦や努力を応援する土壌」が十勝にある
実際、十勝エリアは日本でも屈指のスケート競技が盛んな地域。オリンピアンを多数輩出しており、地元企業や自治体が“アスリート支援”への理解を示してくれるケースが多い。
出島自身も「企業と地域が一体となって人材を育てる風土がある。失敗や挫折をしても再挑戦できる空気がある」と語ります。
そして、この“再チャレンジ文化”はスポーツだけでなく、仕事やキャリアにおいても同じく根付いています。転職や新たなキャリア選択を迎えた人々を受け入れる企業も多く、北海道移住でライフスタイルを大きく変えた方の成功事例は少なくない。

地域を盛り上げ、子どもたちの未来を照らす
出島さんの運営するSHDスポーツクラブでは、運動能力アップのクラスや初心者スケート体験、さらに競技者向けトレーニングなど幅広い活動を行っています
「将来的には子どもたちが“世界に羽ばたく”サポートをしたい。スポーツを通じて自信や力を身につける人が増えることで、地域が活性化していくんです」(出島)
そこには、“十勝のために” “未来の子どもたちのために”という想いがあふれています。オリンピアンの彼が語る“競技の楽しさ”は、実に説得力をもって伝わるでしょう。
TCRUでさらに広がる「挑戦する人たち」の輪
「挑戦・努力」の精神を大切にしている十勝エリア。もし移住や転職を考えるなら、スケートだけでなく多岐にわたる産業が集まる「帯広・十勝」が狙い目ではないでしょうか。
そして、地域特化型の採用・求人マッチングサービス「TCRU(ティクル)」なら、「十勝へ移住したい」「スポーツと仕事を両立したい」「地域の企業を探したい」という人にピッタリ。
実際、「TCRU」に掲載されている一問一答インタビューでは、出島茂幸さんのさらなる素顔や想いが語られているので、興味のある方はそちらも要チェック。アスリートらしい「夢や挑戦、失敗談」など、きっと胸に響くはずです。

オリンピアンが示す“挑戦の大切さ”を十勝から
オリンピックや世界大会で感じた挫折や苦悩――それを糧に、出島茂幸さんは十勝で新たなチャレンジを続けています。やってみてダメならもう一度立ち上がる、その積み重ねこそが人生を豊かにすると語る姿は、多くの人に勇気を与えるでしょう。
しかも、「挑戦や努力を大歓迎する土壌」が十勝にはある。オリンピアンに限らず、どんな人でも新しい道を切り拓く可能性があるのです。
もし「あの頃の夢に再チャレンジしたい」「自然豊かな場所で仕事とスポーツを楽しみたい」と感じるなら、ぜひTCRUを訪れてみてください。企業と人を結び、挑戦を全力で後押ししてくれる――それが十勝の魅力です。あなたも、出島さんのように未来へ向かう“ライン”を、十勝で描いてみませんか?
