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ますやパン(満寿屋商店)は十勝産小麦100%!絶対おいしい街のパン屋さんです。

こんにちは、ライターのタカシマです。十勝の住民から愛される街のパン屋さん「ますやパン(満寿屋)商店」。私も子どもの頃からずっと食べてきた、まさにソウルフード。流行りの高級食パンも良いですが、やっぱり足が進むのは満寿屋(ますやパン)。今回は、私の大好きな満寿屋の魅力についてクローズアップしちゃいます。

ますやパン1号店「満寿屋商店 本店」がリニューアルオープン

1950年にオープンしたますやパン1号店(現在の場所に移転したのは1968年)が2022年12月21日にリニューアルオープンされました。「レトロとモダン」をテーマに掲げ、旧店舗の写真や開店当時の店舗周辺の地図を飾り、本店の歴史を懐かしんでもらえるように工夫されているそう。また、照明を増設して明るい雰囲気に変わり、初めて訪れる若者も入りやすいよう工夫されたそう。

私も早速行ってみたのですが、店舗に入って最初に感じたポイントはやっぱり「明るい!」ということ。以前の店舗も慣れ親しんでいたので、ちょっぴり寂しい気持ちも感じつつ、新しい店舗もとっても親しみやすく、以前よりも気軽に入りやすく感じました。

ますやパンは十勝管内に7店舗あり、その中で作られているパンは店舗毎のテーマに沿ってラインナップが異なります。本店では、懐かしい雰囲気のパンが並んでおり、あんパンやクリームパンを筆頭に、菓子パン類の種類が豊富です

店内には主要なパンの特徴を紹介するポップがいくつもあり、パン選びが楽しくなります。

手書きのポップもいくつもあり、どれもわかりやすいのはもちろん、スタッフさんのパンへの愛が感じられました。思わずひとつひとつ見て回りたくなる内容で、このポップも店舗への親しみやすさを感じられる要因のひとつだと感じました。

ワクワクしながらお買い物が出来るので、皆さんぜひ一度足を運んでみてください。

私がこの日購入したのは、人気ナンバーワンの「白スパサンド」や「ねじりドーナツ(シナモン)」など合計6点

「白スパサンド」は、スパゲティとミックスベジタブルを秘伝のからしマヨネーズで和えてサンドイッチにした、ますやパンの看板商品で、帯広名物となっています。他では絶対に食べられないので、必ず1つは買ってしまいます。

個人的に子どもの頃からの大好物はこちらの「ネジリドーナツ(シナモン)」です。シュガーとシナモンの2種類ありますが、圧倒的にシナモン推しです。一般的なシナモンよりもクセが少なく食べやすいです。

こちらのドーナツは小麦の穂約35本で作られていて、もっちりとした食感が特徴です。全体にシナモンがまぶしてあるので、手や口の周りに付けないで食べることは不可能ですが、そんなことは気にならないくらいに美味しいので、ぜひ一度お試しいただきたい商品です。

ますやパンの敷地面積日本一「麦音」はイベント盛りだくさんで観光にも大人気

小麦の生産量日本一で知られる十勝。ますやパンでも「地産地消」をテーマに全店舗で十勝産小麦が100%使用されています。そんな理由も相まって、観光客からも大人気なんです。

特に有名なのが帯広駅から車で15分、稲田町にある、ますやパンのフラッグシップ「麦音(むぎおと)」。こちらの店舗の敷地面積は、なんと、約11,000平方メートル!東京ドームのグラウンド面積に迫る広さで、単独ベーカリーとしては日本一の敷地面積を誇ります。帯広の中心部からも比較的近い場所にあるにも関わらず、十勝らしさを全面に感じられる店舗です。

パン工場が店内に併設されていて、売り場を囲むオープンキッチンになっています。パンが出来ていく様子を見たり、製造スタッフと直接お話もできます。

店内には石窯で焼いたピザや、揚げたてのカレーパン、焼きたてのパンがなんと常時100種類ほど並んでいます。このラインナップの豊富さは中々お見かけしたことがありません。

そんなに種類があったら悩んで選べないのでは?と心配になってしまいますが、こちらの店舗でも人気のパンや限定のパン、オススメのパンなどが丁寧に紹介されているので、とても選びやすいです。

カフェスペースや広いテラス席が用意されていたり、レジャーシートの貸出しもあるので、小麦畑や季節のお花など十勝の風景を眺めながらパンを楽しむことができます。運が良ければ、シジュウカラなどの野鳥やエゾリスにも出会えちゃいます。

