検索キーワードで、田舎暮らし・地方移住が急上昇しているほどトレンドは地方移住。とはいえ、地方移住にはハードルがあるのも事実。決め手は「仕事」「住みよさ」「手厚い移住支援」の3つですが、地方移住ランキングで2年連続、道内1位を獲得した帯広市はまさに条件を揃える理想の地方都市でした。
住みよさランキング2022で2年連続北海道1位となった帯広市とは
北海道十勝は、帯広市を中心に19市町村、約36万人が住む地域です。基幹産業は“農業”ですが、不況・不景気もなんのその農業産出額(年間)は約3,000億円を超え、2021年度は3,735億円と過去最高を更新。実に北海道全体の約3割弱を担う農業王国です。
一方で、実は機関産業である農業を上回るのが、農業生産品を原料とした製造品出荷額で、2020年度で5,048億600万円、これも過去最高を記録。まさに、景気低迷どこ吹く風!好調そのものの地方なんです。
そんな十勝の帯広市が、東洋経済新報社が独自に発表している「住みよさランキング2022」で、2年連続、北海道でNo.1を獲得したことをご存知でしょうか。
東洋経済新報社によると、「住みよさランキング2022」は、全国812の市と特別区を対象に、独自の20の公的指標を「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の4つに分け、偏差値を算出した上で発表しているもので、今年で29回目。
全国の“まち”の中で、帯広市は2年連続、北海道で最も「住みやすい市」に選ばれたわけです。ちなみに、全国では115位で前年よりも順位は上がったそうです。
選ばれた理由は、帯広と東京を結ぶ「とかち帯広空港」があることや、北海道の道庁所在地である札幌(人口292万人)まで約3時間といった「利便性(全国13位)」の高さと「人口当たり飲食店数(全国1位)」で高い評価を得たました。
確かに住んでいるとわかるのが、ラーメン店と居酒屋の多さに驚くとともに、美容室やコンビニなど、北海道の他の市町村と比較しても多いのがわかります。
ちなみに、北海道ベスト5は帯広、稚内、室蘭、苫小牧、名寄で、室蘭と苫小牧は距離で80キロ弱しか離れておらず、間に登別市や白老町があり、室蘭の隣の伊達市を加えると100キロ圏内に多くの都市があり、地域経済圏として住みやすいのではないでしょうか。
住みやすい帯広市の歴史は明治16年からはじまった
帯広市は、北海道の中央から少し下に位置する人口は約16万人の都市です。北海道の東を意味する道東では最も人口が多く、空港からは東京へ1時間半、都市札幌へは高速道路と鉄道で繋がります。
帯広市の歴史は1883年(明治16年)に、静岡県の依田勉三率いる晩成社一行が入植したことにより開拓がはじまり、その後は、富山・岐阜などからの移住者(民間開拓移民)によって進められました。北海道の開拓で民間手動は、とても珍しいそうです。
私の母方の祖父は岐阜県から開拓民として移住してきました。私も移住者の血をひいているわけですね。
基幹産業は農業で、帯広を中心とした十勝の農業は、食料自給率約1100%を誇り、日本屈指の農業王国として位置づけられています。
帯広市が住みやすいと言われる3つの理由
住みよさランキングで北海道1位となった帯広ですが、具体的にはどんなところが住みやすいのでしょうか。
【住みよさ・その1】
碁盤の目で整備されたわかりやすい区画整理
帯広市の市街地は、東西を走る国道38号と南北を走る国道236号を中心に500mごとに碁盤目状の幹線道路で形成され、「西(東)〇条南(北)〇丁目」という住居表示が用いられています。起点の道路から東へ進み、1本目の道後が東1条。そこから北に1本進めば、北1丁目というわかりやすい住所なんです。
【住みよさ・その2】
自然と都市の融合!田園都市という帯広
帯広市はまさに“田園都市”です。駅を中心に、行政機関、商店街、宿泊施設、医療施設などの都市機能が集積している街で、生活利便性が高いのが特徴です。また、再開発が進むことで比較的に新しい文化・教育施設も揃うコンパクトシティ。逆に車で15~30分も走らせると地平線まで広がる田園景色が広がり、平日はオフィスワーク、休日は大自然の中でアウトドアを楽しめるオンとオフで全く異なる生活ができる環境が揃います。
【住みよさ・その3】
まだまだあるぞ、住みやすい帯広の証
ほかにも帯広の住みよさはいっぱいです。①世界的に珍しい植物性の有機物を含んだ温泉「モール泉」が湧出。銭湯のお湯はほぼすべてが天然温泉です。②自動車の1人あたりの保有台数が日本で最も多く、自動車普及率が日本一です。車は一家に一台ではなく一人に一台です。③学校の校庭が冬はスケートリンクに変わり、体育の授業はスケートです。④帯広の名物「豚丼」は自宅で作るものです。各メーカーからタレも販売されていますが、各家では独自のタレで豚丼を作って食べます。⑤リス注意の看板に注目!北海道ではシカ、キツネ、クマなどさまざまな動物注意の道路標識がありますが、帯広市内ではリスの絵柄の可愛らしい中標識があるんです。それくらいリスが住宅地にもいるんですね。⑥十勝晴れ(とかちばれ)という言葉がある通り、十勝・帯広は年間を通じて晴天の日が多く、日照時間は、年間約2000時間を越え、北海道の主要都市や全国平均を上回ります。季節の変化が美しく、四季を通して楽しむことができます。
