こんにちは、ライターのタカシマです。普段は食べ歩きを趣味としている私ですが、新たな趣味を見つけてしまいました。ブームが続く「サウナ」です。北海道とかちは「サ国」と呼ばれているのを知っていますか?私は知りませんでしたが「十勝エアポートスパそら」でハマってしまいました。私の初めてを奪った、人生最高の“ととのう”体験記をどうぞ。
サ道はこうあるべき!有効期限が10年の回数券
この日お邪魔したのは、2022年7月23日にオープンした「十勝エアポートスパ そら」さん。オープン当初から気になってはいたのですが、女子一人だと、なかなか重い腰が上がらず、これまで行けずじまいでした。そんな中、友人の一人がサウナにどハマリしていることを知り、一緒に行くことに。サウナ初心者の私にとって、とても心強いお供です。
場所は帯広空港から車で約15分。帯広駅からだと約40分の中札内村にあるグランピングリゾート「フェーリエンドルフ」内にあります。
「これぞ十勝!」と言える、緑の平野が広がる景色を眺めつつ、女子同士でおしゃべりしながらのドライブには丁度いい距離でした。この時にサウナーの友人から、サウナについての基礎知識もしっかり説明してもらい、準備も万端です。
到着早々、大自然に囲まれた景色にテンションが上がる私たち。
出来たばかりの建物なので外観も内装もとっても綺麗!
入ってすぐのシャンデリアにまたもヒートアップしながら、券売機でお会計。現金のみでなく、各種QRコード決済にも対応していました。
通常料金は、大人(中学生以上)1,000円、小学生は500円、幼児は無料です。
少しお高い…?と感じるかもしれませんが、タオル・シャンプー・化粧水などのアメニティが完備されていて、手ぶらで行けてしまうことを考えると納得のお値段ですね。
さらに!数量限定で回数券も販売されていて、こちらは3,000円(税込)で10回分という破格のお値段です。「回数券あるある」の有効期限切れが心配…と真っ先に頭に浮かびますが、なんと10年間も有効なんです。1年に1回以上通えば、無駄なく使えてしまいます。
私が体験した最高のサウナ体験の前に、私のような初心者の方向けに、少しだけサウナの基礎知識についてお話しましょう。
日本のサ道は60年の歴史!
そもそもサウナとは、遠赤外や蒸気などで高温になった室内に入る温浴法で、別名「蒸し風呂」とも呼ばれます。日本では1964年の東京オリンピック以降に普及したとされています。60年ほど前からあり、流行前までは「おじさんっぽい」なんて言われがちだったサウナですが、今では若い女性からも大人気。
なぜそんなに人気になったのでしょう?
いくつか要因はあるようですが、2009年頃SNSの普及によりサウナー(サウナ愛好家)同士の繋がりが増えたこと、そのSNSの影響を受けたタナカカツキ氏が手掛けたエッセイ「サ道」が2009年に刊行され、後に書籍化、漫画化、2019年にはドラマ化されました。
今までに無かった、サウナを主題とした作品の影響を受け、サウナの認知度が徐々に向上していったと考えられています。サウナと切っても切り離せない「ととのう」という言葉のブームを牽引したのも、この「サ道」です。
「ととのう」とは、サウナによる体の温めと水風呂でのクールダウンの繰り返しにより、深心身ともにとても調子がよいと感じられる状態のことを指します。
サウナには大きく7つの効果があり、「疲労感がとれる」「決断力・集中力・ひらめき力が上がる」「感情をコントロールしやすくなる」「質のいい睡眠が得られる」「感覚が敏感になる」「肩こり・腰痛・眼精疲労が和らぐ」「肌がきれいに・やせやすい体質に」。なんて素晴しい効果のオンパレードなんでしょう。恐るべきサウナパワー。
と、サウナの良さをしっかりと予習したところで、ここから最高のサウナ体験のお話です。
東北海道初のHARVIA製のサウナストーブ
十勝エアポートスパそらさんのサウナは、道東では初のHARVIA製のサウナストーブが設置された本格的なフィンランドサウナで、女性用のサウナ室にはオートロウリュが搭載されていました。これには、数々のサウナを体験してきた友人も「初めて見た!」と大喜び。この辺りではかなり珍しいそう。
入り方を事前に教えてもらっていたので、サ道に従いサウナ(10分)、水風呂(1分)、休憩(10分)の3セットを繰り返しました。
平日の昼間ということもあり、サウナ室には私たちを含めて4名ほどで、ゆったり入ることができました。
何年も前にサウナに挑戦した時には感じていた息苦しさを全く感じることなく、それでいてしっかりと汗をかくことができ、私の中にあったサウナに対するイメージがガラッと変わりました。
正直にお話すると「流行っているから行ってみたい、だけどほんの少し苦手意識が…」と躊躇していた部分がありました。しかし、こちらの施設が私に合っていたのか、サウナ設備の技術が進化しているからなのか、私の体質が変わったのか、要因は定かではありませんが、苦手な要素は何一つ感じず「サウナ最高!」と心の中でガッツポーズ。
しっかり10分温まり、汗を流していざ水風呂へ。
「ととのう」を初体験。とかちの「サ国」は伊達じゃない
こちらの水風呂には札内川の伏流水が使われています。札内川の水質の良さは有名で、国土交通省の行っている一級河川の水質調査では、7度も清流日本一に選ばれているほど。
この水風呂が最高に気持ちがいい!
その後、屋外の外気浴スペースへ。ベンチの数も十分にあり、寝転ぶことのできる人口芝もあります。こちらの外気浴スペースからは緑が広がる景色を眺めることができます。
気づけば、気持ちがスッキリして何ともいえない幸福感に包まれ「あぁ、これが『ととのう』か」と初めて実感しました。ちなみに、水曜どうでしょうの藤村Dも「ととのうどころじゃない」と絶賛したんだそうです。わかりますし、納得です。
目の前に広がる緑と青空の景色、体はスッキリ、心は穏やかな状態で「こんなに最高な休日なかなか無い」と本気で思いました。
こんな非日常体験が、車を40分走らせたら味わうことができる。やっぱり十勝は最高です。
サウナのあとは、「美人の湯」と呼ばれ、北海道遺産にも登録されているモール温泉をたっぷり堪能しました。保湿・保温効果に優れ、湯上がりはツルツルのお肌間違いなしなので、女性には特にオススメです。
脱衣所のインテリアもとても素敵で、洗面台には大きな鏡があり、まるでディズニ-プリンセスになったかのような気分になれちゃいます。入浴中だけではなく、身支度の瞬間までも非日常を味わうことができる施設は中々無いのではないでしょうか。
想像以上のリラックス体験ができ、次回は必ず回数券をゲットしようと心に決めました。
ぜひ、皆さんもぜひ極上のサウナを体験してみてください。
【INFORMATION】
十勝エアポートスパ そら
〒089-1368 北海道河西郡中札内村南常盤東5線28
中札内村グランピングリゾートフェーリエンドルフ敷地内
電話: 0155-67-5959
営業時間:7:00~21:00 年中無休
十勝エアポートスパ そら(空港から15分!)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。