週末には様々なイベントが開催されていて、過去にはツリーイング(ロープを使った木登り)体験や、地元のサッカーチーム・北海道十勝スカイアースとコラボしたサッカー体験、子ども英語体験や音楽イベントなど、多種多様なラインナップ。毎週通っても飽きがなさそうですね。

また、5~10月の期間には敷地内にある「産直市場・ビオまるしぇ」で地元の有機・無農薬農家さんによる新鮮野菜の販売が行われていたりと、楽しみ方は様々。

各イベントの情報は、公式Facebookので随時更新されているので要チェックです。その中でも直近で気になる情報があったので、お知らせしますね。

2023年1月2日・3日の初売りでは「新春おみくじ」がとして2,000円以上、以降は1,000円毎のお買い物で、ハズレなしのくじを引くことができちゃうとか!

1等はますやパンの商品券5,000円分で、その他にも贅沢パンセットや大人気の食パン「みのりの恵み」などが用意されているそう。

年末年始で和食をたくさん食べて、ちょうどパンが恋しくなっている時期かと思うのでオススメのイベントです。

少しお話がそれてしまいましたが、麦音さんだけではなくどの店舗も魅力がたくさんあります。

JR帯広駅構内にある「トラントランますや」は、フランス語の「トラン(列車)」にちなんでつけられていて、旅行者や通勤通学で列車を利用するお客さんが多く訪れます。様々な客層に向けて、人気商品を中心に販売されています。

工場併設店舗の「ボヌールマスヤ」は帯広駅から約10分の場所にあり、駐車場は50台分あります。作りたてのサンドイッチや、旬の食材を使用した季節限定パンが豊富に取り揃えられているのが特徴です。

音更町の店舗「オトフケ」は、スーパー・ダイイチオーケー店内にあります。小麦やリーキ、いなきびなど、音更産の食材を活かしたパンが販売されています。満寿屋(ますやパン)全店舗の餡を炊いているのも、こちらの音更店なんだそう。

音更町にはもう1店舗「みちます」があります。こちらは2022年4月にオープンした一番新しい店舗で、音更の玄関口となる道の駅おとふけ なつぞらのふる里内にあります。

食育活動にも力を入れていて、地元の幼稚園や保育所、小学校、中学校、イベント会場などで十勝食材のピザ作りを行われています

芽室町にある「めむろ窯」は、めむろファーマーズマーケットのお隣にあり、専用石窯が設置された店舗です。芽室町産の食材を使用したピッツァやパンが季節に合わせて用意されています。ピザ窯の燃料は十勝産木製ペレットが使用されていて、食材だけにとどまらない地産地消が行われています。

日本で初めて「全商品国産小麦100%」を達成した満寿屋(ますやパン)の歴史

十勝に7店舗構える満寿屋商店(ますやパン)ですが、その歴史は長く、1950年創業。初代・杉山 健一さんはもともと菓子やパンづくりの修行をしていたため、開業当時はまんじゅうなどのお菓子も店頭に並んでいたそう。わずか6坪の小さなお店に、1日2,500人ものお客さんが訪れるほどの大盛況。店名の「満寿屋」は、初代の母の名「マス」が由来なんだそう。

1987年に2店舗目である「ボヌールマスヤ」開店。全国で初めて北海道産パン用小麦「ハルユタカ」を使用したパンの販売を開始。1989年には、全国宅配サービスをスタートしています。1990年、十勝産小麦のロールパンを商品化。1996年に「帯広駅店(現:トラントランますや)」、2006年に「めむろ窯」、2009年に「麦音」を開店

2012年10月から、全店全商品の自社配合する小麦粉を100%十勝産小麦に変更。実はこの25年ほど前に「輸入小麦を使用したパン作りは安全面に問題があるとともに、目の前に人がる小麦畑の小麦を使いたい」と考えたのは二代目・健治さんでしたが、当時の国産小麦の99%はうどん用で、パンづくりに適した国産小麦の品種がなく、パンは輸入小麦で作るのが業界の常識だったそうです。

健治さんは、農家に作付けを依頼するところからスタートしましたが、中々色よい返事はもらえず。しかし、自腹で種や資材を揃えたり、トラクターまで購入して無料で貸し出しを行うなど、勢力的に活動。しかし、志半ばガンに侵され44歳の若さで他界してしまいました。

