帯広・十勝の名物「豚丼(ぶた丼)」専門店だけを16店!スマヒロライターが帯広の豚丼16店舗を食べ歩いています。帯広市内の豚丼専門店のみを食べ歩き、その魅力を余すところなくお伝えします。豚丼の歴史や、ご家庭でも簡単に作れちゃうレシピもご紹介するので、読み終わる頃にはあなたも豚丼マスターです!
帯広名物「豚丼」の歴史
十勝・帯広の郷土料理として有名な「豚丼」は、帯広の食文化そのものといえます。帯広と豚の縁はとても深く、140年ほど遡ります。
十勝開拓の祖と言われる依田勉三率いる晩成社が、1884年に豚4頭を連れて入植したのが帯広での養豚の始まりです。
その後、100頭を超すまで飼育頭数を増やし、豚肉を煙で炙ってハムを製造し、販売を模索しました。しかし、当時の人は豚を食べる習慣がなく、札幌などへ輸送する費用もかかるため、事業は失敗。
こうして、晩成社による試みは陽の目を見ませんでしたが、豚の飼育の普及に大きく貢献しました。こうした背景から、開拓時代には「牛は牛乳、馬は馬力、豚は食料」と言われ、依田勉三の詠んだ歌「開墾のはじめは豚とひとつ鍋」からも、帯広にとって豚の存在が大きいことが読み取れます。
その後、1920年頃には、大正末期には豚肉料理が一般的になりつつありましたが、庶民が食べられる豚肉料理は少なく、貴重なものでした。また当時、牛は肥育方法が未熟だったことや、開拓の苦労を共にした人情もあって食べることができませんでしたが、豚は雑穀で手軽に育ち、食べるのに抵抗がなかったそうです。
豚丼が生まれたのは、帯広に初めて豚が来てから約50年後の1933年のことです。
この年に行われた調査では、1年間に帯広町(現帯広市)民が食べる肉量は断然豚が多く681頭、次いで馬547頭、牛171頭というデータがあります。それほどまでに、豚肉の需要が高まっていたことが伺えます。
その一方、食材や調理器具の制限で料理法が限定されていたことから、飲食店での手の込んだ料理の提供は困難でした。そんな理由から、調理が容易で庶民でも食べやすい料理として、醤油味のタレを使用した豚丼が開発されました。豚丼の味付けは、鰻丼がヒントになっているといわれています。
ちなみに当時は、ラーメン50円、豚丼はその3倍の150円だったそうです。
現在では北海道東部(道東)の多くの飲食店で提供されています。豚丼専門店のみならず、定食屋やカフェ、ラーメン店にあることも。それほどまでに、豚丼文化は帯広市民に深く根付いているのです。
食べるならココ!帯広豚丼(ぶた丼)専門店16選
一見シンプルな料理だからこそ、どこもあまり変わらないのでは?と思われがちな豚丼ですが、実は奥が深いんです。醤油ベースの甘辛い味付けがされていることは大方共通していますが、使う豚肉の部位や焼き方、盛り付け方などは店舗によって全く異なるため、それぞれ個性があります。
と、ここまで豚丼に対して熱くお話してきた私ですが、実のところ、初めて専門店で豚丼を食べたのは今から1年ほど前のことでした。
帯広にはこんなにも多くのお店があるのはなぜ?と思われるかもしれませんが、私の家庭では、こどもの頃から週に1回程度は豚丼が食卓に並んでいたこともあり、私にとって豚丼は「家庭料理」であり、豚丼専門店は「観光客が集まるお店」という印象でした。そんな地元民も少なくはないのではないかと思っています。
しかし、コロナ禍で観光人口が減っている最中にニューオープンした店舗があることから見ても、地元民からも求められていることがよくわかります。
そんな理由から「帯広人として全ての専門店を制覇したい!」と決意。…しかし、想像以上に専門店の数が多かったため、当初は10店の豚丼についてご紹介。その後、少しずつ追加して2024年5月2日に16店舗を食べ尽くしました。
食べてみてわかったのは、どこのお店も魅力的で、ひとつ選ぼうと思っても選べません。店舗によって異なるこだわりや魅力について、ライターたちの個人的に感じたナンバーワンポイントもお伝えします。
1 元祖 豚丼のぱんちょう
豚丼を語る際に、絶対に切り離せないのが「元祖 豚丼のぱんちょう」。店名にもあるように、豚丼発祥の店で、90年続く老舗です。創業当時の女将さんのお名前「梅さん」にちなんで、松竹梅のランクが逆になっているのが特徴です。
店舗は帯広駅前にありアクセスしやすいことから、平日には地元の会社員が、休日や観光シーズンには多くの観光客が訪れます。大行列ができていることもしばしば。
肝心な豚丼の特徴としては、極上のロースを丁寧に炭で焼き上げ、秘伝のたれで仕上げられています。表面には網目がしっかりと付いていて、香ばしいのに中はしっとり。
「これぞ王道!」と言うべき鉄板豚丼なので、必ず抑えて欲しいお店のひとつです。
初めて帯広を訪れた人にオススメしたいお店No.1!
