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北海道インバウンド観光再開!アウトドアに特化する十勝。美しい自然と文化と食を満喫する外国人

こんにちは、ライターのタカシマです。先日、冬の北海道を周遊してきました。感じたのは北海道インバウンド観光が再開されつつある現状でした。なんだか嬉しいですね。北海道を訪れる外国人観光客はピーク時の2019年には300万人を超えていました。ところが、ご存知の通り新型コロナウイルスの影響により激減。あれから3年。2023年に入り、ようやく戻りつつあります。今回は、改めて日本のインバウンドがいかに短期間のうちに伸びたのか。「やればできる」ってことを思い出すためにまとめてみました。

日本のインバウンド人口の推移については、過去数年間で大きな変化がありました。2010年代に入ってから、年間観光人数は年々増加し、2019年には約3180万人に達しています。

世界的な視点から見ると、グローバル化やインターネットの普及により、世界中の情報が手軽に入手できるようになったことや、航空機の便が豊富化され、旅行先の選択肢が増えたことが大きな要因です。

「住んでよし、訪れてよしの国づくり」で旅行者数が倍増した2010年代の日本

日本政府では、2003年4月に訪日旅行促進(ビジット・ジャパン)事業を開始し、2007年1月には観光立国推進基本法が施行されました。

2008年10月「観光立国」の推進体制を強化するため、魅力ある観光地の形成、国際観光の振興その他の観光に関する事務を所管する国土交通省の外局として「観光庁」が設置されました。2001年1月の省庁再編後はじめて設置される「庁」として、新組織にふさわしい、新しい意識と組織文化を創造していくとの決意から、「開かれた観光庁」をビジョンとして「住んでよし、訪れてよしの国づくり」に向けて取り組んでいます。

観光庁創設の4年後、2012年12月に第2次安倍政権が発足し、財政出動、金融緩和、成長戦略を「3本の矢」とする「アベノミクス」が始まりました。初めて迎えた通常国会の施政方針演説で、「観光立国」の推進が表明されました。

2013年3月には首相が主宰する会議体として「観光立国推進閣僚会議」が発足し、同年6月には「観光立国実現に向けたアクションプログラム」が策定され、観光施策を強化する方針が掲げられました。

「爆買い」が新語・流行語大賞に選ばれた2015年の旅行者数は、政権交代前の2倍以上になる1974万人となり、45年ぶりに「訪日外国人旅行者数」が「出国日本人数」を上回りました。消費額は3兆4771億円に上り、20年前には3兆円の赤字だった旅行収支は、55年ぶりに黒字となりました。その後も旅行者数過去最高を更新し続け、2019年には3118万人にまで増えました。

この時期から、観光庁では様々な政策を実行していました。その一つに「インバウンド支援政策」があります。観光インフラの整備や、ビザの取得容易化、観光宣伝活動などを行っています。

中でも「観光インフラ整備」は、観光客にとって快適に滞在できる環境を確保するため、観光地のインフラ整備や観光施設の充実、観光インフラのモデルケースの確立などが含まれます。

具体的には、旅行先の交通アクセスの改善、宿泊施設の増設、観光スポット周辺のインフラ整備などが行われています。また、地方創生に向けた観光地の振興プログラムも進められており、地方における観光産業の発展を促しています。

インバウンド向けの安全対策としては、観光地における犯罪や事故の予防に向けた警察の強化や、観光客向けのインフォメーションの提供、災害時の誘導や支援などが行われています。観光客が訪れる地域における取り組みとして、観光スポット周辺の公園などの公共空間の整備や、観光スポット内におけるカメラなどの設置など、犯罪や事故などの予防対策も行われています。

また、現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、観光スポットや宿泊施設などでの感染対策も重視されています。
これらの観光安全対策により、観光客が安心して旅行を楽しめる環境を整えています。

観光地開発においては、観光客にとって魅力的な観光施設やイベントの開発、観光客が訪れる地域の環境整備、地域の特色を生かした観光プロモーション活動などを行っています。

