2023年開催のTIP9の様子を「修了生が伝えるTIPで得られるもの①~④」でレポートしました。
連載最終回の当記事では、TIP9参加者のリアルな声を座談会形式でお届けします。
参加のきっかけから参加していた当時のことを振り返りつつ、今後のTIPにも参加する気持ちはあるのか⁈ そんなことも聞いてみました。
<TIP9レポート連載 ※各回をクリックすると該当の記事に遷移します。>
◆◇座談会参加者・名前・職業・TIP9での所属チーム◇◆/座談会会場:ふく井ホテル
TIP9での役割:主犯
中山 三香(なかやま みか)|専業主婦|子ども未来通貨
森末 静縁(もりすえ しずえ)|ファスティングカウンセラー|看護師が寄り添う安心ファスティング
TIP9での役割:共犯・サポーター
内杉 早苗(うちすぎ さなえ)|ピラティスインストラクター|子ども未来通貨・Chester Fields(チェスターフィールズ)
橋原 靖佳(はしはら やすか)|デザイナー|記憶に残る熱気球の旅
参加した理由
TIPに参加しようか否か迷ってる人が気になるのは、やっぱり「参加した理由」ではないでしょうか。きっかけは、事務局から声をかけられることが多いようですが、この数のセッションに参加するのは覚悟が必要そうですよな。座談会参加メンバーが参加した「決め手」を聞いてみました。
私は事務局の角畠あさみさんに声をかけてもらったことがきっかけです。ちょうど、ファスティングカウンセラーの資格を取っていたので、それを生かして、もっと健康な人を増やしたいという思いがあり、どうしたらいいだろう……と思っていた時に角畠さんからTIPの案内をいただいたので、「じゃあやろう!」と思って参加しました。
私も事務局の山川さんから声をかけてもらいました。TIP7の時から誘われていましたが、むずかしそう、敷居が高そう、と思い、断っていました。でもTIP9では、かなり口説かれて(笑) セッションが開催される、毎週水曜日は、子どもたちの習い事があるので、その調整に手間取ると思ったのですが、意外に上手く調整できちゃって……。
それも事務局の山川さんが代替案をたくさん出してくるから、私も気持ちがどんどんTIPに向いていったんです。あとは直感!「9」という数字に 何か起きそうだな!という直感が働いて、「これ、今しかない!」と思って参加しました。
とかち○○婦人部という十勝の女性起業家グループが主催してるランチ会に誘われた時にTIPを知りました。TIPを調べたら、スマヒロ・やさいくるなど知ってる事業が生まれた場所だと知って、興味を持ち、仕事にも繋がりそうだと思いました。
橋原さんはフリーランスで仕事をしてるから、人脈づくりという点でもTIPは活用できそうですもんね。
色々模索していた時期で、うまくいかないことも重なっていたので、思い切って参加してみましたが、参加してとてもよかったです。
私のきっかけは小学校のPTAで一緒に役員をやっていた人に声をかけられたことです。小学校のPTA役員をやってから、目に見えていない部分でいろんな環境の子たちがいることを知り、もっとこうだったらいいのにな……と思うことは、ちょっとずつ出てきてはいました。が、TIP自体は知らなかったし、話を聞いてもピンと来てませんでした。
ぼんやりとしたなかで参加して、行き詰ったりはしませんでしたか?
セッションを通して、Wantsを深掘りして、自分の中で繋がった時に、参加したきっかけや目的を掴めた感じがします。
印象に残ってるセッション
TIPのセッション数や内容は、毎年変わりますが、TIP9では最終発表を含め全14回のセッションがありました。セッション1回目の「キックオフミーティング」では、緊張と会場全体の雰囲気から「場違いだ!」と思う人も多々いたようです。それでも参加し続けて完走した今、印象に残ってるセッションを聞いてみました。
昭和商学校での
「相互理解セッション」で距離が縮まりましたよね。それまでは挨拶くらいしかできなかったのに、このセッションで名前を覚えることまでして…
無理やり仲良くさせられますよね! でも人の名前を覚えるのは、本当におもしろかった!ひたすら顔を見て、印象を捉えて……あのセッションから距離が近くなって、私はみんなのことが大好きになりました!
2024.06.27TIPの最大の特長は「チームで事業構想案をつくり、発表すること」ですが、チームを作る前に、各自で事業テーマとアイデアを考え、自分と相手を知る...
テーマ探索セッションでの「死ぬまでにやりたいこと100リスト」を書くワークは大変でした。そんなに自分で出てこないもんなんだと驚きましたね。
後半は発表が中心になってくるので、印象的なセッションというと、やはり前半の個人ワークでしょうか?
チーム形成後のセッションは、チーム単位で取り組みますが、私のチームは人数が少なくて、別のチームと一緒にグループワークをすることがあり、それもおもしろかったです!アイデアが採用されて発表されると、嬉しかったので、サポーターにも興味が出ました。
セッションの前半は自分と向き合う時間で、後半はチームの中で 作り上げていくものがあったので、前半と後半でやることが全然違ってたのはおもしろかったですね。
チームでの役割を決めたタイミング
勢いが大事という時もありますが、TIPのセッションでは発表することも、決めることも、毎度その日のセッションで突然言われる、待ったなしのセッション。チーム形成のセッションでも、どんな風にチームを形成するかは言われておらず、事業アイデアを発表することしか聞いてませんでした。当日になって、「主犯、共犯、サポータを宣言して、事業アイデアを発表してください」といきなり言われて、頭が混乱した思い出があります。みなさんはどの時点で、どうやって決めたのでしょう。
TIPに参加すると決めた時から「主犯」でやることを決めてました!
