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帯広で映画を観た!シネマ de 十勝 映画『ガンダム ジークアクス』〜腐女子の“迷い”道案内_Vol.45

帯広で映画を観た!シネマ de 十勝は、帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女子が、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民として、十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格の実力を発揮しつつ、帯広・十勝の話をしつつ、映画を語るコラムです。今週の映画は『機動戦士ガンダム ジークアクス/機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』です。

前回のコラム「帯広で映画を観た!」はコチラ

圧倒的じゃないか、新作ガンダムは

劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-』を見てまいりました。
(以下、『ガンダム ジークアクス』と略)

あれは、いいものだ……!

「ガンダム――出る」に滾らない奴なんている!?
いねぇよなぁ!!!???
総統
総統

関係者試写会で
「オタクっぽい、凄くオタクっぽい作品なんです」
と鶴巻和哉監督が語ったらしいですが。

あえて言おう。嘘偽りなく、まっことオタクであると――

ガンダムオタク(ガンオタ、ガノタ)さんといえば、弘兼憲史『黄昏流星群』の中で登場人物の女性から
「会ってみたら思ってた通り、すっごいオタク。四十歳なのに、ずっとガンダムの話してるの。」
などとナチュラルにディスられ、オタクの代名詞(?)のように扱われてきた存在……。

『ガンダム ジークアクス』は、「アラウンド還暦になってもまだガンダムの話してる」オタクの逆襲(?)あるいは逆転ホームランともいえる作品ではないでしょうか。

「『エヴァンゲリオン』製作陣の作ったガンダム」というより「『ガンダム強火オタク』謹製ガンダム」!!!

ただ、これは私見であまり大きな声では言えませんが。(偏見とも言う)
熱いガンダムファンは「島本和彦先生作画か?」というくらい熱量が違うし、すっごいオタクだとは私も思います。
(『Gガンダム』っぽい、という意味ではありません)

私は所詮、「基礎教養として一応『初代ガンダム』を履修はしている」レベルのソフトなオタクです。
まして記憶力も弱いので、『機動戦士ガンダム』(以下『ファースト』と表記)を愛する人々と熱く語れるはずもなく。
(その後見たのも、『Gガンダム』とか『ガンダムW』とか『鉄血のオルフェンズ』とか飛び飛びでしかなく)

そんなに知らない上、覚えていられないので、迂闊にガンダムの話題には触れにくいのです……。
総統
総統

「そんな人間でも、最新作を見に行って大丈夫だろうか?」
不安に思いながらも、周囲の反応があまりに良いのを見て映画館に向かいました。

『ファースト』を知る人には、急いで見に行っていただきたい

「見せて貰おうか。ガンダム最新作とやらを!」

という気分でシートに収まっていたら

「公式が!?」
「令和の今!!??」
「これを出してくる!!??」

と衝撃で椅子からずり落ちそうになりました。

いや、見事だな!!

立てよ、『初代』民!

「何となく」だろうと何だろうと、これは『ファースト』を知る人には、急いで見に行っていただきたいです。

この衝撃と感動を得るにも、本作の内容については一切知らない方がいいでしょう。
(『ファースト』の知識はあるだけあった方がいいと思いますが)

これだけSNSで、真偽問わず情報が即座に流れる時代。
なのに、『ガンダム ジークアクス』は一部でネタバレしている人はいても、驚異的なレベルで見に行った人達の多くが内容については口を噤んでいたりもしています。

それは「私の同志になれ……(未見の人達にもこの衝撃と感動を味わってほしい)」と思うからこその配慮かもしれません

ということで、私も本稿で多くは語りません。
(と言いつつ、写真が足りないくらい語ってしまっているわけですが)

ガンダムを少しでも知る人、興味のある人は、映画館にお急ぎください!

「どうせテレビでやる内容の総集編なんでしょ〜」
「いくらガンダムでスタジオカラーといっても、未知数の最新作、興味ないんだよね」
などと舐めてかかっていたら後で後悔しかねない、エラいものを見せつけられます。

すごい……ガンオタが熱中するわけだ。

『ガンダム ジークアクス』、望外の見事なものを見せていただきました……。

いい意味で「何やってんの!」「冗談ではない!」の連続……。

改めて言いますが、この作品を見るのに当たって必要なのは、初代『機動戦士ガンダム』の基礎知識です!!
他のガンダムを履修する必要は全くありません。

初見の方でも行って悪いことはないですが、初心者を容赦なく降り落とすスピードで特有の固有名詞が続々登場しますので、その点は留意していただきたいです。

(初心者には決して優しくはないつくりでも、「だが、それがいい!」と思える程度には、辛うじて記憶が残っていてよかったです……)
総統
総統

『ファースト』を見たことがない人でも、「坊やだからさ」「親父にもぶたれたことないのに!」といったセリフは聞いたことがあるのではないでしょうか。
(先日、若い人に「赤いと三倍速い」が通じなかったので、オタクが思っているよりも知られていなかったらすみません……)

