居酒屋「旬菜広間びさん」(帯広市西5南19丁目)と、厳選した蔵元20蔵のお酒が自慢の酒屋「熊田商店」(帯広市東9条南14丁目)が、旨い料理と日本酒でもてなす「第10回 旬菜広間びさん×熊田商店」を開催。今回は、酔鯨VS安土饗応膳というエキセントリックなもてなしに参加者全員が舌鼓を打ち、美食を満喫しました。
酔鯨にあわせた料理は肴かあてかつまみか
昨年から毎月開催してきた「旬菜広間びさん×熊田商店」も今回で10回目。節目の会に不肖、北川も参加させていただきました。
美しい水と山がある美汕(びさん)と十勝の旬の野菜を大広間で楽しんでもらいたいという願いを込めて命名された「旬菜広間びさん」ですが、なんといっても、和食、洋食、韓国料理等様々な料理経験を持つ奇才料理長川崎弘樹さんが名物です。
今回も川﨑料理長が、何日も前から仕込んできた料理と、これまた日本酒愛が強すぎることで有名な熊田商店が選りすぐった日本酒が出ると聞き、期待度120%で足を運んできました。
お店に入ると川崎料理長から開口一番に「酒の肴・あて・つまみの違いをわかりますか」との質問に「……。」と3秒の沈黙で降参。
川﨑料理長曰く「酒の肴(さかな)とは、お酒にあわせる料理全般のことを指しますが、肴はもともとお酒にあわせるおかず。あてはあてがうが語源とされ、お酒を飲むための小鉢料理を指し、一方でつまみはつまむが語源でつまんで気軽に食べる料理です。私が出す料理はあてでも、つまみでもなく互いに引き立て役となる肴です」とのこと。
記念すべき第10回目に選ばれたお酒は、高知県を代表する蔵元「酔鯨酒造の主力「酔鯨」」。対する川﨑料理長が出した献立が「安土饗応膳」でした。
酔鯨の飲み比べに出される安土饗応膳とは
みなさん「安土饗応膳」をご存知でしょうか。
安土饗応膳とは、遡ること400年以上前。天下統一間近の織田信長が明智光秀に命じ、武田勝頼征討の功績を讃え、 徳川家康と穴山梅雪を安土城でもてなしたときの料理だそうで、今回、川﨑料理長が一部、現代風にアレンジを加えて見事に再現しました。
酔鯨と安土饗応膳はこちら
【酔鯨】
酔鯨 純米酒 吟の夢
酔鯨 純米吟醸 高育54号
酔鯨 純米吟醸 高育54号 新酒生酒
酔鯨 純米吟醸 吟麗
酔鯨 純米大吟醸 兵庫山田錦50%
【安土饗応膳】
一の膳 真鯛ホエー焼 蛸ハリッサソテー焼、ほっけ飯寿司オリーブオイルとブラックペッパ
二の膳 鮑やわらか煮、鰻作、真鱈かす漬け落とし
三の膳 鴨スモークかにあん、鰊切り込み辛し和え
四の膳 巻きするめ、椎茸醍醐焼き、しぎつぼ
五の膳 お造りカンパチグレープフルーツ〆、真鯛湯露造り、地鶏コンソメ・ド・ヴォライユ
いかがでしょう。酒好き、酔鯨好きにはたまらないラインナップ。そして信長が家康をもてなした至高の料理を現代風にアレンジしての再現。
参加者からは「帯広・十勝でここまでのおもてなしをうけたことはない」や「年に一度は体験したいが、楽しめるのはここだけ」と貴重な料理を大絶賛。
しかも、おもてなしは料理だけに留まりません。
10回目という記念開催にあわせて、酔鯨酒造株式会社の四代目代表取締役社長 大倉広邦さんがオンラインで登場というサプライズ。
大倉社長から、「高知県の日本酒醸造元、酔鯨酒造は高知市長浜という桂浜の近くにある蔵元で、その名前は幕末に土佐を治めた山内容堂(豊信)公の雅号「鯨海酔候」に由来しています。太平洋の大海原を悠々と泳ぐ巨鯨のように、おおらかに飲み干して欲しいという想いを込めて、土佐酒伝統の淡麗辛口に、新しい技と技術を加えて、力強く切れのある酒造りに取り組んできました。ちなみに、飲んでいただいたお酒に書かれている、高育54号とは高知オリジナルの酒米 吟の夢の育種過程の試験番号高育酒54号です」と紹介されると、参加者の笑顔も最高潮でした。
これを読んで「旬菜広間びさん×熊田商店」に参加したいという方は、まずは旬菜広間びさんに通って、料理長と交渉してみてください。
information
旬菜広間びさん
住所:北海道帯広市西5条南19-7
電話:0155-67-0900
定休日:水曜日
公式HP(ネット予約可)
information
熊田商店
住所:住所:北海道帯広市東9条南14丁目2-61
電話:0155-29-0672
HP
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