また、地域振興の観点から、観光客が訪れる地域における産業の振興や地域経済の活性化に取り組んでいます。例えば、地域特産品の販売促進や、観光地における小規模な宿泊施設の支援などが行われています。

これにより、観光客が訪れる地域において地域経済の活性化を図り、観光客がより満足して旅行を楽しむことができる環境を整えています。

観光宣伝活動にも力を入れていて、日本の観光地や文化、食などの魅力を紹介する広告や広報活動を行っています。また、海外での開催される観光展示会やプロモーションイベントに参加し、日本の魅力を世界に発信しています。

また、海外からの旅行者に対しては、日本の観光情報を提供するウェブサイトやアプリを提供し、観光に関する情報を提供しています。これにより、海外からの観光客が日本を訪れる際に、日本の魅力をより楽しんでもらえるよう支援しています。

人材育成にも積極的に行っていて、観光業に必要な人材に対し、教育と訓練の支援を行っています。この取り組みにより、観光業界において優れたスキルを持った人材を育成し、観光産業の持続可能な発展を促しています。

現在、新型コロナの影響により、観光業界が苦しんでいるため、政府は観光業の経済活性化に向けた特別措置を取っています。

2020年 コロナショックで日本経済にも大打撃

2020年に新型コロナウイルスのパンデミックが発生し、世界中で旅行制限が設けられました。これにより、インバウンド観光客は急激に減少しました。2020年には412万人、翌2021年は感染終息の目処がたたない状況から、25万人まで落ち込みました。

その結果、日本の経済に大きな影響を与えることとなり、特に観光業界は直撃を受け、多くの企業が倒産したり、雇用者が職を失ったりしました。また、観光に関連する産業全般にも悪影響が及び、地域経済にも悪影響を及ぼしました。現在も、新型コロナウイルスの影響は続いていますが、ワクチンの普及や感染状況の改善により、現在は再び増加傾向にあり、2022年のインバウンド人口は383万人と、前年の約15倍となっています。

今後の見通しとしては、政府が2023年度の観光庁関連予算案について、前年度から40%増となる314億7,200万円で決定しました。「観光立国復活に向けた基盤の強化」と「インバウンド回復に向けた戦略的取り組み」を2つの柱として、観光の本格的な復活に向けた取り組みが行われるそうです。その中で、新規予算として「地域の資源を生かした宿泊業等の食の価値向上事業」に5,600万円、「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくりの支援」に1億円が計上されました。インバウンド回復に向けては、訪日プロモーションに123億5,600万円を計上し、インバウンド回復に向けた広告展開やデジタルマーケティングの基盤強化、消費額の増加、地方誘客の促進に向けたプロモーションが行われます。

「十勝×アウトドア」インバウンド人口増へ向けた取り組み

十勝では、インバウンド観光客に対する政策として、観光宣伝活動を行っています。これには、地域の魅力をPRし、インバウンド観光客を増やすためのイベントの開催や、観光スポットの誘致などが含まれます。また、インバウンド観光客に対してのサービスの向上や、観光業界の人材育成なども行っています。これにより、十勝地方のインバウンド観光客の数を増やし、地域の経済活性化に寄与することを目指しています。

2021年から「十勝アウトドア観光推進プラン」が行われていて、自然や文化の魅力を活かした観光スポットの開発や、アウトドアアクティビティの提供などが行われています。十勝には美しい山や湖、川などが多くあり、ハイキングやキャンプ、ラフティングなどのアウトドアスポーツにも適しているため、アウトドアスポーツを楽しむことができる観光地を整備しています。

例えば帯広市では、山岳や湖畔などの自然スポットを中心にしたハイキングやキャンプなどのアクティビティを提供しています。また、美しい景色を楽しむための観光インフラの整備も行われており、観光客にとって便利で快適な環境を提供しています。