「一年戦争」について隅々まで知っている(覚えている)必要はなくても、「ジオン」「赤い彗星」「ニュータイプ」といった単語や概念を何となく見聞きしたことがあったら、この作品、いけそうな気もします。

ちなみに私は、履修済みであっても記憶が遠いので、見ている最中に何度も検索したくなりました。
(「あの人、○○さんの婚約者やんな?」等)

『ファースト』知っていれば知っているだけ(覚えていれば覚えているだけ)ワクワクする――はずの『ジークアクス』。

「緑のおじさん」も「お前――あいつか!?」となること請け合いです。

毎週新作映画を紹介するため別の映画を見に行っているのでなければ、ファーストガンダムを再履修してもう一度見に行きたいくらいで。

もし4DX版が用意されていたら、冬でも札幌まで行っていたかもしれません……。危なかった……

圧倒的じゃないか、『ガンダム ジークアクス』は!

最近見てきた映画、紹介できなかった一作品を除き、どれも良かったんです。

例)
「モアナが仲間と大冒険!」
「ディズニー版・新ジャングル大帝 with マッツ・ミケルセン」
「木村拓哉を全うする木村拓哉」
「ステイサム無双」
「国内外で孤独だったり孤独じゃないグルメを楽しむ井之頭五郎(いつもより激しめ)」

確かに総CGアニメーションとか、国外ロケとかステイサムとか、ある意味全て「景気のいい」面白い映画でした。

しかし『ガンダム ジークアクス』は、更に違った意味で「景気のいい」、贅沢な作品でもありました。
「今になって、こんな話が見られるとは思わなかった!」という型破りな話でもあります。

冒頭から『スターウォーズ』のあのテーマ曲&字幕が流れていくオープニングを見る時のようなワクワク感とでも言いましょうか。
刺さる人には刺さる「エモさ」を感じました。

何ならTVシリーズでは省かれそうなあの前半部だけでも、もっと延ばししてくれていいんですよ!?

1時間などと贅沢は言いません。あるいは本編延ばして長期で放送してくれてもいい。

もっとください、プリーズ!!
(それが無理ならDVD化する際、せめて10分でもいい。特典映像をください!)
総統
総統

 

映画館だからこそ得られる音と映像の重厚感がある

まだだ、まだ終わらんよ。

と言いつつ、映画の内容については多くを語れないので、帯広の映画館の話をします。

かつて帯広の街中にあった映画館「キネマ館」。

1919年の創設で、私が学生の頃は『ポポロビル』というボウリング場などが入った商業ビル内にありました。

2003年に閉館し、その後駐車場となりましたが、その跡地に現在は看板が立っています。

そこには幕別町出身の作曲家・万城目正(まんじょうめ・ただし)が、「キネマ館」でサイレント映画のバンドマンとして生演奏をしていたことも記されています。
かつて帯広市が帯広町だった頃のお話です。

(映画館で演奏といえば、「シネマ太陽帯広」では太陽グループの社長が特技のトランペットを吹いている広告が、暗くなる前の場内で流れています)

弁士や生演奏が消えても、家ではなく映画館だからこそ得られる音と映像の重厚感は、今も格別なものだと思うのです。

『ゴジラ -1.0』のゴジラの足音や、伊福部昭音楽、良かった……。

ぼかぁ、テレビドラマの延長線だとか拡大スペシャルといった「よくできたストーリー」だけでなく、そうした劇場「ならでは」の部分を生かした、五感に訴えてくる作品を見たいんだなぁ。
総統
総統

「アガる」というか「滾る」。

『ガンダム ジークアクス』も、映画館「ならでは」の魅力が感じられました。

さて、万城目正ゆかりの地である幕別町(まくべつちょう)といえば。

『ファースト』に登場するマ・クベと音が部分一致!!
(強引でも、こじつけチャンスは最大限に生かす、それが私の主義だ)

重要ではない部分なので、一つだけネタバレ的なことを言います。
『ジークアクス』を見るなら、マ・クベが誰なのか知っていたり、その名前に聞き覚えがあるくらいの人が丁度いいと思う。

『ガンダム ジークアクス』
あれは、いい物だ……!

PROFILE

三崎 裕美子 | 腐女子 / 総統
1980年生まれ。北海道帯広市出身|釧路→新橋のサラリーマン(港区女子)→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしてその実体は、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。












































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三崎 裕美子

三崎 裕美子

腐女子 / 総統

1980年生まれ。北海道帯広市出身|釧路→新橋のサラリーマン(港区女子)→などを経て基本帯広で働く腐女子。「総統」と呼ばれた女。しかしてその実体は、身の回りの幸せ(美味しいご飯・趣味・脳内妄想など)で足るを知る小市民。十勝の観光文化検定(とかち検定)上級合格。同年生まれのハリー・ポッター氏が通うホグワーツ・スリザリン寮に組み分けされたかったゲラート・グリンデルバルド信奉者。

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