作品名：共感資本社会を生きる 共感が「お金」になる新しい時代の生き方
著者：新井和宏 高橋博之
出版社：ダイヤモンド社
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お金ではない新しい価値観に気づかせてくれること間違いなし
著者は、「お金」のプロフェッショナルの新井和宏さんと「食」のプロフェッショナルの高橋博之さん。それぞれ別な視点で活躍する２人が、働き方、都市と地方、幸せについて熱く語り合う対談本。一見、別な活動をしている二人ですが、根っこの部分ではしっかりと繋がっていることを感じました。
会話をメインにした対談本は、生の声に近く、本人たちの伝えたいことが元阪神タイガースの藤川球児の火の玉ストレートのごとく、ズバッと届けられるのですごく理解しやすいです。
これまでのお金という価値観から新たな価値観への転換期である今、この本にはその事に気がつかせてくれるヒントや、これからの時代を幸せに生きるために必要な情報がギュギュッと詰まっています。
タイトルにある「共感資本社会」という言葉が気になりますね！
私は〝円〟ではなく〝縁〟を貯めるのが共感資本だと理解しました。
自分の信念は〝わかりやすく言語化〟しよう
この本の特徴は、だれでもわかるような言葉選びをしていることと言ってもいいでしょう。こういったビジネス書の場合、日本一深いでお馴染みの田沢湖のように学びになるのに、言葉が難しくて、理解するのに苦労することが多いんです。
はい。勉強不足の小川だからですけど。
そんな私のような勉強不足だと自覚している人でさえ、理解しやすい言葉を使っているのがこの本の特徴かもしれません。
例えば、〝それぞれの強みでそれぞれの弱みを補う《連帯社会》〟
こんな風に最短距離で、心のド真ん中にズドーンと届くワードセンス、文章の数々に感銘を受け、私自身の信念の言葉のチョイスを見直すことに決めました。
なにを伝えるのか、それをどう伝えるのか。
この２つのバランスが大切だと痛感させられました。
応援される人になろう
まず大前提として〝お金〟は悪でもないし、汚いものでもありません。そりゃ、あるに越したことはありませんよね。だけど、お金を基準にして生きていると本当の幸せとはかけ離れた生活になっていくとも思います。むしろ、誰かの応援される生き方、働き方をしていれば、お金も幸せも両方近づいてくると思うのです。
私自身、自分のファンを増やすことを意識しています。ファンを減らさないために、ファンを増やすために、どんなことでも〝楽しがる力〟を大切にしています。
日々生活していると楽しいことばかりではありませんし、むしろ壁にぶつかることの方が多いですよね。そんな時に、次元大介のように「面白くなってきやがったぜ」と楽しがれたら、すごく生きやすくなるし、ファンも増えるのではないかと思います。
応援される人であると同時に、誰かを応援する人でもありたいです。
今までにない視点で語ってくれるこの２人の対談は、あなたの人生にとって必要不可欠な情報が盛りだくさんでオススメです。
Profile
小川 洋輝 | ブックカフェ「Sen」オーナー
1985年、北海道幕別町出身。高校を卒業後、福祉施設にて勤務。知的障がい者の入所施設や就労支援施設、障がい児の通所施設の経験を経て一般社団法人青鳥舎を設立。 障がい者の親が安心して死ねる社会を創るために 障がい者雇用のコンサルテーションや障がい福祉サービス事業所のコンサルテーションを行う。2015年10月より自ら障がい児の通所施設を開設。障がい福祉や子育て関連の専門書などが並ぶブックカフェ「Sen（せん）」は2022年4月オープン。23年、絵本『やっちゃれ ほっちゃれ もっきっきー！』（みらいパブリッシング）か出版。毎週金にスマヒロで書評を担当
楽しく生きるためのヒントが詰まったこの１冊は、未来の自分に期待をさせてくれるかもしれません。
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