ホリエモンこと、堀江貴文さん発案のエンタメパン屋「小麦の奴隷」の勢いが止まりません。FC開始から約1年3カ月で42店舗を展開。2022年5月現在で、117店舗の出店を準備中だとか。破竹の勢いのパン屋の本店(1号店)に行ってきました。
「小麦の奴隷」本店は、人口約5400人の北海道十勝・大樹町にあります。同町は事業家の堀江貴文さんが創設した、民間の液体燃料ロケット開発企業「インターステラテクノロジズ株式会社」が拠点を構えたことで一躍、有名になった町です。同社が開発したロケット「MOMO3号機」は2019年5月4日に日本の民間ロケットとして初めて宇宙空間に到達したことは記憶に新しいでしょう。
小麦の奴隷が生まれたきっかけは、「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」の会員であり同パン屋を運営する株式会社こむぎの代表取締役の橋本玄樹さんと堀江さんとの何気ないやり取りから生まれました。
多くのメディアで紹介されているので引用しますが、堀江さんが放った「離島のおしゃれなベーカリー店が、毎日売切れていることに可能性を感じました。やりませんか」でした。それに橋本玄樹さんが呼応する形で誕生したのが「小麦の奴隷」です。
実は、高級食パン店のブームがあるにも関わらず、まちのパン屋さんは労働条件の厳しさによる担い手不足で減少傾向にあります。
そこで、小麦の奴隷がとった戦略は「冷凍生地」でした。担い手不足にもつながっていた労働条件を緩和し、職人の技に頼らない「仕込み」を取り入れることで、誰でもおいしいパン屋が開けるようになったそう。
人材面での課題を克服し、そこに地方(田舎)にはないスタイリッシュな店舗・包装紙などのデザイン性を取り入れ、SNS映えするインパクトのある商品投入で成功します。
「最初は形だけと思いましたが、美味しいんです。今までなかった味を堪能できるからまた買いにいっちゃいます。あとは、話題性が高いので土産や贈り物にも喜ばれるんです」(大樹町在住者)。
そして、「小麦の奴隷」を一躍、有名にさせたのが看板商品の「ザックザクカレーパン」(290円)。です。同商品は「カレーパングランプリ」にて2年連続で金賞を受賞するほどの人気商品です。
特徴的なのは、パンの表面にクルトンを貼り付けて揚げられている見た目。一口に方バルト商品名通り“ザックザク”で、一度食べたら忘れられません。中身のカレーは十勝のじゃがいもがしっかりと感じられる味と食感で他のカレーパンとは異なり、本格的なカレーを感じられるスパイシーさも受けているようです。
実際に3個購入し、揚げたてと夕方、翌朝の3度食してみましたが、飽きずに食べられました。何より、冷えてもザックザク感はそのまま。
使われているクルトンですが、株式会社こむぎのによれば使用量が1億個を突破したそうで、クルトン製造会社に一役買っています。
都会の経験と発想で地方を救う「小麦の奴隷」から今後も目が離せません。
【食べたメニュー】
「ザックザクカレーパン」 290円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
【INFORMATION】
小麦の奴隷 大樹本店
住所 〒089-2152 北海道広尾郡大樹町西本通26
電話番号 03-6416-0190
営業時間 9:00~17:00
定休日 月・火(祝日は営業)
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