Sweets na TOKACHI -「6月のお菓子」- 六花亭帯広本店「水無月」Vol.10

2023.06.07
2023.09.13

こんにちは、札幌でアートディレクターをしている十勝出身の西島です。とかちスイーツクラブを主催して十勝スイーツの推し活動をしています！お菓子は食べるのも作るのも大好きです。みなさんお菓子のことをどれだけご存じでしょうか？お菓子にまつわるお話を紹介します。10回目のテーマは「6月のお菓子」です。前回のコラムは以下

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今週は「6月のお菓子」です。
【とかちスイーツクラブの推しスイーツ Vol.10】

今週は「6月のお菓子」です。

6月に食べられる和菓子があるのをご存じでしょうか？

京都発祥で6月の呼称の「水無月（みなづき）」という和菓子があります。白いういろうの上に甘く煮た小豆をのせて三角形に切り分けたもので、京都では古くから夏越の祓が行われる6月30日に、1年の残り半分の無病息災を祈念して食べる習慣があります。京都の名産品で特に関西では有名な和菓子です。

なぜ和菓子が6月の呼称の「水無月」になったのでしょうか？

室町時代には暑い盛りの陰暦6月1日に御所では氷室の氷を取り寄せ、口にして暑気を払いました。当時は氷室の氷を口にすると夏痩せしないと信じられていたようで、臣下にも氷片が振る舞われたようです。

しかし、冷蔵庫など無い時代の夏の氷は庶民には大変貴重で手に入る物ではありません。そこで氷をかたどったお菓子が作られるようになったそうです。

ただ当時のお菓子はういろうでは無く、餅を水に浸して凍らせ乾燥させた「氷餅」というもので、名前も「水無月」ではありませんでした。

現在の形は昭和に入ってから京都の和菓子屋で作られるようになりました。三角に切った白いういろうは氷片をかたどり、上の小豆の赤い色にも厄除けの意味があるとされています。また四角を半分にしたことで1年の半分を示しているとも言われています。

最近では関西だけでなく、全国でも食べられるようになりました。もうすぐ6月30日の夏越の祓です。神社で茅の輪をくぐり、半年の穢れや災いを祓い落として残り半分の無病息災を願った後に「水無月」を食べてみてはいかがでしょうか？

【とかちスイーツクラブの推しスイーツ Vol.10】

六花亭帯広本店「水無月」

道内各地の六花亭店舗で購入が可能な季節のお菓子「水無月」。暑気を払う伝統的な夏菓子です。大納言小豆の下の生地は北海道産米でつくられています。この時期にしか出逢えない見た目の涼しげな優しい甘さのお菓子です。4個入420円（税込）、販売期間は6月1日〜6月30日まで。※販売期間は変更になる場合があります。