【INFORMATION】
■ 元祖 豚丼のぱんちょう
住所:北海道帯広市西1条南11丁目11-19
電話:0155-22-1974
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜日、第1・第3火曜日(祝日の場合営業、翌日休、連休)
駐車場:なし
2 豚丼の鶴橋
もう1店舗老舗となる「豚丼の鶴橋」。こちらは約80年変わらぬ味を提供し続けています。
厚手のフライパンでラードを使ってふんわり焼き上げる肉は、軟らかい背ロースが使われていて、なんと2種類の秘伝のタレが使用されています。その肉の脂や肉汁の出方によって濃いめの1番たれの塗り具合を加減し、焼き上がりを見て仕上げの2番たれを加えている、こだわりの強い逸品です。こちらの豚丼の特徴といえばなんといっても、その色なんです。初見ではびっくりしてしまうほどの真っ黒な見た目。食べてみると、他の豚丼店とは一味違う特製のタレで、その味にはファンも多く、遠方からの来客も絶えません。個人的には、お味噌汁(なめこ)がとても美味しかったので、一緒にご注文されることをオススメします。
豚丼に少し飽きてしまった方へオススメしたいお店No.1!
【INFORMATION】
■ 豚丼の鶴橋
住所:北海道帯広市柏林台東4-1
電話:0155-34-1155
営業時間:11:00〜1500、17:00〜20:00
定休日:月曜日(祝日の場合翌日休)
駐車場:あり/12台
3 ぶた丼のとん田
老舗に負けない人気を誇っているのが「ぶた丼のとん田」。精肉販売に長年携わった創業者が「地元の方のために」と開業したお店なんです。十勝産の上質な豚肉を使用し、一枚一枚丁寧に手切りを行い、余分な脂や筋が切り落とされています。
帯広駅からはやや離れた場所にありますが、食べログ北海道ベストレストランやミシュランビブグルマンにも選ばれるほどの名店なんです。
ロース、バラ、ヒレとお肉の部位を選べるのも嬉しいポイントで、お味噌汁とお漬物が付いて860円〜と大変リーズナブルなのも地元民から愛される理由でしょう。
こちらも行列ができていることが多いので、開店前から並ぶのが確実です。
コスパのよさと美味しさのバランスNo.1!
【INFORMATION】
■ ぶた丼のとん田
住所:北海道帯広市東10条南17丁目2番地
電話:0155-24-4358
営業時間:11:00~LO18:00
定休日:日曜日
駐車場:あり/21台
公式HP
4 ぶたいち 帯広総本店
食肉加工卸会社直営店で、国内トップレベルの「ルスツ豚」が使われています。食材そのものはもちろん、管理方法にもこだわりが。豚肉は徹底された衛生管理の下で1食分ずつタレに漬け込み、真空パックに加工された物が店舗に届くシステムになっていて、開封した直後に炭火で仕上げられて提供されます。
豚肉の部位はロース・バラ・ミックス・ヒレの4種類から選べます。量も、特盛り・大盛り・レギュラー・ハーフから選べ、選択肢が多いのが嬉しいです。さらに、トッピングの種類も多く、月見やキムチなど選んで自分好みにカスタマイズできます。
お取り寄せグルメとしても人気が高く、東京・池袋に支店もかまえています。「秘密のケンミンSHOW」や「ハナタレナックス」など多数のメディアで紹介もされている、今とても勢いのあるお店です。
メディア注目度No.1!