「宣言してください」て言われた瞬間に決めました。自分の状況を考えると主犯でやることはむずかしいと思い、共犯、サポーターになることを決めました。
私は事業アイデアを書いた時に「チームでやりたいものじゃないな」とわかったので、誰かのサポートをしようと決めました。
セッションの発表で最初のほうだったから「主犯」って言っちゃいました。その前から周りに推されてた感じもあります。Wantsから事業アイデアを考えるワークの時に、野村総合研究所の坂口さんが、事業アイデアに「これ、いいね」って言ってくれて、それを発表したら、事務局の小野寺さんに「みかさん、主犯でしょ」て言われて、「そっか」て納得してました笑
TIPで楽しかったこと、大変だったこと
4か月間、毎週のようにセッションがあったうえに、毎週宿題もあり、後半はチームミーティングもありました。セッションや所属したチーム、役割を通して、楽しかったこと、大変なことを聞いてみました。
楽しかったことは、いっぱいあります! 100個出せる!!
100個って!やりたいことリストのワークじゃないんだから笑
笑 毎回待ったなしの課題だから、自分のこともメンバーのこともよくわかりました。みんな忙しいから無駄な時間がなくて、やり取りのひとつひとつが濃密だったことが、私には合ってました。
三香さんは主犯でしたが、どんなことが大変でしたか?
TIP後に控えてるイベントの企画運営もあったんだけど、自分が背負いすぎて、ちょっと無理していたこと。自分ができないことをもうちょっとオープンにしてたらよかったなと。もうちょっと落ち着いてたら、もっといいものが作れたんじゃないかなと思います。
私が看護師時代に感じていた
「薬じゃなくて、身体の中から見直すことが大事」という考えを持つ人たちとチームを作れて、みんながアイデアを言ってくれてたことは嬉しかったです。あと、発表の時も楽しかった!みんなが私の話を聞いてくれてることが、気持ちよかった!
チームミーティングの時は話が脱線して、時間内に終わんないし、何も決まってないこともあって、どうしよう!となることもあったのが大変だったかな…
いろんな人に会えたことは、楽しかったことですね。業種も価値観も、バックグラウンドも
全然違う人たちの話を聞くのは、すごくおもしろくて。そんな考え方もあるんだ!と、TIPに来なければ、見ることもなかっただろう世界が見えたのは楽しかったです。
大変だったことは、やっぱり時間。時間がない。2つのチームに所属していたこともあって、それぞれに時間を作るのが大変でした。
私も人との出会いが一番です。あとは、エネルギー。年代関係なく頑張っている方がを見て、年齢を言い訳にしちゃいけないな!と思いました。あと、私自身は言語化することが苦手なので、他のチームが作ったプレゼン資料や発表の様子を見て、いろんなことを勉強させてもらいました。
エネルギーは、すっごくわかります!焚きつけられますよね!靖佳ちゃんは、2チームに所属してましたが、そこでの大変だったことはありませんか?
チームの雰囲気の違いと、コミュニケーションの取り方には悩みました。互いのこともそれほど知らない状態で「最終発表」に突き進みますが、仕事のやり方もコミュニケーションの取り方も違い、それをチームによって変えたり、認識を合わせるのがちょっと大変でした。
毎週宿題はあるし、締切もあるから、なおさら大変でしたよね。
TIP10、もしくは以降のTIPに参加する気持ちはある?
TIPの参加回数に縛りはないので、複数回参加してる方もいます。TIP10は節目の時期でもありますが、今参加する気持ちはあるのか、TIP10以降でも参加しようと思うのか…聞いてみました。
出ないの?とは言われてますが、今は自分から自発的には考えてません。また何かピンとくるものがあって、必要だって思ったら参加するかもしれませんが、今の時点では考えてません。
私はこの前、ドローンの資格を取ったんですが、その時一緒に参加したメンバーがTIP10に出るようで「あれ?参加しないの?」て言われて、悩んでます。
主犯として、誰かとチームを組んででも、やりたいものがあれば参加するかもしれません。今のところは私はフリーランスでひとりでやっていることもあり、困ったときに頼れる人も見つかったので、これがやりたい!という思いがない限りは参加しないと思います。
TIP10への参加を迷ってます。TIP9で所属した2チームには、私のWantsの中にあるものが入っていて、それはそれで充実していたんですが、今、自分の中に「オフグリッドハウスを作りたい」という思いが残っているので……自分ひとりで動こうか、TIPに参加して、興味がある人と出会ってチームを作ろうか……と悩んでます。
TIPのセッションはまるで「部活」です。毎週のようにセッションがあり、セッションの時間も長く、宿題もあり、チームも作ります。楽に過ごせるプログラムではありませんが、大変さ以上の喜びや、チームで取り組むことの楽しさとやりがいを得られるはずです。
「大人の青春」をTIPで本気になって過ごしてみませんか。
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今年度の参加者募集は7月5日まで。TIP10は7月16日から開始します。
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