十勝にある課題としては、夏季に⽐して冬季が閑散期という季節偏在や、地域内の距離が長いため過⼤な移動時間を要する場合があることなどが挙げられます。その反面、豊かな⾃然環境や様々なコンテンツのほか、広⼤な⾯積と低い⼈⼝密度による3密回避など、他地域に⽐して優位性もあり、アウトドア観光にはうってつけなんです。

①量から質への転換による魅力向上

②国内回帰及びポストコロナを見据えた新市場開拓

③ウィズコロナ等に向けた安心・安全な受入環境の整備

上記3つの視点を持ち、地域の取組に対して、施策の活用等による積極的な支援を実施しています。

コロナ禍以降、国内旅⾏、インバウンドともに⾃然の多い地域が好まれる傾向があり、優位性のある⼗勝地域において、アウトドア観光を推進することは、今後のトレンドを踏まえても、国内外からの誘客に⼤きく寄与するだろうと考えられています。

アウトドアには様々な可能性が秘められていて、「アウトドア×食」「アウトドア×周辺ビジネス」「アウトドア×ワーケーション」「アウトドア×アドベンチャーツーリズム」と、アウトドアを核とした重点テーマが設定されています。





観光に人気の季節は夏ですが、実は冬にしか楽しめない魅力もたくさんあるんです。
今回は、一部をご紹介します。

豊頃町 ジュエリーアイス

大津海岸で冬期間に見られる氷塊。透明度が高く、光を浴びると宝石(ジュエリー)のように輝いて見えることから名付けられました。「十勝晴れ」と言って、冬季の晴天率が高く、放射冷却現象が起きやすいことや、川氷であるために塩分を含んでおらず、透明度が高いことなど、様々な要因が重なって形成されます。時間帯や、その時の空の色に影響されて色が変わるため、その時々によって様々な表情が見られます。概ね1月中旬から2月下旬頃までが見頃で、最盛期には海岸を埋めつくされることもあります。大きいもので畳1枚分にもなるそうです。

音更町 おとふけ十勝川白鳥まつり 彩凛華

十勝川に飛来する白鳥にちなんだイベント「彩凛華(さいりんか)」を毎冬開催しています。多数の光のオブジェが音とともにイルミネーションが煌めき、目と耳で楽しめます。オブジェの表布に農業用の保温材を使用しているのは、農業王国・十勝ならでは。イルミネーションの他に、スノーラフティングや、一瞬で凍るシャボン玉作りなどのアクティビティも楽しめ、体が冷えたらモール温泉の手湯で温まることもできます。ホットドリンクや地元食材を使用した軽食も楽しめます。

鹿追町 然別湖コタン

夏にも多くの人が訪れる然別湖は、冬になると何百人乗っても割れない分厚い氷が覆い、その上にコタン(アイヌ語で村)が作られます。実際にイヌイット民族が使っていたとされるものをモデルとした氷のテントがいくつもあり、夜にはライトアップされて更に幻想的な姿になります。楽しめるポイントがいくつもあり、全て手作りの氷のグラスでお酒を楽しめる「アイスバー」は世界一寒いバーとされています。また、アイスドーム内のコンサートホールでは、お酒を片手に音楽を楽しめます。一番のおすすめは、氷上露天風呂です。こちらは、気温とお湯の温度差は60℃もあり、ここでしか出来ない体験間違いなしです。

十勝の恵まれた環境を活用した、アウトドア観光は、ただ楽しいだけではなくリフレッシュできること間違いなしです。

「十勝アウトドア観光推進プラン」の今後の取り組みと、インバウンド観光の回復から目が離せません。

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タカシマ

タカシマ

SUMAHIRO専属ライター

北海道出身。学校卒業後に飲食店や美容関係のサービス業を経験。その後、事業会社で広報を担当。SNSやオウンドメディアの立ち上げと運用をしながらコンテンツマーケティングを学ぶ。現在は趣味の食べ歩きをしながら、得意のSEOライティングで北海道のおいしいやたのしいをテーマに記事を執筆。2022年10月からSUMAHIRO専属ライター。

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