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【書評】本の虫 小川の本棚 「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」presented by Book cafe & bar Sen 040

作品名:家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
著者:岸田奈美
出版社:小学館

笑って泣いてまた笑う、感情が忙しい自伝エッセイ

父を急性心筋梗塞で亡くし、弟は知的障害のあるダウン症、さらに母は倒れ車椅子生活に。

そんな背景を持つ岸田奈美さんの著書。彼女は100文字で済むことを200文字で書くをモットーにしている作家。

彼女の出版する著書は、「感動で泣き、腹を抱えて笑って涙が出る」泣き笑いの内容が多い。

はい。竹中直人の怒りながら笑うに匹敵する感情です。

とてつもない境遇を面白おかしく表現し、ネガティブを感じさせないパワーがみなぎるこの本は、家族の愛のひとつのカタチなのかもしれません。

ひとつひとつのエピソードに笑いと涙があり、感情は常に師走の僧侶のよう。

逆境を乗り越える彼女の視点には感服です。

さらに、彼女の文章の表現は、読書が苦手なひとをも惹きつける〝魅惑の言葉〟

読書会の杉本彩といっても過言ではないでしょう。

ね。唆られるでしょ?

日々の生活に〝ユーモア〟というフィルターをかけた自伝エッセイです。

表紙のイラストも可愛いですね!
このイラストも岸田奈美さんが描いているみたいですよ!

ドラマ化もされたこのエッセイの実力

この本が出版されたのが2020年9月28日。それから2年半が経ち、NHKにてドラマ化されたこの本は、文字なのに頭の中で映像化しやすいと私は思います。

各章30〜40p程度の構成で6つの章から成り立っています。そんな中でも私の好きなエピソードをいくつか紹介すると、〝母に「死んでもいいよ」といった日〟

渋谷の代名詞のスクランブル交差点のように感動と笑いで感情がえらいこっちゃになるこのエピソードこそが「ザ・岸田奈美」だと思います。

その他にも一世を風靡したファービーの話や、甲子園球場でのバイトの話、櫻井翔さんで足が攣った話など、どれをとってもエース級の内容。

だからこそ、電車や待合室など公共の場で読むことはお勧めしません。

肩を揺らして笑いをこらえ、鼻水をすする様子は〝不審者〟として目に映ってしまうでしょう。

読みやすい本だからこそ、頭の中でイメージし、読んでみるといいでしょう。

心が折れそうな時、この本を読んで強くなろう

ノミの心臓の持ち主だけではなく、鋼の心臓の持ち主であったって心が折れそうになったり、なんだかセンチメンタルになることだってあると思います。

仕事関係、家族関係、恋愛関係など悩みは、影のようにつきまとってきます。

そんな時にこの本を読むと、心に中に眠るあなたのポジティブマインドが、その辛い状況の中での喜びや楽しさ、おもしろいことに目を向けるかもしれません。

この習慣がつくと、ドラゴンボールのOPの歌詞のように「何が起きても気分はへのへのカッパ」状態になれるのかもしれません。

こんなにも日常生活にいろいろなことが起こるのかと不思議でたまりません。

意識に向け方ひとつでおもしろい解釈ができるのだと勉強になりました。

兎にも角にも、笑って泣ける岸田奈美さんの名作であるこの1冊は、あなたの心を鷲掴みにするでしょう。

 

Profile

小川 洋輝 | ブックカフェ「Sen」オーナー
1985年、北海道幕別町出身。高校を卒業後、福祉施設にて勤務。知的障がい者の入所施設や就労支援施設、障がい児の通所施設の経験を経て一般社団法人青鳥舎を設立。 障がい者の親が安心して死ねる社会を創るために 障がい者雇用のコンサルテーションや障がい福祉サービス事業所のコンサルテーションを行う。2015年10月より自ら障がい児の通所施設を開設。障がい福祉や子育て関連の専門書などが並ぶブックカフェ「Sen(せん)」は2022年4月オープン。23年、絵本『やっちゃれ ほっちゃれ もっきっきー!』(みらいパブリッシング)か出版。毎週金にスマヒロで書評を担当

楽しく生きるためのヒントが詰まったこの1冊は、未来の自分に期待をさせてくれるかもしれません。








































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