【INFORMATION】
■ 北海道帯広名物 炭火焼豚丼専門店 ぶたいち総本店
住所:北海道帯広市大通南25丁目20-1
電話:0155-26-4129
営業時間:11:00〜20:00
定休日:年中無休(年末年始を除く)
駐車場:あり/15台
公式HP
5 豚丼のはなとかち
こちらのお店も食材へのこだわりが強く、豚肉は北海道産を使用し、ロース肉は100頭に3頭程度しか現れない「かみ込み豚」を使用しています。
お米も北海道・美唄市の契約農家さんから「ふっくりんこ」を玄米のままの状態で2-3日置きに注文し、店舗で精米して提供されています。
調理寺は、高熱量で炭火と同じ周波数の熱線が出る電気グリラーを使用し、網焼きで余分な脂を落とし、炭火焼に近い状態に焼き上げられています。
トッピングには、十勝産の黒枝豆と山わさびが使用されていて、個性が際立っていました。豚丼と山わさびのコンビがここまで合うとは知らず、嬉しい発見でした。
お子様豚丼や冬限定の味噌豚丼などメニューの種類も多く、個人的には、はなとかち名物「十勝(豚丼)ひつまぶし」がとても気になったので、次回はそちらを注文してみます。
十勝産食材を存分に楽しみたい方にオススメの豚丼です。
北海道産食材への愛No.1!
【INFORMATION】
■ 豚丼のはなとかち
住所:北海道帯広市大通り南12丁目2-4 佳ビル1F
電話:0155-21-3680
営業時間:11:00〜15:00、1800〜19:00
定休日:火曜日(祝日の場合営業)
駐車場:あり/5台
公式HP
6 豚丼の豚はげ 帯広本店
こちらは市内の老舗和食店「はげ天」の直営店で、2000年にJR帯広駅エスタ西館にオープンしました。朝9:00から営業しているため、JRやバス利用者にはとても立ち寄りやすいです。そのため、観光客人気が高いのが特徴ですが、お昼時には地元サラリーマンも多く訪れます。
80年以上続く秘伝のタレは、今もひと釜ずつ半日以上煮詰めて手作りされています。黒胡椒が効いていて、個人的にとても好みの味付けでした。
テーブルにはタレや、胡椒があるので濃い味付けがお好きな方はご自分で追加することもできちゃいます。
営業時間も長く、駅構内なのでJRや駅前発着のバスをご利用の方はとても立ち寄りやすいです。テイクアウトにも対応しているため、お急ぎの方にもぴったりです。
忙しい方、手軽に立ち寄りたい方へのオススメNo.1!
【INFORMATION】
■ 豚丼のぶたはげ 帯広本店
住所:北海道帯広市西2条南12丁目9 JR帯広駅 エスタ帯広西館
電話:0155-24-9822
営業時間:9:00〜19:40(L.O. 19:15)
定休日:第3水曜日(エスタ帯広に準じる)
駐車場:エスタ帯広駐車場あり
※1店舗2,000円未満のご利用で30分無料、2,000円以上のご利用で1時間無料
公式HP
7 ぶたどんのかしわ
日本唯一「ばんえい競馬」が開催されている帯広競馬場の近くにお店を構える「ぶたどんのかしわ」。カフェのようにおしゃれな内装で、女性の方でも入りやすい雰囲気です。
いなきびごはんが使われているのが特徴で、健康志向の方にもぴったりです。量が、小盛・並盛・大盛・特盛と選べて、わかりやすくご飯の量とお肉の枚数も表記されているので、迷うことなく注文できます。
お肉は、バラ・ロース・肩ロースがあり、選びきれない時にはプラス100円で「3種盛り」も選ぶことができます。一気に3種類のお肉を堪能できるのが嬉しいですね。
日本酒や瓶ビールも頼めるようなので、夜ご飯にもオススメです。
一気に色々楽しみたい欲張りな方へオススメのお店No.1!