住みやすいと話す地方移住が挙げる人気の理由は手厚い移住支援
東京から家族で帯広に移住を決めたAさんは、環境や気候のほかに、「手厚い移住支援」を挙げます。帯広の移住者支援をご紹介しましょう。
【手厚い移住支援・その1】
求職者と十勝の企業をマッチングさせるシステム「ビズロケとかち」
田舎暮らしを考える際の最初のハードルは「仕事」です。ビズロケとかちは、求職者の就職活動と企業の求人活動のお手伝いをするシステムで、多くの求人サービスと同様に登録さえすれば、帯広市の仕事が探せますし、求人企業からスカウトももらえます。
とかちで働く!を実現する。「ビズロケとかち」
【手厚い移住支援・その2】
旅費最大6万円補助!帯広・十勝移住応援プラン
ビズロケとかちで良い会社、良い仕事が見つかれば、オンライン面接の後は、現地訪問(最終面接など)となるはずです。もしくは、事前に「もっと帯広を見てみたい!」と思う方もいるはずです。ですが、移動にはお金がかかりますよね。
そこで、帯広市では「東京から十勝・帯広の企業に就職を検討している・・・」、「道内在住で十勝・帯広の企業へ転職を考えている・・・」など、帯広市では他エリアから十勝・帯広への就職を前提に移住を検討されている方の企業訪問にかかる旅費を補助しています。
最終面接の際に企業が負担してくれる場合もあるでしょうが、移住を決断するには複数回確かめるのも大切です。田舎暮らしを検討する上で、大切のは転職先の会社と住む場所のミスマッチを減らすことです。
〈助成額〉
道外から来られる方・・・最大60,000円/人(同伴者がいる場合 上限90,000円)
道内から来られる方・・・最大30,000円/人(同伴者がいる場合 上限45,000円)
(滞在日数に上限はありません。助成額を上回る差額につきましてはご自身でご負担いただきます。)
▼プランの詳細やお申込み、支給条件については以下をご覧ください
旅費最大60,000円補助 帯広・十勝移住応援プランツアーHP
【手厚い移住支援・その3】
最大100万円の移住支援金
帯広へのUIJターン就職を促進するため、東京圏に住んでいる方が帯広市に移住し、移住支援金対象法人に就業した場合に受けられる最大100万円の移住支援金制度です。
支給金額は、単身世帯60万円、家族世帯(2人以上)100万円。
【対象者】
住民票を移す直前に連続して1年以上、または10年間のうち、通算5年以上、東京23区内に在住又は東京圏(埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県)のうち、条件不利地域や離島振興法などの指定区域を含む市町村以外の地域に在住し、東京23区内への通勤をしていた人。しかも、東京23区にある大学等へ通学し、23区内の企業へ就職した人は通学期間も対象となります。
【移住先要件】
2019年4月1日以降に道内の移住支援金を支給する市町村に転入した人。移住支援金の申請時において、転入後3ヶ月以上1年以内であること。転入先の市町村に、移住支援金の申請日から5年以上、継続して居住する意思を持っていることの3つが要件です。
【就業要件】
北海道庁が移住支援金の対象としてマッチングサイトに掲載している求人であることや3親等以内の親族が経営する会社でないこと。申請時にすでに連続3ヶ月以上在職していること、転勤、出向、出張、研修等による勤務地の変更ではなく、新規の雇用であることが要件となっています。
つまりは、東京23区に住む人が、北海道の対象企業に転職した場合がほぼ対象者となるわけで、多くの移住者(新規雇用で就職)が対象となります。
【手厚い移住支援・その4】
ちょっと暮らし
帯広市では、短期間の移住体験ができるんです。例えば、3泊以上滞在する方に対し、民間事業者(ちょっと暮らしサポーター)と連携し、滞在施設が割安で提供されるほか、地域での生活などに関する情報提供を行う「ちょっと暮らし」施設を紹介しているんです。
【手厚い移住支援・その5】
まだまだあるぞ!手厚い移住支援
帯広市では、前述でご紹介した支援の他にも、いつくからの支援制度があります。中には、移住後に住宅を建てる人向けの情報も満載です。
詳しくは帯広市ホームページをご覧ください
2年連続で「住みやすい街」北海道1位に選ばれた帯広市はいかがでしたでしょうか。他にも住みやすさを表す魅力がいっぱいの帯広市です。スマヒロでは今後も、帯広市の住み良さを紹介していきます。
今回の記事は、以前書いたNOBELS WAVE(ノベルズウェーヴ)の記事を抜粋して掲載しております。
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