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【書評】本の虫 小川の本棚 「君が勇気をくれた 九回裏のフルスイング」presented by Book cafe & bar Sen 021

作品名: 君が勇気をくれた 九回裏のフルスイング
著者:松尾健史
出版社:現代書林

誰ひとり脇役なんていない!登場人物みな主人公の物語

舞台は甲子園を目指す高校野球。

しかも九回裏のツーアウト二、三塁。そしてみなさまご承知の一点差、当然ながらバッターは4番。一打逆転という大場面から物語はスタートします。

あのグルメタレント風に言うならば、「感情の宝石箱やー」というほどのワクワク、ドキドキを抱えながら読み進めていくことになると思います。

では、主人公はそのバッター?ピッチャー?と思うですがそうではない。

その瞬間に居合わせた、その球場にいた年齢も立場も違う6人のお話なんです。

南台高校の放送部部長、相沢高校の野球部キャプテン、球審、野球部OB、4番バッターとその兄。

そんな6人それぞれの人生の一部にスポットライトを当てたこの本は、青春だけではなく、心に火をつけてくれる起爆剤のような1冊です。

野球のルールを知らなくても楽しめますか?
もちろんです!もしかしたらこの本がキッカケで野球を見てみようとなるかもしれませんよ!

どうしたらいいのか?ではなく、どうしたいのか?

知らない人もいると思うので告白します。

実は私、大人なんです。

だから、どうしたいのかよりも、どうすべきなのかで考えてしまいますし、もっと言えば、どう見られているのか、どう思われているのかを意識して行動することが多いんです。

え?見えないって!?そんなバカな。。。

もちろん、どの生き方が良いとか悪いとかではないです。

どう生きたいのかですよね。

ボクの場合は〝おがわの中の小さいおがわ〟の声に耳を傾けて生きていきたいと思わせてくれました。インナーチャイルドとも言われる潜在意識に目を向けていこうと思います。

帯にも「自分に嘘のない勝負をしようと思う」とある通り、この本を読みそうゆう気持ちにさせてもらいました。

これからのおがわに乞うご期待ですよ。

言葉や知識は〝ナイフ〟とおんなじ

無人島になにかひとつ持っていけるとしたら?ランキング堂々1位のナイフ。

すごく便利で、木や草を切ることもでき、魚や肉をさばくこともできるし穴を掘ることもできるんです。だけど、このスーパー便利なアイテムを使って人を傷つけてしまう人がいるのも悲しいかな事実。

そう。便利になるのも危険になるのも使う人次第なんです。

知識や経験を積むだけではなく、それをどう使うのか。

そんな〝人づくり〟が大切だと実感し、それを少しでも担いたいとさえ思いました。

なにを使うのかではなくて、どう使うのか?ですよね。
どんなものでも上手につかいこなせる人になりたいですね!

この本には、心を洗われるだけではなく、成長させてくれる効果があります。

大人が読んでもよし、中高生に読ませてもよしのユーティリティな物語です。

Profile

小川 洋輝 | ブックカフェ「Sen」オーナー
1985年、北海道幕別町出身。高校を卒業後、福祉施設にて勤務。知的障がい者の入所施設や就労支援施設、障がい児の通所施設の経験を経て一般社団法人青鳥舎を設立。 障がい者の親が安心して死ねる社会を創るために 障がい者雇用のコンサルテーションや障がい福祉サービス事業所のコンサルテーションを行う。2015年10月より自ら障がい児の通所施設を開設。障がい福祉や子育て関連の専門書などが並ぶブックカフェ「Sen(せん)」は2022年4月オープン。23年、絵本『やっちゃれ ほっちゃれ もっきっきー!』(みらいパブリッシング)か出版。毎週金にスマヒロで書評を担当

楽しく生きるためのヒントが詰まったこの1冊は、未来の自分に期待をさせてくれるかもしれません。





















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