【INFORMATION】
■ ぶたどんのかしわ
住所:帯広市西12条南9丁目10-3
電話:0155-66-4711
営業時間:平日:11:00~15:00、17:30~20:00
土・日・祝日:11:00~20:00
定休日:水曜日
※祝日、お盆、GWなどの場合は変更あり。
駐車場:あり/15台
公式HP
8 炭焼き豚どんのぶた八
帯広駅構内で駅弁として売られているを見たことある方は多いのではないでしょうか?実店舗も帯広駅から徒歩で約3分の、アクセスしやすい場所にあります。
豚丼のサイズは、大きいものから「一郎」〜「四郎」と面白い表記ですが、壁にそれぞれの写真も貼ってあり迷うことなく注文できます。メニューでは確認できなかったのですが、公式HPには「メガ豚丼」という気になる写真が載っています。ご主人によると、今も提供しているとのことで、サイズは「二郎」6個分というインパクト。通常3〜4人で協力して食べられるそうですが、今まで1回だけ、1人で食べ切った強者がいたそう。1人でも複数で食べても思い出になること間違いなしです!
ご主人がとても気さくで親切な方だったので、ついついお話しすぎてしまったのですが、とても明るい気持ちになれるお店だったので、大切な人にもおすすめしやすいお店でした。
営業時間も長く、「ちょい飲みセット」やおつまみもあるので、近隣のホテルに宿泊している方も夕飯時にも行きやすいお店だと思います。
ご主人のお人柄含め、お店の雰囲気のよさNo.1!
【INFORMATION】
■ 炭焼き豚どんのぶた八
住所:北海道帯広市西1条南11丁目11-2
電話:0155-29-0161
営業時間:4月25日~11月10日 10:30~22:00
11月11日~4月24日 11:00~22:00
定休日:なし
駐車場:近隣の有料駐車場をご利用下さい。
駐車券のご提示でお会計から100円割引
公式HP
9 とかち豚丼 夢の蔵(閉店)
こちらは、国道38号線沿、帯広IC近くのため、車で移動している道内観光客や、地元の営業マンからの人気が高いそうです。※現在は閉店しています。
十勝中中札内村のブランド豚「十勝野ポーク」が使用されており、お肉の旨みがぎっしり詰まっています。
珍しく「塩豚丼」もあり、「食べ比べ豚丼」は醤油味と塩味の豚丼両方が楽しめます。
豚丼専門店ではありますが、「じんぎすかん定食」や「牛カルビ豚丼」もあるのが特徴です。複数名で訪れても、色々な物が食べられるのが嬉しいですね。
豚丼以外のメニュー数No.1!
【INFORMATION】
■とかち豚丼 夢の蔵
住所:帯広市西23条北1-5-5
電話:0155-37-9800
営業時間:11:00~14:30
定休日:日曜日・祝日
駐車場:あり/88台 大型バス3台
公式Twitter
10 十勝豚丼 いっぴん帯広本店
北海道芦別市に本社を構える、北海道を代表する老舗調味料製造メーカー「ソラチ」が経営する豚丼専門店です。ソラチといえば、「〜♪〜 ソラチ豚丼のタレ 〜♪〜」ですね!(北海道民や十勝民は絶対わかるはず)全国的にも人気商品なので見たことある方も少なくないはず。
そんな「タレのスペシャリスト」が2001年にオープンしたのが「十勝豚丼 一品帯広本店」。今では、札幌市内にも6店舗を構える超人気店です。それもあってか店内でのオペレーションがとてもしっかりしていて、スタッフさん同士の声かけもあり、とても活気のある印象を受けました。
豚丼は、ごはんの量・お肉の量・タレの量・お肉のカットのサイズまで選べる自由度も嬉しいですね。220円プラスすると、お味噌汁・お漬物・梅奴orサラダのセットが付けられます。デザートもあったので「食後はデザート必須!」な方にもオススメです。
副菜もしっかりあってデザートも選べる、女性人気No.1!
