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【書評】本の虫 小川の本棚 「子どもたちに映画を!キネコ国際映画祭ができるまで」presented by Book cafe & bar Sen 018

作品名:子どもたちに映画を! キネコ国際映画祭ができるまで
著者:たひらみつお
出版社:集英社

5人の来場者からスタートし今や9万人越えの大イベントとなった映画祭の軌跡

まず私とこの本との出合いは、大好きなアートディレクターである森本千絵さんがきっかけでした。その森本さんが主宰するgoen°のInstagramでこの映画祭を知り、気になっていたところにまさかのタイミングで書店に平積みされているのを見つけたではあーりませんか。

はい。運命です。

そして読んでびっくり玉手箱。

今や世界が注目するまでになったこにキネコ国際映画祭は、1年目たったの5人の来場者であったとのこと。そこから今に至るまでは文字通りいばらの道だったそう。その30年の道のりを隠すことなく、赤裸々に綴っている1冊です。

どんなイベントにも困難という壁を乗り越えた過去があるんでしょうね
〝それを知れただけでも勇気をもらえた気がします

子どもたちが楽しめるイベントを立ち上げよう〟と決意させてくれた

子どもをはじめて映画館に連れていくのには、ベルリンの壁の如く高い心理的ハードルがあるといいます。

また、障がいがある子を映画館に連れいくのにも同じようなハードルがあると聞く。終わるまで静かにしていられない、ピョンピョン跳ねたり、声をだしてしまうかもしれない。そんな不安のある方のための〝デビュー〟しやすい場を創ろうと決意させてくれました。

え?なぜって?

それは冒頭でもお伝えした初回5人だったという失敗談や、それだけじゃなく、イベント作りのノウハウまで書いてくれているんです。

と、いうことはアレです。

はい。例のアレです。

徳島の阿波踊りよろしく、同じ阿呆なら踊らにゃ損々。

ここまで情報をいただいたなら、やるしかないでしょ!

リーダーさん必見!これが真のリーダー像だ!

噛めば噛むほど深みがでてくるスルメのように、読めば読むほど著者のたひらみつおさんの良さが伝わってきます。挑戦する姿、熱い想い、行動力。どれをとってもカッコいいんです。

目的に向かって進んでいても、どこかで考えすぎて次の一歩を踏み出せなくなることってあると思います。そんな時にこの本を読むと、ポンっっと背中を押してくれること間違いありません。考えることも大事だけど、それよりも動き続けることの大切さを教えてくれます。

鉄は熱いうちに打てというけれども、この本は熱いうちに読め。と言えます。

そうすることで自分の活動の追い風となり、火をさらに燃え上がらせる風になるでしょう。

行き詰った時に読み返したくなりそうですね!
壁を打破するため、足を動かし続けるための起爆剤にします

うまくいかなかったらどうしよう。

失敗したらどうしよう。

そんな時に勇気をくれるこの本は、本棚にストックしておきたい大切な1冊です。

Profile

小川 洋輝 | ブックカフェ「Sen」オーナー
1985年、北海道幕別町出身。高校を卒業後、福祉施設にて勤務。知的障がい者の入所施設や就労支援施設、障がい児の通所施設の経験を経て一般社団法人青鳥舎を設立。 障がい者の親が安心して死ねる社会を創るために 障がい者雇用のコンサルテーションや障がい福祉サービス事業所のコンサルテーションを行う。2015年10月より自ら障がい児の通所施設を開設。障がい福祉や子育て関連の専門書などが並ぶブックカフェ「Sen(せん)」は2022年4月オープン。23年、絵本『やっちゃれ ほっちゃれ もっきっきー!』(みらいパブリッシング)か出版。毎週金にスマヒロで書評を担当

楽しく生きるためのヒントが詰まったこの1冊は、未来の自分に期待をさせてくれるかもしれません。


















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