北海道でラーメンを食べるなら帯広です。「札幌、函館、旭川、釧路じゃないの?」というのは過去のこと。ラーメン王国「北海道」の中でもバリエーションの豊富さとチェーン店とオリジナル店がひしめく激戦区である帯広を紹介します。
「ラーメン北海道」と検索すれば、札幌、函館、旭川の北海道三大ラーメン、味噌(札幌)、塩(函館)、醤油(旭川)が有名ですね。それもそのはず、ラーメン店が多い市区町村ランキングでも、全国1700以上ある市区町村のなかで上位30市町村に、3市(札幌は中央区)がランクイン。旭川にいたっては札幌中央区を抜いて上位5以内に入るほどのラーメン店がひしめく激戦区です。
また、北海道ラーメンの代名詞、札幌、函館、旭川を「北海道三大ラーメン」に加えて、そこに「釧路」が入ると「北海道四大ラーメン」と呼称されることもあるそう。
北海道ラーメンの特徴といえば、寒冷な気候であるため、コクがあり濃い味、冷めないためにラードを使った熱々スープと、スープに絡みやすいやや太めの縮れ麺のラーメンが北海道ラーメンと言われています。
国民食であり、庶民に浸透しているラーメンですから、人口の多い札幌、函館、旭川に店舗数が多いのも当然です。そこに、10年ほど前までは4番目だった釧路が台頭。
釧路ラーメンといえば、全国的にも有名な漁業の町「釧路」を言われる通り、魚介類の出汁を使った脂が少な目であっさりとした醤油ベースの味わいが特徴で、麺は細くて縮れ、カツオ出汁など魚介類の風味がふんわり感じられる、お腹にもたれることが少なく誰でも食べやすいラーメンと言われています。
閑話休題。
帯広の話でした。北海道ラーメンの四大巨頭の次に人口が多い帯広市。最近では、人口減が激しい釧路を抜いて北海道の東を意味する道東地域の中心都市として注目されています。ちなみに、帯広ラーメンは、ラーメン店の店舗数ランキングでは上位50位くらいで、人口1万人あたりのラーメン店舗数では函館市よりも多いんです。
帯広ラーメンは、他の4地域のように決まった味や食材がないのが特徴です。店によって、味噌、塩、醤油の人気店がひしめき、豚骨ベース、魚介ベースといった出汁も様々。お店によっていろいろなバリエーションが楽しめる5番目の地域が帯広市なんです。
十勝平野の中央部に位置する帯広は、農業王国と呼ばれるほど北海道トップの農業生産が盛んな地域でありながら、十勝には広尾町や大樹町といった漁業の盛んな町もあるため、豊富な農産物と北海道ならでは海の幸など、様々な食材を揃えることができるという強さがあります。
つまりは、食材豊富な帯広は味の可能性も無限大なんです。多種多様なラーメンを食べ歩きで楽しめるためか、最近では、多くのラーメン好きの間で人気になっています。
一方で、道東の中心都市であるため、観光客が多い帯広には、北海道ラーメンの代名詞であるラーメンショップ(チェーン店)を楽しめるよう、「ラーメンさんぱち」「ラーメン寳龍(ほうりゅう)」「ラーメンの山岡家」など北海道の人気ラーメンチェーンもあるのでご安心ください。
最後に「ラーメン帯広」と検索すると必ずと言ってよいほど上位にランキングされるラーメン店をご紹介します。ぜひ、帯広を訪れた際は楽しんでください。
ラーメンみすゞ
らぁめん とん平
らーめん酒屋 三楽(さんごう)
らーめんキッチン なると
醤油専科 仙人掌
つけめん 五春
味の笑福
ラーメン大光
麺倉庫 じだい屋
麺屋いつき
十勝 麺処 澄
鉄ぺい
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。