【INFORMATION】
■ 十勝豚丼 いっぴん帯広本店
住所:帯広市西21条南3丁目5
電話: 0155-41-1789
営業時間:11:00〜21:00
定休日:なし
駐車場:あり/25台
公式HP
11 ぶた丼専門店 ときめき豚丼
お食事処 心花(ときめき)さんは、ランチタイムのみ豚丼専門店として営業しています。
お店は地下にあり、夜はスナック居酒屋としても営業されているため、お昼時にもスナックの雰囲気が漂う、広々とした店内です。
ときめき豚丼は、家庭感のあるおいしい豚丼で、甘くて濃いめのたれがクセになります。タレが多めで最後はごはんがつゆだくになることから、一緒にとろろも付いてきます。野菜たっぷりのお味噌汁とおかずもついてくるので、栄養バランスもばっちりです。
サイズは、こども(小)・お母さん(並)・お父さん(大)・Boss(特)と、可愛らしい表記となっていますが、お母さん(並)でもお腹いっぱいになりました。
店員さんのご対応だけでなく、料理の内容からもあたたかさを感じられるお店でした。
ときめき豚丼のタレ、とろろ、お肉も販売されており、地方発送も対応していました。さらに、オンラインでも注文できるそうです。ときめき豚丼の味を家庭でも再現できるのは嬉しいですね。
家庭の温かさを感じるお店NO.1!
【INFORMATION】
■ ぶた丼専門店 ときめき豚丼
住所:帯広市西2条南9丁目10 伊香保ビル 地下1階
電話:0155-23-5003
営業時間:月、水~日、祝日、祝前日: 11:00~14:00
定休日:火曜日
駐車場:なし
公式HP
12 炭火焼豚丼 ぶた野家
有名店ぶたいち旧店舗跡にオープンした豚丼専門店「炭火焼豚丼 ぶた野家」さん。旧店舗の店長を務めた西本さんが独立開業しました。
黄色の看板が道路からでも目立ちますね。店内は、カウンターとテーブル席。メニューは、ロース豚丼(特上あり)、バラ豚丼(特上あり)、ミックス豚丼(特上あり)の3種類から選びます。ちび盛(肉3枚)〜デカ盛(肉12枚)と肉の枚数でサイズが変わり、ご飯の大盛りは無料でした。
入店すると、元気な声かけと親切丁寧な接客が気持ちのよい雰囲気です。
人気のロース肉とバラ肉を3枚ずつ盛り付けた普通盛の「ミックス」1,000円を注文。注文から5分ほどでテーブルへ。
目の前に出された豚丼からは、炭火焼きの独特の香ばしさに、甘しょっぱいであろうタレが合わさり食欲をそそります。
一口ほおばると、香ばしさと甘辛いタレの味が口の中に広がり、柔らかく子どもでも噛み切れるであろう、お肉の食感がたまらない豚丼です。香りと甘辛いタレと食べやすい豚肉のコラボレーションが、少し多いかなと思ったご飯もぺろりと食べさせてくれる満足感の高い豚丼でした。
旨みとあっさり感のバランスが絶妙!ペロリといけちゃう豚丼No.1!
【INFORMATION】
■ 炭火焼豚丼 ぶた野家
住所:帯広市西8条南11-1-2
電話:0155-65-0801
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜日
駐車場:あり/12台
13 炭火焼豚丼 とんび
今回、ご紹介するのは、オーナーのおばあちゃん直伝の「タレ」とコスパ最強と言われる高橋肉店の厳選「豚肉」、「お米」は北海道産のおぼろづきを少しかために炊き、程よい甘み、粘り、さっぱりした食味がうりの「とんび」の豚丼です。
焼き台は、実家がセメント会社だったことから耐火セメントで独自制作。北海道産のナラの炭を使います。おばあちゃん直伝のタレにくぐらせて焼き、途中で再度タレにくぐらせ、肉にじっくりとタレを染み込ませるそうです。
騙されたと思って、一口食べてください。上記に書いたことが嘘偽りなく、口の中で広がるんです。今まで10店舗以上の豚丼専門店を食べてきましたが、週に何度も通えるのはとんびさんだと思っています。
味はしっかりだけど、しつこくなく、肉の柔らかさ、お米の甘みなど、すべてのバランスが秀逸なんです。今回はロース肉とバラ肉の普通盛の「ミックス」880円を注文。明日はロースだけにしようかなと思っちゃうほど、キレイにお腹に入っていきました。
店員さんの丁寧な振る舞いが心地よく、足繁く通っちゃうお店ですよ。
おばあちゃん直伝のタレに最高の肉とお米と焼きが加わり私的No.1!