その後、その思いを受け継ぎ、妻であり三代目社長・輝子さんと、息子であり四代目・現社長の雅則さんが四半世紀に渡る努力の末、二代目・健治さんの夢を達成されたのがこの年です。全商品国産小麦100%は、日本のベーカリーチェーンとして初めての快挙です

2022年4月、「日本の食の安心・安全を担う十勝の農業を応援するために圧倒的な農業と食の豊かさをパンを通じて全世界に向けて発信」をコンセプトに、道の駅おとふけ内に「みちます」を開店。

昔ながらの伝統を守りつつ、日々新しい美味しさを追求されていることこそが、長年愛され続けている秘訣なんですね。

「2030年十勝をパン王国にしたい!」満寿屋(ますやパン)と十勝の未来

2019年8月15日、満寿屋商店(ますやパン)の会長・杉山 輝子さん、社長・杉山 雅則さんが「カンブリア宮殿」に出演し、地元でも大きな話題となりました。

その中でも語られていた満寿屋のビジョンが「2030年十勝がパン王国になる」というもの。

「パン王国」は、2010年に杉山社長が「消費者・農家・パン屋の全員が幸せになる地域を作りたい」と掲げたもので、これを具現化するため、2022年9月1日に新たな部署として「とかちパン王国準備室」が設立されました。

準備室では、基幹店舗である麦音の拡張や新しいパンの食べ方の提案を進めるほか、イベントを企画し、十勝産小麦そのもの魅力やパンのPRを引き続き行う予定。

麦音の拡張は2025年を予定。パン王国のテーマパークのような存在を目指していて、店舗の隣に新館を設立し、食の体験や食べ方の提案のスペースを設ける構想になっています。

現状30万人の来場者数を、店舗全体で年間100万人を目指していくとのこと。

現在も大人気の麦音ですが、今後さらにパワーアップするのは楽しみですね。十勝の魅力全開の満寿屋さんのこれからに目離せません。

【INFORMATION】
満寿屋商店(ますやパン)

〒080-0011 北海道帯広市西1条南10丁目2
電話:0155-23-4659
営業時間:9:30~16:00
定休日:日曜日 年末年始

ボヌールマスヤ
〒080-0027 北海道帯広市西17条南3丁目25
TEL:0155-33-4659
営業時間:7:00~19:00
定休日:年末年始

オトフケ
〒080-0301 北海道河東郡音更町木野大通西17-1-4 ㈱ダイイチオーケー店内
TEL:0155-30-4659
営業時間:月曜日~土曜日 10:00~20:00 日曜日 9:00~20:00
定休日:年末年始
公式Facebook

トラントラン
〒080-0012 北海道帯広市西3条南12丁目9 帯広駅西口エスタ帯広西館
TEL:0155-26-3296
営業時間:9:00~18:00
定休日:エスタ西館に準ずる

めむろ窯
〒082-0813 北海道河西郡芽室町東めむろ3条南1-1-1 めむろファーマーズマーケット様西隣
TEL:0155-62-6966
営業時間:11月~5月 9:00~14:00(ピッツェリア 10:30~15:30)/6月~10月 9:00~17:00(ピッツェリア 10:30~16:30)※月曜日のみ通年:9:00~14:00(ピッツェリア10:30~13:30)
定休日:木曜日(祝祭日の場合営業)
公式HP
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公式Instagram

麦音
〒080-0831 北海道帯広市稲田町南8線西16-43
TEL:0155-67-4659
営業時間:6:55~18:00
定休日:年末年始
公式HP
公式Facebook
公式Instagram

みちます
〒080-0346 北海道河東郡音更町なつぞら2番地
TEL:0155-67-4630
営業時間:夏季(4月~10月)7:30~18:00 冬季(11月~3月)9:00~18:00
定休日:冬季月曜定休(11月~3月)年末年始12月30日~1月3日
公式HP
公式Instagram

事務所 ますや本部
〒080-0027
北海道帯広市西17条南3丁目50-17
TEL:0155-58-4690
公式HP
公式Facebook

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。



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タカシマ

タカシマ

SUMAHIRO専属ライター

北海道出身。学校卒業後に飲食店や美容関係のサービス業を経験。その後、事業会社で広報を担当。SNSやオウンドメディアの立ち上げと運用をしながらコンテンツマーケティングを学ぶ。現在は趣味の食べ歩きをしながら、得意のSEOライティングで北海道のおいしいやたのしいをテーマに記事を執筆。2022年10月からSUMAHIRO専属ライター。

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