最先端のデジタル技術を集めた同展示会には800超の企業・団体が出展、来訪者は11万人以上に達する盛況ぶり。
今回は今話題のAIを前面に押し出すアイテムが目白押し。今回も「十勝」目線で技術・サービスを「独断と偏見」で発進!もちろん「現地取材」です。(深川孝行)
●CalTa(カルタ)
「TRANCITY」
デジタル大臣賞」受賞。撮影動画をネットのブラウザー上にアップすれば短観に3Dデータを生成。
データは寸法、位置情報、時系列情報がひもづけされ、グーグル3Dmマップなどに実寸大で配置可。
撮影した橋梁の動画を「TRANCITY」にアップすれば、簡単に3Dデータに。高層ビル群の3Dデータをグーグル3Dマップに落とし込むことも可能
●TDK
「General Exhibits」
イノベーション部門賞。AIの急速普及でにわかに懸念される電力消費急増。要因の1つは半導体の消費電力で、人間の脳のシナプスを真似たアナログ素子「メモリスタ」にスピントロニクス技術を組み込んだ「スピンメモリスタ」を含むAI回路はデジタル論理計算不要なため、消費電力を100分の1に下げることが可能。CEA(仏原子力・代替エネルギー庁)と東北大学と共同開発。
スピンメモリスタを組み込んだ半導体集積回路を転写したウェハと、これを搭載のPC
●シャープ
「ePoster」
経済産業大臣賞。自然光の反射を上手に応用、表示時は消費電力0Wで、書き換え時のみ電力を使用。省エネで明るい環境下でも視認性に優れる。
電子ペーパー分野で世界最大手の台湾E Ink(イーインク)の技術を搭載。
明るい場所でもはっきりと視認可能
●エゾウィン
「Reposaku(レポサク)」
北海道標津町発スタートアップ企業が推進する農業の簡単DXの具現化。
トラクターなど車両の電源にGPSロガーを挿すだけで全車両のリアル位置情報を描画。全体把握による進捗確認・無駄削減で作業効率18%アップ、事務作業負担58%削減を実証。
「Reposaku」で広大な畑をトラクターの作業状況をリアルに把握
帯広市に隣接の芽室町で実証試験を実施。
青年よ大志を抱け!!展示会で見かけたイチオシ「未来の技術者」たち
柳田恭祐さん(情報科学研究科)
「裸眼3Dディスプレイ」
特別なメガネやゴーグルをかけなくてもディスプレイから腕が飛び出すように映像が3Dに。AI技術で人間の両眼を常に把握。内視鏡手術で実証ずみで好評だったとか。