【INFORMATION】
■ 炭火焼豚丼 とんび
住所:帯広市西1条南24-8-1
電話:0155-26-7311
営業時間:11:00~14:30 17:30~20:00
定休日:水曜日
駐車場:あり/4台
14 ぶた丼 きくちや
世界でここだけ!「ばんえい競馬」隣接の複合施設「とかちむら」内にあるのが「ぶた丼 きくちや」です。
豚ロースとバラをバランスよく使い、炭で焼く!オーソドックスでシンプルな調理ですが、食べるとわかるのが肉の柔らかさ。
「どうしたらこんなに柔なくなるんですか?」と思わず店主に声をかけちゃうほどです。
夏の時期、少し辛めのタレはビールに最高です。
生ビールやおつまみになるアラカルトメニューが豊富なのは、ばんえい競馬の盛り上がったお客さんにとって嬉しい限りです。
濃い味付けが多いぶら丼ですが、きくちやさんでは、山椒とニンニク七味で味変をするのが通の食べ方だそう。とにかくとろけるような豚肉を味わいたいなら「きくちや」さん一択でしょう。
世界で唯一「ばんえい競馬」を楽しみながら味わえるぶた丼。
【INFORMATION】
■ ぶた丼 きくちや
住所:帯広市西13条南8丁目1番地(帯広競馬場とかちむら内)
電話:090-5989-6674
営業時間:ばんえい開催日:11:00~21:00
ばんえい非開催日:11:00~15:00
定休日:水曜日(年末年始は異なる場合有り)売り切れ次第終了
駐車場:あり/400台
15 ぶたどん処 ぶた屋
豚丼専門店「ぶた屋」――予想を超える極上の味、ここにあり!
数ある豚丼店の中、独自の存在感を放つ「ぶたどん処 ぶた屋」。店頭の「元祖旭川ラーメンもあります」という看板を目にした際、多くの人が思うであろう「豚丼専門店じゃないの?」という疑問。私もその一人でした。
ただ、ここで申し訳ないと感じざるを得ない衝撃の美味しさが待ち構えていたんです。
ひとくち食べれば、十勝産の豚肉の甘みと、網焼き特有の香ばしさが絶妙に絡み合う。その肉質の柔らかさ、タレの甘み、辛味、旨味が調和し、まさに絶品。一口で虜になるのは間違いなしの美味しさです。
「ぶた屋」の豚丼には、ロース、バラ、特上、の3種類の肉が選べます。そのどれもが十勝産のブランド豚を使用し、一度にたくさん焼ける特製の大型コンロで、遠赤外線効果を利用した網焼きに。
さらに、とろみのあるたれをはけで塗り込み、炭火焼きと同じような香りと食感を再現。仕入れ値が高くても、手頃な価格帯での提供を実現しているのは、彼らのこだわりの現れでしょう。
特上豚丼(数量限定)に使われる肉は、市場には出回らない品質。そんな豚丼を前にすると、隣のテーブルで楽しまれている「元祖旭川ラーメン 一兆」も気になる。私が今回選んだのは特上豚丼(バラ/980円)でしたが、次回は、この名店のラーメンも味わってみたい。
「ぶた屋」は、十勝の豚丼と言えばこれ!と自信を持ってオススメできる一軒。地元から愛され、遠方からも訪れるファンが後を絶たないのも納得だ。次回、あなたが訪れた際は、ぜひ特上豚丼を。その味の虜になること間違いなし!
【INFORMATION】
■ ぶたどん処 ぶた屋
住所:帯広市西23条南1丁目21
電話:0155-37-3130
営業時間:11:00~15:00
定休日:月曜日
駐車場:あり/9台
公式HP
16 十勝豚丼ひまわり
100年豚丼プロジェクトとは? – 文化庁認定「100年フード」の一環で始まった地元食文化の振興
帯広、十勝の豊かな食文化を象徴する「豚丼(ぶた丼)」が、新たな評価を受けているんです。文化庁により「100年フード」に認定されたことを受け、帯広物産協会が「100年豚丼プロジェクト」を始動。このプロジェクトの中で注目を集めるのが、イオン帯広店内に位置する「十勝豚丼ひまわり」なんです。さっそく、食べに行ってきました。
「十勝豚丼ひまわり」では、東洋食肉販売十勝事業所で氷室熟成された豚肉を使用。氷室で10日間熟成された豚肉は、その赤身が驚くほど柔らかく、うま味成分も通常の豚肉の約2.8倍に増加しているとのこと。この特別な肉を使った「氷室熟成十勝豚丼」は、ロース肉を7mm厚にカットして提供され、その味わいはしっとりとしていて非常にジューシーです。
特選素材「氷室熟成豚」の秘密 – 豚肉のうま味を最大限に引き出す熟成法
店舗では、豚丼の他にも豚汁や豚皿など、様々なメニューを楽しむことができます。特に豚丼は、地元十勝の魅力を存分に味わえるメニューとして、地元民はもちろん、観光客にも愛されています。プロジェクトの一環として、豚丼のたれの開発も進行中であり、これからも更なる進化が期待されているんです。
「十勝豚丼ひまわり」で提供される豚丼は、地域に根ざした伝統の味を大切にしながらも、常に新しい試みを加えており、十勝の食文化の発展に貢献していることは間違いありません。この豚丼を食べれば、その味の深さと、地域への愛情がひしひしと感じられることでしょう。
【食べたメニュー】「氷室熟成十勝豚丼」990円(税込)
【INFORMATION】
■ 十勝豚丼ひまわり
住所:〒080-0014 北海道帯広市西4条南20丁目1 イオン帯広店1F フードコート内
電話:0155-66-6351
営業時間:11:00~20:00
定休日:月曜日
駐車場:有(イオン駐車場)
※2024年5月3日に掲載された情報は、2024年5月1日時点のものです。
公式HP
地元民直伝!簡単!帯広豚丼レシピ
ここまで読み進めていただいた方は、きっと今ものすごく豚丼が食べたくなっていることでしょう。(そうであって欲しいです)
お店の食べ歩きももちろんオススメですが、今すぐお家で食べたい方や、ご自宅の周りに豚丼が食べられるお店が無い方へ向けて、ご自宅で簡単にできちゃうレシピをご紹介します!
準備する食材も少なく、あっという間にできちゃうので、ぜひお試しください。
材料(1人分)
・豚肉(ロース)150g
・長ねぎ 1/4本
・醤油 大さじ2
・砂糖 大さじ1
・みりん 大さじ1/2
・お米(炊き上がったもの) 200g
手順1. 長ねぎを適当な長さに切り、表面に切り込みを入れたら、中の芯をと取ります。表面を開いて繊維に沿って細く千切りにします。ボウルや器に、水とあれば氷を4~5個入れ、細切りにしたねぎを5~10分さらしたあと、しっかり水気を切って薬味として使用します。
手順2. 醤油・砂糖・みりんを合わせて、タレを作っておきます。
手順3. 豚肉は肉が丸まらないように、4~5ヶ所ほど筋切りをしておきます。
手順4. フライパンに油を入れて熱し、肉を並べて焼きます。脂身の周りが透明になってきたらひっくり返し、8割ほど焼けたら一度フライパンから取り出します。
手順5. 肉を取り出したフライパンに、作っておいたタレを入れ、少し煮詰めます。
手順6. 少しとろみが出てきたら、肉を再度フライパンに戻し、ひっくり返しながらタレを絡めます。
手順7. 肉にしっかり火が通って照りが出てきたら取り出し、ごはんの上に乗せます。フライパンに残ったタレも回しかけましょう。最後に白髪ねぎ(お好みの薬味)を乗せて完成です!
最低限、豚肉とお米さえあればできてしまう豚丼。お時間の無い時や、ちょっと手抜きしたい時にもぴったりです。その一方、タレや薬味にこだわれば美味しさは無限大。私の家では、豚肉と一緒に薄切りの玉ねぎを一緒に炒めることもあります。ご自宅で作る時には自由度が高く、好みを追求できるのでマイベスト豚丼を目指してみてください!